2022年05月06日

【ペンギン本】最新にして集大成『ペンギン大全』

「ペンギン大学」推薦の新刊ということで,『ペンギン大全』お取り寄せしました!


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2022年05月05日

【おすすめ本】内容みっちり『寝てもサメても深層サメ学』

今年に読んだ本でよかった本。
『寝てもサメても 深層サメ学』(佐藤 圭一 + 冨田 武照 著)


この本のなんたるかについては,まえがきを読めばしっかり言い尽くされている感があります。
いわく,続きを読む
posted by ドージマ・ダイスケ at 13:57| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【おすすめ本】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月27日

【読みました!】小学生たちの突破力!『ヒルは木から落ちてこない ぼくらのヤマビル研究記』

近年「小学生の研究が常識を覆した」というニュースをしばしば目にするようになりました。
そのひとつ,「登山客を襲うヤマビルは木の枝から落ちてきて首筋に吸い付く」という俗説を調査・実験で明確に否定してみせたのが三重県で活動する子どもヤマビル研究会(ヒル研)。
その活動や成果が本になっていると聞き,購入して読んでみました。


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posted by ドージマ・ダイスケ at 21:25| 東京 ☀| Comment(0) | 【おすすめ本】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月21日

【おすすめ本】時空を超えたお宝旅行記『ドードーをめぐる堂々めぐり』

本の紹介なんて,新刊を取り上げてなんぼなのにほぼ取り上げない当ブログ。
ですが,この1冊はえいやっと頑張って感想を新鮮なうちにupしようと書いてみました。
その本は,こちら!




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2021年08月10日

【本】動物園エンリッチメント本『クマが肥満で悩んでいます』

すごくひさしぶりに本の紹介。

私がここ最近注目して追いかけているものの1つが
動物福祉の立場から飼育動物の“幸福な暮らし”を
実現するための取組みを表彰する「エンリッチメント大賞」

エンリッチメント大賞

今回紹介する本
『クマが肥満で悩んでいます
 〜動物園のヒミツ教えます』

このエンリッチメント大賞の実施団体である
「市民ZOOネットワーク」のスタッフshirokumaoさんが
受賞した具体的な取組みを
コミックエッセイの形で取り上げ紹介する本です。

クマが肥満で悩んでます 動物園のヒミツ教えます (メディアファクトリーのコミックエッセイ) - sirokumao
クマが肥満で悩んでます 動物園のヒミツ教えます (メディアファクトリーのコミックエッセイ) - sirokumao


本を買うときには続きを読む
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2019年08月16日

【本と考える】絵本『生きているのはなぜだろう。』(後)

前エントリで紹介しました
『海馬』などのベストセラーを世に送り出してきた脳科学者の池谷裕二先生が
生きているとはどういうことか,科学的回答を提示した絵本
『生きているのはなぜだろう』

  生きているのはなぜだろう。 (ほぼにちの絵本)
※ほぼ日の特設ページにリンクしています
池谷裕二,田島 光二/ほぼ日
楽天ブックス honto
セブンネット Amazon

この本を知って発売早々に購入したのは
私の描いた続きを読む
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2017年09月19日

【本】『ただのオタクで売れない芸人で借金300万円あったボクが、年収800万円になった件について。』について。

先日,江戸川区自然動物園に行ったのと同じ日,千葉県幕張で行われたイベントに行ったのですが,そこのMCというか企画主催をお笑い芸人の天津向さんが,ちょうどその日が著書の発売日ということで来場者全員に1冊ずつ進呈されたのがこの本。私も貰ったのですが事前にcakesでその一部が先行公開されていて面白かったので興味を持っていたのですが,『ただのオタクで売れない芸人で借金300万円あったボクが、年収800万円になった件について。』というラノベにありがちな,内容そのままの長いタイトルの本,1冊まとめて読んでみると…

ただのオタクで売れてない芸人で借金300万円あったボクが、年収800万円になった件について。
天津・向清太郎
小学館


これは,向さんに執筆オファーした小学館の編集者が彼に期待したものは,続きを読む
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2016年10月02日

【漫画】爬虫類女子のド直球飼育漫画!『秘密のレプタイルズ』

キリン,ゴリラ,シマウマと動物関係の漫画を3本描いたところで,まだ続けて描く題材はあるんですけど,久々に本の紹介を入れたくなったのではさませてもらいます♪

生き物関連のマンガです!
いやあ…マンガの紹介って,『いきものずかん』を紹介してから3年半ぶりなんですね。
その『いきものずかん』もアスキーでの連載が終了して単行本(全2巻)の続きが個人誌で刊行されている(現在2冊)状態。この分野では昨年『はたらく細胞』という超スマッシュヒット漫画が飛び出てるんですけど紹介しそびれちゃってるんですよね…

さて,今回紹介しますのは,その名も『秘密のレプタイルズ』
※レプタイルズ=爬虫類。

秘密のレプタイルズ1巻表1.JPG
秘密のレプタイルズ(1) (裏少年サンデーコミックス)
鯨川リョウ/小学館
この漫画,ありそうでなかったというか,飼育初心者の主人公に,ペットショップ店員のヒロインが,レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)をはじめとする爬虫類ペットの飼い方を仕込んでいくというド直球のハウツー漫画で,これを普通に商業マンガとして成立させようというのですから相当チャレンジングな作品!


これの前例はないかと記憶をたどってみても,昭和50年代まで遡ってようやく飯森広一先生(故人)の『レース鳩0777(アラシ)』がヒットするくらいレアなジャンルなのです(趣味漫画とカテゴリを広げるなら『釣りキチ三平』などのビッグタイトルが存在しますが)。これも主人公の鳩がライバル達とレースを競い,最終的には出場鳩が次々と力尽きる1000m級の過酷なサバイバルレースを戦い抜くというある意味スポ根的な作品でしたので,純粋に生き物カタログ&飼育入門書的な作品となると本当に珍しい。


で,レオパを飼っておられた新垣結衣さんなど一部では爬虫類好きな有名人がいらっしゃったり,市場としてはかなりの規模に成長しているものの世間的にはマイナーな趣味(キモスな生き物好きのしょこたんも飼っているのは猫だしなあ…),しかもそもそも気持ち悪がる人が多い爬虫類ネタというハンデを抱えながら娯楽作品として成立させているのは,なんといっても登場人物のキャラクター。

主人公・入鹿にレプタイルの飼育法を指南してくれるヒロイン・長良永(ながら・えい)とにかく強烈な爬虫類フェチ!
秘密のレプタイルズ1巻爬虫類サイコー.JPG

営業の外回りで疲弊した入鹿がふらりと立ち寄ったペットショップの爬虫類フロア担当として遭遇したのが運命の出会い。爬虫類や両生類,そして昆虫といったマイナー・すべすべ・ヌルヌルなペットをこよなく愛し,爬虫類のにおいがする空気に包まれると心が安らぎ,犬猫ハムスターといった哺乳類に対してはゴミクズ以下とdisりまくる。

秘密のレプタイルズ1巻長ゼリフ.JPG
爬虫類のことを語り始めるとやめられない止められないで延々と語る一方,主人公はじめ他人の趣味については理解ゼロ

秘密のレプタイルズ1巻醒め.JPG
うちのマンガのキャラも語り始めると止まらないメンバーばかりですけど,ここまで容赦なくエッジの効いた振り切れた人間はいないですねぇ…負けました(;^_^)。
秘密のレプタイルズ_bbp12木原喋り.jpg
秘密のレプタイルズ_美可理ゴリラ語り.jpg
秘密のレプタイルズ_史絵金魚語り.jpg

こんな長良さんに出会ったその日に洗脳され,レオパードゲッコー1匹と飼育セット計2万円をお買い上げになった入鹿氏,実は偶然にも彼女はマンションの隣に住んでいて,店のみならず自宅でも飼育のレクチャーやうんちく話を延々と聞かされることになるのでした。

他には,
表紙にも登場している美人で優しく親切だけどメンタルが極度に弱い爬虫類フロアのチーフ・純白静(すみしろ・しず)さん,
入鹿の同期で爬虫類嫌いだけど長良さん(の巨乳)にはベタ惚れの川々舛(そむき)(長良さんに勝てる唯一の人間?女同士ならセーフだろうという事なのかドン引きレベルのセクハラ行為をし放題),
そして中和役?の無表情ベビーフェイスの十二時ヶ丘タイト(←龍の字を6つ書くやつ)といった人物が登場しますが,とにかくこのマンガの成分の7〜8割は長良さんといっていいでしょう。

そして,作中で紹介される本来の主役,トカゲやヘビ,カメやカエル,昆虫たちについては変にデフォルメや擬人化してしまうとペットとしての魅力を正しく伝えられないということでしょうね,手触りや手に持ったときの重みも感じられそうなくらいすっきりした線でリアルに描写されています。

レオパにえさをあげるとぱくっと食べる様子のかわいらしさに入鹿が「ドキュウン!」と心奪われるところは第1巻のハイライトでもあります。
秘密のレプタイルズ1巻カタログ.JPG


この作品はコミックアプリ「マンガワン」および漫画サイト「裏サンデー」で第1話から最新話まですべて読むことができるのですが(隔週金曜更新),単行本ではおまけエピソードが2話収録されています。
そのうちの1本では,この長良さんの服装について。
秘密のレプタイルズ1巻背中.JPG
ちょっと変わったセーターだなと思っていたのですが,

…少し前に話題になった,あれかよ!

あの「例のタートルネック」をこんな風に着るようになったいきさつが語られています。
なーるほーどねー(^皿^)www
秘密のレプタイルズ1巻_例
のタートルネック141208.jpg



今回この本は秋葉原のゲーマーズで購入したのですが,それもこの書店だけで貰える特典の小冊子がついていたから。
秘密のレプタイルズ1巻&特典.JPG
その内容は,第1巻の最後に収録されている第9話(「第九類」)のおまけとなる「9.5話」として,爬虫類のエサとしてのほか,これ自体ペットとしても一部で熱狂的な人気を集めているゴ○○○の紹介マンガでした♪販売会で実物を見てきたつもりですが,いろんな種類があるものですねえ。

で,毎日のように何点何十点も新刊が発行されるマンガ市場,書店に行ってもなかなか目的の本が見つからなかったり(結局その店に置いてなかったり)するものですが,特典がつくくらいだから目立つところにあるだろうと1階から見て回っていると,予想以上に推されていてびびりました。
秘密のレプタイルズ1巻_ゲーマーズ店頭.JPG
この題材のマンガがこんなに推されるなんて驚愕です。
ゲーマーズの担当の方,マニアだったんでしょうか。私自身は子どもの頃にカナヘビとかイシガメ,ミドリガメに最近ではニホンヤモリとかスッポンの子どもくらいしか飼った事がなくてこのマンガに登場するようなエキゾチックペットの趣味は嗜んでいないですけど,生き物について語るマンガがこんなにプッシュされたのは嬉しいです!

とことんマイペースでうざいけれどもとめどなく溢れる爬虫類愛の幸せオーラに思わず憎めなくなってしまう,長良さんのますますの活躍(暴走?)をこれからも見守っていきたいと思いますw



『秘密のレプタイルズ』と同じ裏サンデー/マンガワンで連載されている『テラモリ』も,作者のiko先生が個人的にweb連載していた際にスーツや靴などの知識を紹介するマンガとして描いていたら全然反響がなく,小学館の編集の方と紳士服店を舞台にしたヒューマンコメディ(ちょいラブ)としてリメイクしたことで売れ行き好調の人気作に至るとのこと。ファッション系ハウツー物でいうと恋愛要素とか主人公の成長とかない『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート』(現在は続編の「サルトリア・イタリアーナ」とタイトルを変え連載中)も,個性的な登場人物が大勢いて毎回「事件」(依頼者が仕事を持ち込むきっかけとなるトラブル)が起こるんですよね…。
テラモリ 4 (裏少年サンデーコミックス)
iko/小学館
王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜 12 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
大河原遁/集英社


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;「おすすめ本」カテゴリのほかの本


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 【本】 生き物系同人誌2点「いきものずかんUnreleased(1)」「深海生物ファン目線の水族館ガイドブック」(2016年01月17日)
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2016年01月17日

【本】 生き物系同人誌2点「いきものずかんUnreleased(1)」「深海生物ファン目線の水族館ガイドブック」

昨年12月のこと,年末のコミックマーケットに,生き物関係の創作・発信をされている方が出展されることを知り
遅ればせながら生まれて初めての同人誌予約をやってみました。
(同人誌の購入自体は,吉祥寺で行われた「キチムシ」にて12/19にGETした島本和彦先生と一本木蛮先制の合同誌が初体験でした^^)

コミケは人気アニメの二次創作などが主流と見られがちながら実際にはいろいろな趣味の同人誌が出品されるそうですけど,とらのあなの委託品検索しても生物(学)そのものを題材にしたものはほとんどヒットしないですよね〜。
そんなこんなで予約した同人誌は2点。年明け早々には手に入れられるかなと思ったのですが店舗受け取り可能になるのに1週間以上かかり,読むことができたのは先日の沖縄旅行から帰った後でした(;^_^)。

で,今回購入しました生き物関係の同人誌,1冊目はこちら。

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2014年12月14日

【おすすめ本】理科年表平成27年版出てます

12月ももう残り半分,今年もあと2週間あまりとなりましたね。「ユーキャン流行語大賞」も「今年の漢字」も発表されて1年も締めくくりの雰囲気となってきましたが,この頃にはもう新年版が出ているんですよね。


理科年表 平成27年
国立天文台 丸善出版
→Amazon →楽天ブックス

6年前にも紹介しましたけど,久しぶりにまた推したいと思います。
国立天文台刊 『理科年表』
年表というとちょっとどんな本なのかイメージがわきにくい人も多いのではないかと思いますが,続きを読む
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2014年07月27日

【おすすめ本】 『学べる!頭骨図鑑』

ついに出ました!
当ブログからの漫画単行本,2014年7月18日(金)に無事発売されました!
bb_cover_表1_200×305.jpg
→Amazon →楽天ブックス
ぴかぴか(新しい)電子書籍版もあります(^_^)ノ

晴れ楽天ブックスのデイリーランキング(新書 科学・医学・技術)
発売初日の7月18日第1位でしたexclamation×2ぴかぴか(新しい)rakutenbooks_rank_140718_shinscience.png
週間ランキング(7/14〜20)は週のうち対象が3日間だけにもかかわらず14位。ありがとうございます。

さらに,今現在(7/27午後),Amazonで生物学ジャンル3位!
ブルーバックス2位!
奇跡的瞬間風速だと思いますが,上位に入るとこの本の存在を知らなかった人の目につく可能性が増えるのでうれしいです。
(キャプチャ画面を貼りたいのですが,seesaaブログの調子がわるくて昼過ぎからずっと画像をupできず…)

前回のエントリでは生物学としてどのような内容(範囲)を扱っているか書きまして
引き続き本のことについて書くつもりだったのですが
画像を貼ること前提で考えていたので全然書けず…。
ですので,この本に関するエントリが続いて後回しになり続けてきた,
生物に関する本の紹介を書きたいと思います。

今回は,こちら!

本学べる!頭骨図鑑 
監修:吉田賢治 双葉社
→Amazon →楽天ブックス


最初続きを読む
ラベル:頭骨 骨格
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2014年03月22日

【おすすめ本】 人類の勢力図を決めたのは「食糧・人口・伝播」−J・ダイヤモンド著 『銃・病原菌・鉄』

もう何ヶ月十何ヶ月と紹介したいと思いつつ紹介してない本が何冊もたまっているたまってる。
1冊1冊紹介していかないといかんですね。


本銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
ジャレド・ダイアモンド (著), 倉骨 彰 (翻訳)/草思社

本銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎/草思社
こちら,原著は1997年,日本語版も2000年発行の本。
ピュリッツァー賞受賞作で,朝日新聞「ゼロ年代の50冊」2000年〜2009年に刊行された全ての本の第1位に選定されたという名著−
に も か か わ ら ず,今頃になって初めて読んだ私。
このくらいの歳になると5年10年あっという間ですけど,発刊時に生まれた子が義務教育終盤になろうって頃にって,遅すぎてお恥ずかしいですわね。が,逆に,最近の本ではないので知らないという人に,今からでもおすすめする価値はあると思い紹介する次第であります。

現在,欧米を中心とする地域で文化・経済が発展し,富が集中する格差が生じているのはなぜか,近年に至るまでおもな文明がユーラシア大陸で興り,これらの地域の国が新大陸に進出して先住民を征服してきたのはなぜか,逆のことがなぜ起こらなかったのか,といった謎を探究する,アメリカ人進化生物学者,ジャレド・ダイアモンド博士が地理的・歴史的・言語学的・生物学的知見をまとめ上げて,連なる謎に次々と目からウロコの解を示してくれる,読み応え満点の上下巻2冊であります。

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2013年10月18日

異色のエンターテインメントスズメバチ小説『風の中のマリア』

今年は10月になっても暑いくらいの陽気が残っていますね。
10月3日は関東,朝から気温が高かったですけど,私が出勤する道の途中,
公園でかなりたくさんのツクツクボウシが鳴いていました。
さすがに翌日以降は聞きませんでしたけど,その後も台風が近づいては
記録的な暖かさが各地で観測されるというこの秋の傾向が繰り返されましたね。
台風27号も先日伊豆大島に大きな被害と各地交通に大きな影響を与えた26号の
ルートとほぼ同じ経路をたどるのではと聞きますがどうなるのか…

さて本当に更新が空いてしまっている当ブログですが,
本の感想をupしたいと思います。
百田尚樹氏といえば今わが国の出版界有数の人気作家で
映画化もされるデビュー作『永遠の0』や本屋大賞受賞『海賊と呼ばれた男』が
特によく知られていますが,数々のヒット作ぞろいの作品群のなかから
まず最初に読もうと決めていたのがこちら,
『風の中のマリア』です。


風の中のマリア (講談社文庫)
百田尚樹/講談社

この小説の主人公,マリアはハチのワーカー。
それもマーヤやハッチなどの児童文学作品やアニメでおなじみのミツバチではなく,スズメバチ亜科最大のスズメバチ,学名Vespa mandarinia(ヴェスパ・マンダリニア)ことオオスズメバチの戦士です。

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2013年02月14日

『いきものずかん』を応援する(気があるのか)漫画をうpした。

立春を越えて,朝も夕方も日の短さがちょっとは普通に近づいてきたかなと思う今日この頃,
世間ではローマ法王が史上600年ぶりという生前の退位を表明するわ,
北朝鮮が核実験を強行するわ,オリンピックからレスリングが除外される危機とか
世間ではいろいろなことが立て続けに起こってますね。

さて,先日のエントリで,本格的生物雑学4コマまんが
『いきものずかん』を紹介しましたが
まんがの紹介をするのに絵的なものが表紙の画像だけで
登場人物のビジュアルひとつ見せないのは,その魅力が伝わらないだろと
(いや文字だけの漫画紹介はざらにありますよというもう1人の自分の
ツッコミを顧みず),まんが形式で同作品を紹介してみました。
どうぞ (^o^)/

moebio130214 いきものずかん4の1.jpg
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2013年01月28日

ワースト1はどいつだ?!『外来生物最悪50』

サイエンスアイ新書はねぇ…税込1000円するけど
オールカラーでいいテーマをうまくまとめるから,「おっ」と思って
買っちゃったりしますよね…

___
本外来生物 最悪50 (サイエンス・アイ新書) 今泉忠明/ソフトバンククリエイティブ→Amazon


著者は科博,上野動物園を経て日本科学研究所の所長,日本ネコ科動物研究所所長,世界で初めて生きたトウキョウトガリネズミ捕獲に成功…という今泉忠明先生。
私の本棚では『動物の狩りの百科』とかがありますね。
で,今回のこの本,どんな本かといいますと…



moebio130126_外来生物最悪50-1_480.jpg
続きを読む
ラベル:外来生物
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2012年12月02日

青春生物学小説?! 『ソロモンの犬』

今回は本の紹介です。これまでここでとりあげたような本とは毛色の違う,小説です。

___
本ソロモンの犬 (文春文庫)

道尾秀介 文藝春秋 →amazon

子どもから「動物のこと出てるし。読んでみて」と渡されたもので
読んでみたんですけど,元気で楽しくなる青春小説ですね。(*^ー゚)b

主人公・秋内静たちメインの登場人物は大学生なんですけど,
彼が教室で隣の席になった羽住智佳に一目ぼれして
どうやったら彼女と話ができるかどきどき身悶え悩む様子などほほえましくて
中学・高校生が読んでも親近感をもって読めるんじゃないかな。

ストーリーは,続きを読む
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2012年08月18日

イモムシのビニ本買いました−『イモムシハンドブック』『庭のイモムシケムシ』

本日,J−WAVE 『東京リミックス族』で「虫の卵の極み」というのをやっていましたけれど,
ゲストで登場した昆虫研究家の鈴木知之さんが著した
『虫の卵ハンドブック』,これ,すごい本っすよ。
チョウやガの卵はいうにおよばず,木の幹の中に生みつけるセミの卵や
アメンボの卵など,どうやって見つけてかつ壊さずに撮ったのか
その労を想像するに驚愕するような写真の数々,
そうやって生みつけられた状況や形状の多彩さに
自然の不思議を感じずにいられません。


この「ハンドブック」,文一総合出版さんからシリーズで出ているんですけど,
どれもかなり続きを読む
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2012年02月26日

研究者マンガ『ハカセといふ生物(いきもの)』を研究する(前)

もう長いこと本を出すぞ本を出すぞと連呼しております
当ブログですが,先日,サイエンス系の漫画を連載しているブログから
単行本が出たとの情報を得ました。

そのブログがこちら
『ハカセといふ生物』
http://ameblo.jp/hakasetoiu-ikimono/

このブログ掲載のものに描き下ろし4コマ50本を加え収録した
同名の漫画本がこの2月3日に
技術評論社さんより発売されたということであります。

で,twitterでは書きましたが,こちらのブログが
発売に際して書評モニターを募集しておりまして
“お気に召しましたらブログ等でご紹介下さい”といった
ハードルの低い?お誘いに載って早速応募,送っていただいた次第であります。
ハカセといふ生物

で,この本の感想を書くべくこのエントリをUpしたわけですが…

甘ーーい!!
続きを読む
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2011年10月31日

本書でヒット作の描き方は学べません!?「ジャンプSQまんがゼミナール MANZEMI」

秋晴れで日中けっこうあたたかい日差しに包まれることはあっても
朝晩やときには日中もひんやりじんわり冷え込む日が多くなってきた
10月も末の今日この頃,
うちで飼ってるメダカたちもとうに産卵シーズンを終えた感じなのですが
”地味子”と呼んでる野生型体色の子たち(クロメダカ)には
まだ卵を抱えてるのがいるんですよね…野生型はほんとうに繁殖力旺盛ですね。
本音としては,幹之の光沢ってなかなか出ないので白メダカの
グループにもっと子孫をつくってほしいんですけどね(;^_^)

さて,仕事が忙しかったり週末帰省したりで全然更新できてない今月。
今週2度ほどUpしましたが,手短に記事がつくれるニュース紹介だったり。
書きたい内容はほかにあるんですけどね…
と言っていたうちの1つがこの本の紹介。





本ジャンプSQ.マンガゼミナール
MANZEMI (愛蔵版コミックス)

作・喜多野土竜/絵・斉藤むねお
集英社→Amazon

ジャンプSQ(スクエア)誌上で連載されている
漫画の描き方講座の単行本。
B5判の大型本ですが漫画の描き方についての解説本や作画資料本
としては標準的なサイズですね。
連載では見開きの中央寄りに漫画パートを,
両サイドに文章の補足解説を配した形態でしたが
単行本では各章ごとに前半に漫画パート,
後半に解説パートという構成になっています。

で,9月の上旬に発売されたこの本,続きを読む
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2011年10月01日

これはお宝!「恐竜博2011公式カタログ」

東京・上野の国立科学博物館で7月2日から開催されておりました
恐竜博2011は,明日まで!

イベント国立科学博物館:特別展 恐竜博2011

演劇asahi.com 恐竜博2011

演劇恐竜博2011公式ツイッター @dino_expo2011
http://twitter.com/#!/dino_expo2011

というタイミングで紹介するのはあまりにも遅すぎるわけなんですが,
とりあえず言っておきたいというわけで
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