2008年05月18日

【参考書】高校生物2強体制に新勢力?!

木原アイコン
高校生物の参考書については昨年,
Z会「参考書の参考書」を斬る(3) 文英堂『理解しやすい生物I』 の中で
文英堂『理解しやすい生物』数研出版『チャート式新生物』
2大ブランドについて

> まさに双璧・どちらもお薦め
> 詳しさ・掲載内容の量を比べれば『チャート式』の方が上なのだが,
> 一から勉強する生徒には『理解しやすい』のほうがやや読みやすく
> 取り組みやすいし内容も十分。
> 値段は『生物I』では『チャート式』が安いが,
> 生物IIも合わせて考えると逆転するんだこれが。


と評してきた。

_
理解しやすい生物1 改訂版 (シグマベスト)
水野 丈夫,浅島 誠
文英堂 (2008/03) 1,785円(税込)
→Amazon
この2強,実はこの春『理解しやすい』のほうが改訂リニューアルしてきたんだよ。
だから,俺は早々にここで紹介しようと思ってたのだが,実は高校の参考書の勢力争いに新規参入シリーズが出てくるという話があって,それが出てくるまでちょっと待とうと,Upを控えていたのだよ。

で,その新ブランドというのが
_
よくわかる化学1 (MY BEST)
監・著: 冨田功
学習研究社 (2008/02) 1,785円
→Amazon
ジャーンジャジャ〜〜ン!!
押しも押されぬ学習書界の巨人・学研が,満を持して
高校参考書の新シリーズを投入してきたぁ〜〜〜!!

あれ?

生物ないじゃん。

生物ってなぜかけっこう時間がかかる傾向があって,
他の出版社の参考書でも発行が他科目より遅れるとか
教科書でも生物だけ検定落ちるとか(←それは別問題w)
いろいろあるもんだから,新学期入ってから生物も遅れて
出るかな…と思って様子を見ていたら

出ねぇんでやんの。

しょうがないんで,既に出てる物理・化学のほうだけでも
一応見たよ。

当然というか,「基礎固めから大学受験まで」という宣伝文句で
これ1冊で高校3年間OKというふれこみ。
解説文も,図や表などのつくり,まとめかたも
わるくないっちゃ悪くないんだが…。
※学研『よくわかる化学I』
学研MyBest化学 原子_
※文英堂『理解しやすい化学I』
理解しやすい化学 原子


『理解しやすい』では重要なポイントが強調されていたり,項目の区切りがはっきりしていたりとメリハリのきいた体裁になっているのに対し,『よくわかる化学I』は,淡々とした,難しくて詳しい参考書を思わせるデザインなんだよな。
決して『理解しやすい』より発展的な範囲をカバーしているわけではないのに。

学研が平成15年からの制度改訂で出した『基礎からベスト』ではちょっと物足りない点が多かったんで,要望に応えてレベルを上に広げた新刊を出したのかと期待してみたら,そうでもなかったというわけでちょっとがっかりせざるを得ないな…。

学研のHPでの説明(化学1についてのページ)を見てみると,
> 好評な『基礎からベスト』シリーズの学習指導要領改訂に伴う改訂版。
> 基礎固めから大学受験までオールマイティに対応。
> 高校化学Tで,特に重要なポイントとなる項目を見開き構成とし,
> わかりやすく解説。高校化学の勉強にBESTな一冊。


『基礎からベスト』なら生物Iも出てたんだから
生物Iも出せばよかったのにな。
まあ,微妙に書名を変えるとかデザインを変えるとかいった
小手先の改訂で2強に割って入るというのは
いくら学研でもきついわな…。


2月に発売された頃には本屋の学参コーナーにも
大々的に平台でずらりと並んでいたもんだけど,
4月も半ばに入ったらもう平台は去年までと同じ
『チャート』と『理解』の指定席に戻っちゃってて
やっぱ売れなかったか…という状況。

今ならiPodとか有名大学の図書カードとか当たる
新刊キャンペーンやっているんで,気に入った人は
買って応募したら当たる確率高いかもよ?!

木原アイコンnika

それでは,学研が『マイベストよくわかる生物I』を出すまで待つってのはやめということで,『理解しやすい生物T』『理解しやすい生物IB・II』の改訂版について紹介しておこう。


改訂ポイント
・体裁を変更,よりメリハリをきかせた見やすさ重視のデザインに。
・発展的な内容を扱った「発展ゼミ」などの加筆により16ページ増
・初版からの解説分・図版もすべて見直し,ほぼすべてのページで
 細かい変更・修正あり
・「生物I」は値段据え置き,「生物I・II」も2冊分としてはまだまだ安い

といったところ。
※『理解しやすい生物』初版
理解しやすい生物初版p12次項有
※『理解しやすい生物』改訂版
理解しやすい生物改訂p12

理解しやすい生物I・II (シグマベスト)
水野 丈夫,浅島 誠
文英堂;改訂版版 (2008/03) ¥ 2,289(税込)
→Amazon
※参考…『チャート式新生物I』
数研 新生物I 細胞説


こうして見ると,学研の『MyBestよくわかる』が
体裁は『チャート式』の対抗,書名は『理解しやすい』の
購買層を狙ってつくったのが見えてくるなぁ…中途半(ry

ということで,
これから参考書を買おうという高校生や保護者のかたは,
基本的には昨年の比較記事を参照していただいて
当時より内容の詳しさでの差が縮まったと考えていただければと思う。

※関連教材
シグマ基本問題集生物I―新課程版 (シグマベスト―理解しやすいシリーズ)
文英堂 (2008/03)
819円(税込) →Amazon
実力強化問題集生物1・2 新装版 (シグマベスト 大学入試へステップアップ)
文英堂(2008/03)
882円(税込) →Amazon
新生物1・2要点別問題演習 実戦編 (チャート式・シリーズ)
数研出版 (2006/04)
930円(税込) →Amazon


学習研究社 http://www.gakken.co.jp/
文英堂 http://www.bun-eido.co.jp/
数研出版 http://www.suken.co.jp/

バッド(下向き矢印)少しでも参考になったと思っていただけましたら
 クリックしていただけるととても嬉しいです。
 よろしくお願い申し上げます。<(_ _)>
にほんブログ村 漫画ブログ オリジナル漫画へ人気ブログランキングバナーくつろぐバナー


 Z会「参考書の参考書」を斬る(1) サブノートvs必修整理ノート
Z会「参考書の参考書」を斬る(2) 数研出版『フォトサイエンス生物図録』
Z会「参考書の参考書」を斬る(3) 文英堂『理解しやすい生物I』
Z会「参考書の参考書」を斬る(4) 数研出版『トライアル生物I』vs旺文社『解説が詳しい生物I頻出重要問題集』vsもう1冊
Z会「参考書の参考書」を斬る(4´) 旺文社『解説が詳しい生物I・II頻出重要問題集』
受験生が買うべき生物の本(問題集)
Z会「参考書の参考書」を斬る(5) 河合出版『らくらくマスター生物I・II』
Z会「参考書の参考書」を斬る(6)『大学入試の得点源 生物I〈要点〉必出ポイント110の攻略で合格を決める』(2007年12月26日)

ついに出た!『田部の生物1をはじめからていねいに【生命の連続性編】』
中学理科の“詳しめ”参考書戦線異常あり?!(2008年03月11日)
posted by ドージマ・ダイスケ at 19:38| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【参考書・問題集】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
記事検索
 

ケイン 基礎生物学
東京化学同人