2020年03月09日

『映像研には手を出すな』 『恋する小惑星(アステロイド)』 いいですよね

お気づきの方もいるかもしれませんが,トップ画像変えました。

「令和」の字入りペンギン写真のトップ画像から約10か月ぶりの更新です。

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もともと本来の続きを読む
posted by ドージマ・ダイスケ at 01:15| 東京 ☁| Comment(0) | マンガ・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月10日

【漫画】25歳差のデート漫画?!『こづれ行楽!』

先日生き物関連マンガ『秘密のレプタイルズ』を紹介した流れで,続けてもう1本,今度は生き物施設マンガを。

当ブログ,ここ数年ほどメインコンテンツの漫画に比して水族館・動物園行ってきたレポートの比重が増えていますが,この漫画はまさに水族館・動物園紹介マンガ!
やられた〜〜〜〜〜!!


 こづれ行楽_表1.JPG
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こづれ行楽_護.JPG
主人公の護(まもる)。天パーでさえなければもうちょっとモテると思っている
主人公はアパート暮らし・32歳独身の畑良木護(はたらぎ・まもる)。
ひょんなことから隣人美人の平和(ひらわ)さんから一人娘のまもりを預かることになり,まもりの好きな魚や変な生き物を見に週末ごとに各地の水族館を見物して回るというお話。

前回『秘密のレプタイルズ』について「これまでに例を見ない,爬虫類の飼い方というニッチなジャンルのド直球のハウツー漫画」と紹介しましたが,この『こづれ行楽!』も,あえてジャンルをつけて呼ぶなら実在の観光地を主人公が巡るガイドブック漫画といったところでしょうか。

しかし,そんな漫画,これまでグルメものや作者本人の珍道中を描いたエッセイ漫画以外にほとんど成立したことがありません!
あえて探すと,京都の風習や隠れた名所・名物を勝手知らない観光客に教えてくれる『はんなりギロリの頼子さん』くらいかなあ…。それでも主人公の頼子さんはタバコ屋さんから殆ど離れない,独特の切り口で描かれたシットコム的漫画ですから,本当にスタンダードな観光ガイド的漫画って,見た記憶がないです。


また,水族館のスタッフの目線から描かれた作品ですと,今年ドラマ化・コミック化もされた『水族館ガール』(小説が原作)のほか,『みずいろミュージアム』,週刊少年マガジン連載の『恋する水族マン』,すみだ水族館全面協力の『水族館で働くことになりました』などがありますが,これらは内部の話ということで舞台となる水族館がフィクションにならざるを得なかったりするわけです。


世間的に商品として成立する漫画作品にするには現実の水族館・動物園の紹介という要素は扱いが無理なのか…けっこう生ものだしなあ…そんで各館の見どころのおすすめも読む人に共感して貰えるかどうかセレクトが難ししなぁ…といったところに登場したのが画期的なこの作品!

ジブリアニメで食べ物が美味しく見える理由とか,グルメ漫画で料理を美味しく見せる必須条件として,食べ物そのものよりも,いかに登場人物が食べる姿をおいしそうに幸せそうに描くかが重要,という事が創作における必須のポイントとして知られていますよね。

とすれば,ガイドブック漫画を読んで楽しい作品として成立させるためには,主人公は単に自分が楽しむのではなく,一緒に行く人を楽しませる側に回ればいい!そのおもてなしの心とゲストとの交流がドラマになる!

じゃあ誰が誰と行く話にすると面白い?
主人公は水族館や動物園に詳しい人間?それとも素人?
ゲストは毎回違う人にする手もあるけど,同じ相手といろいろ巡って親密さを深めていく形がいいよなあ…。毎回違う場所に行くわけだし行くのは基本同じ人がいいよね。
水族館や動物園に行って,グルメ漫画の「おいしい!」に匹敵する感動を表現できる人ってどんな人?…水族館はデートスポットとしておすすめできる場所ですが,魚や変な生き物好きでかつ余計な知識を持たずに水族館で感激してくれるティーン以上の女の子というのは設定として難しい。

となると…
!!水族館や動物園って,そもそもファミリースポットじゃん!小さい子を連れて行けばいいんじゃん!

しかし,親が自分の子どもを連れて回るという設定では普通すぎて面白くもなんともない。一体だれが読むんだという話になるわけで,隣に引っ越してきた美人(シングルマザー)の子どもを預かる→本命はお母さんのほうでポイントを稼ぐために子どもを楽しませたい→一緒に過ごすと自分も楽しい という構図は,特殊であるがゆえに,あらゆる層により共感できたり愛おしくなったりと,作品の中に入りこみやすくなってるなぁと思います。

へんな動物という,ニッチでともすれば変人扱いされる趣味の楽しさを伝えるのに
『秘密のレプタイルズ』がペットショップ店員と客という普通の設定に,振り切りまくった爬虫類マニアのヒロインという特殊キャラクターを被せることで押し切っているのに対して
『こづれ行楽!』では平凡な30男にふつうの幼女という普通のキャラクターに他人同士の年の差デートという特殊設定を組み合わせて,幸せな時間に誘ってくれる。
好対照な2作品です。

ですがいかに設定が工夫されていても,登場人物に魅力がなければ読んで感情移入はしづらいわけで,この作品,ヒロイン(!)のまもりちゃんがかわいいですよね〜。
主人公の護と1字違いで「まもる」「まもり」のコンビ,感受性豊かで母親思い,思わぬところで涙ぐんだり落ち込んだりする一方で,生き物と素敵な出会いをしたときは「へまち!」と感嘆の決めゼリフをあげ,目を輝かせて喜ぶその姿に,愛おしいなあ,もっと楽しませてあげたいなあと護の目線になって見守りたくなります。
こづれ行楽_ほおお.JPGこづれ行楽_おおお.JPGこづれ行楽_上目.JPG

こづれ行楽_くわっ.JPGこづれ行楽_ぷーww.JPG

こづれ行楽_ぶるぶるぶる.JPGこづれ行楽_がーん.JPGこづれ行楽_じと.JPG


「へまち!」という決めゼリフ,『昇太の寿司』における審査委員長の柏手,マシオカさんでいうところの「ヤッター!」,小泉元首相の「感動した!」,ヒーロー物の必殺技みたいにストーリーのアクセントとなっていいですね。(この言葉の由来は,下記公式サイトの試し読みで確認してください)

こづれ行楽_まもり母.JPG
まもりちゃんのお母さん。異様に惚れっぽい(小動物に)
護にまもりちゃんを預けたお母さん,ほんわか美人で護も思わず一目惚れして無茶振りを引き受けてしまうわけですが,よくよく考えるとアパートの隣室に住んでいる独身男に初対面で小2の娘を預けるという,リアルに考えれば常軌を逸した行為ですよね(;^_^)。けど結果的に指名した相手が善人の塊である護だったわけだし礼儀や常識は普通にある人だし,まあ人を見る目があるということでいいんじゃないでしょうか。ある意味「落ち物」ヒロイン(突然主人公のもとへ空から降ってくるヒロイン)と考えれば違和感ないかw。

こづれ行楽&萌生.png

まもりちゃんが魚や爬虫類などへんな動物が好きなのに対してお母さんはその系統が苦手。でも哺乳類のかわいい系小動物は大好き(まもりは逆に毛が生えたやつは嫌い,だけどリスが好きなお母さんは好き)ということで,やがて水族館・爬虫類系以外の普通の動物園も巡っていくことになります。

1巻で護たちが訪問する施設は,初っぱなが沼津港深海水族館,次がiZOOという,東京からでも思い立って出かけるにはちょっと生きづらい立地。神奈川県在住なんですね(^_^)。この後,すみだ水族館京都水族館への遠征もはさみ,ズーラシアへと訪問していきます。

そして最初の話に戻りますけど,つくづく思うんですが,ガイドブック漫画って,紹介する場所の見どころとして何をピックアップするかが難しかったりしますよね。これが。
何十何百もの施設を回った動物園マニア,水族館マニアの人がおすすめするベスト10みたいな記事を読んでも「ああそうですか」としか思えないなんてこともあったりしますし。

第1話の沼津港深海水族館で紹介された生物は,ダイオウグソクムシ(でかい海底の掃除屋!),メンダコ(デリケート!),そしてシーラカンス!あとミステリークレイフィッシュの4種!
絞るなぁ〜。これだけでも水族館の魅力はだいたい伝わりますし,これらの生き物の特徴がうまいことストーリーにはまっているんですよね。
私だったらオオホモラを推したり「シーラカンスの脳は5g」とかいったコネタを掘り下げたりといった方向にどうしても行ってしまうんですよね〜。勉強です。

こづれ行楽_由菜.JPG第6話では,護は職場の社長に頼まれて,高2の娘さんに同行して京都まで行くことに。どんな頼まれ体質だ


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2013年08月10日

ロゴジェネレーター◇『進撃の巨人』風ロゴが作れるサイト

7月上旬に4日連続猛暑日という恐ろしい暑さに襲われた後,
意外と例年と比べてそこそこの暑さで推移していたように感じていた
この夏の天気なのですが,8月も立秋に近づいた頃に一気に殺人的な暑さになりましたね。
(西日本はずっとこんな感じだったのかもですが)
最低気温30℃とかいう完全に熱帯レベルの環境ですよね…日本,どうなっちゃうんでしょうか

さて,このブログ,
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2013年02月09日

本格派生き物雑学まんが!『いきものずかん』

前回の『@nifty デイリーポータルZ』に対して今回は『週刊アスキー』…というつながりもなにもないですが,
(up順は前後しますが,このエントリ,書いたのはミズウオのエントリのすぐ後なんです)
今回はWeb連載の生き物漫画の紹介です。

いや〜,こんな漫画がもう166回も続いているのに今まで知らなかったとは…
週刊連載でもう3年超ですね。不明のいたりです。
(一昨年春までは「ケータイ週アス」掲載だったそうで,それは知りようがないです(;^_^))

ペン週アスcomic いきものずかん晴れ
次項有http://weekly.ascii.jp/comic/ikimono/index.html (週アスPLUS)
とある高校の生物部を舞台に、部員2名、先生1名、そして無数の生物が登場する、“いきもの”好きにはたまらない、ノスタルジック学習マンガ。今シーズンからNEWキャラクターも登場し、ますますパワーアップ! 毎週水曜日更新

2007年に当ブログを始めて以来,続きを読む
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2013年02月03日

「萌えろ!高校生物Z」!!

なんか気象が荒れてますねぇ…
土曜日には東京,最高気温が20℃に到達したと思ったら
日曜には一転,9℃とか。私も仕事が1つ峠を越した反動か,ちょっと体調崩しちゃいましたよ。
抱えてる仕事はまだまだあるんで全然「本を出すぞ!プロジェクト」の原稿に
手をつけられないorz

そんなこんなですが,
2月3日節分の日,ってことは季節の変わり目の日,
ってことはここから春ってころですね。
気分一新ということでトップ画像を変えてみました。

ドラゴンボールZの映画がこの春公開ということで
そのロゴふうの画像がつくれるという連動企画やってるんですね。
MOJIMAKER Z
mojimakerZ.jpg
http://www.toei-anim.co.jp/movie/2013_dragonballz/special/font/

入力できるのは半角英字だけで字数制限があるので
「MOERO BIOLOGY」でやってみたところ
かっちょいい画像ができました。


みなさんも好きな言葉を入力して遊んでみてはいかがでしょうか。


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2012年03月30日

『害虫女子コスモポリタン』単行本買いました

震災の前の話になります。
私,当ブログにて
2011年,平成23年の1月4日,「年頭所信?表明と生物部マンガ」と題しまして
単行本を出すぞ!と原稿を描く宣言と,
すでに世に出ている生物関係の漫画を紹介するエントリをUpしました。

その中で紹介したのが『害虫女子コスモポリタン』。
ゴキブリやシマカ,イエダニやヒメカツオブシムシ,
タバコシバンムシ…
などの虫たちが美人女子・かわいらしい少女やゆるキャラ系の
姿に擬人化され,駆除されたり食ったり食われたり
変態したり単為生殖したりといったドタバタを
繰り広げる雑学知識たっぷりのギャグマンガであります。

紹介した際には
> 月2回発行の雑誌で1話4ページと短いため,なっかなか単行本発行できる
> 域までページがたまらないのですが頑張って連載を続けていただきたい。
と書きましたが,
めでたくも昨年11月,単行本が出ておりました!

本害虫女子コスモポリタン (イブニングKC)
小谷真倫 (2011/11/22)
講談社 ¥ 570 →Amazon


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2012年02月27日

研究者マンガ『ハカセといふ生物(いきもの)』を研究する(後)

はい,日付変わりまして,昨日のエントリのつづき,

『ハカセといふ生き物』 http://ameblo.jp/hakasetoiu-ikimono/
単行本の研究,後半であります。
本研究者マンガ「ハカセといふ生物(いきもの)」
実験太郎・立花美月
技術評論社



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2010年11月22日

2010秋期好きなアニメ『侵略!イカ娘』

当ブログでは絵を描く上で勉強する(見習う,リスペクトする)意味もあり
しばしば放送中のアニメで好きな作品を紹介してます。
いつもその番組が終盤になってからで
好きなアニメの紹介なのにほとんど宣伝にならないという
泥縄ぶりでみっともない限りでありますが…(;^^)

今クール(10月〜12月)も何本か視聴していますが
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