食肉用ニワトリの4分の1は歩けない:調査結果(WIRED VISION - goo ニュース) 5月15日(木)
> ブリストル大学のToby Knowles教授(食用動物科学)の率いるチームは、5万1000羽のブロイラーを調査した。孵化後40日の時点で、4分の1以上のブロイラーは歩行に問題があり、約3%はほとんど動くこともできなかった。なお、まったく動けない個体は定期的に群れから除かれているので、この数値には含まれていない。
ニワトリの本来の寿命は6〜7年だが、食肉用には孵化後約40日程度で屠殺されるのが一般的だ。
成長を速めるための集約型の繁殖方法が、こうした歩行障害を引き起こしている。50年前には、ブロイラーの成長率は1日につき25グラムだったが、飼育に工業的な手法が適用された現在のブロイラーたちは、1日に優に100グラムは体重を増加させているのだ。
競り市場にもへたり牛=動物虐待で調査へ−米 (時事通信 - goo ニュース)5月8日(木)
> シェーファー農務長官は声明で、へたり牛の放置は食品安全上の問題
> ではないとしながらも「動物虐待は容認できない」
> として調査を約束した。
> 米国では今年1月、カリフォルニア州の食肉処理施設でへたり牛が
> 虐待される様子を米動物愛護団体「米国の人道社会」(HSUS)が暴露、
> 米国史上最大の牛肉回収騒動に発展した。
■この「歩けないブロイラー」の問題で,同記事は
> 畜産方式を改めることで、こうした悪影響を軽減できるだろう、
> と研究チームは提言しているが、いっそのこと食肉を
> 工業的に培養し、動物を育てる過程は省いてしまうほうが
> ましなのではないだろうか?
と主張しています。
つまりこういうことです。
→「培養肉」を食卓に(1)(WIRED VISION)2007年8月 1日
「培養肉」を食卓に(2)(WIRED VISION)2007年8月 2日
> 食肉シートとは、動物の筋細胞と脂肪細胞が大きなシート上に
> 広がるように培養されたものだ。食肉シートはひき肉にもできるし、
> 厚みを出すために重ねたり巻いたりもできる。
> 「私たちが現在食べている食肉を作る際、骨格や神経組織といった
> 食用に適さない部分や代謝のために、家畜に与えた飼料の7595%が
> 失われる。食肉の培養なら胴体は必要ない。
> 最終的に食べる部分だけを作ることになる」
「合成食料」…マンガの世界では30年も前から未来の生活の
描写として登場してきました(藤子F不二雄先生作『21エモン』では
科学が発達して“食べ物といえば合成食料に決まっている”星が
舞台になったりしました。そんな未来に,主要キャラの“1人”
ゴンスケは芋掘りロボットであるという…大人になって
思いかえせばすごい発想・設定のマンガでした)
が,21世紀も10年近く経とうとする今となって
いよいよ現実味を帯びてきたのでしょうか。
今は「成型肉」でさえ食材として数段低い位置に見られていますけど
記事に書かれていたように「培養食肉は野菜の水耕栽培のようなものだ」
という見方がいずれ一般的なものになるのでしょうか
(相当な飛躍があるとおもうけれど…)。
将来人口爆発がますます続いて食物も格差ができて,
「コストの高い,動物を育てて解体してつくった肉はセレブの食べ物,
下流の人間は合成肉から作ったジャンクフードを食べる」
なんて時代がくるのでしょうか…。
しかし,この日本も私の親の世代が子どもの頃,
ほんの4,50年前には
「肉を食べるのは年に数回,お祭のときにニワトリをつぶして」
という時代があったんですけどね。
(『サザエさん』でも,「今日は鶏のスキヤキか!」と
喜んだ直後「うちのニワトリ絞めたの」と言われて
しんみりしてしまうという話がありました)
その頃にこんな話を聞いたら「すごい,夢のような話だ!」
と思うかもしれません…
なんかため息が出てきちゃいました。
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カブトエビのすべて"
―生きている化石“トリオップス”
合理的といえば合理的ですが、栄養面はどうなんでしょう。ミネラルやビタミンは動物が食べた飼料を動物の体内で変換して肉や内臓の組織を循環しているんですよね。
大地と生体の循環から外れた食べ物が人の血肉になるのはちょっと悲しい気がします。
と、言いつつ、水耕栽培のトマトは食べます。
庶民は合成食品を食べるってのが松本零士氏の漫画にありました。30年以上も前の作品です。
しかし細胞(組織)培養にせよ遺伝子組換え作物にせよ危険視する風潮や制度があるのは「何が起こるかわからないから」であって,実際に問題が起こった例があるわけじゃないんですよね。そういう点でいけば,合成肉が流通する日も遠くはないのかもしれませんが,『沈黙の春』以前は「虫の神経にだけ効くからヒトには安全」とされてきた農薬が,結局生態系全体に害をもたらすものだったとか,その時代時代の科学が見抜けない危険があるという教訓も忘れてはいけないわけで…。
実用化が近い将来あるとすれば,まずは中国あたりからでしょうか。
> 庶民は合成食品を食べるってのが松本零士氏の漫画にありました。
手塚先生,藤子先生,零士センセイ,石ノ森先生,
そして欧米のSF作家たち…
情報の少ない時代にあれだけの空想世界を
創りあげてきた想像(創造)力・考察力はすごいですね。