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人体解剖図ベンジャミン・リフキン,ジュディス・フォルゲンバーグ,マイケル・J・アッカーマン,松井 貴子(翻訳) 二見書房 (2007/12/1) 336ページ→Amazon |
美術史家兼美術商のリフキン,バイオメディカルの研究者・アッカーマン,フリーライター兼装幀家のフォルゲンバーグが共作した“医学的歴史学的美術書”とでもいうべき,神聖ローマ帝国時代のヴェサリウスから現代の詳細なCG画像まで歴史上の解剖図をあまねく収集・収録した本だな。
生きているようにポーズをとっている人の体が切り開かれて内部の構造が見えるという絵も。悪趣味のようにも見えるけど,当時の人たちの「知りたい」という執念みたいな思いを感じるわ。
何年か前,「人体の不思議展」ていう,プラスティネーションで生きたときの色や形で保存された人体標本を展示するイベントが大都市を巡回してて,何回かシリーズになってたけど,私が2度目に行ったときにはおかしなポーズをとらされている遺体があって,体を提供された人をばかにしているようでもう行かないと思ったことがあったけど,この本の解剖図はなんか違う感じがするわ。
おなかの赤ちゃんの絵が延々と続くページ,こわいです…。
それだけに,今の日常生活ではまず見る機会のない人体の内部構造に対して昔の人が持っていた好奇心ってのはすごいものがあったと思うんだよ。だれもが自分の体に持っている,一番身近でありながら見えない体のしくみ。自分はどういうしくみで生きているんだろう,生きている自分と死んだ状態はどう違うんだろう,生きているってどういうことなんだろう?って。これらの解剖図譜をつくってきた人たちはすごい情熱をもってたと思うんだな。
___ 骨から見る生物の進化J・ド・パナフィユー(著),X・バラル(監修),P・グリ(写真)河出書房新社→Amazon |
ひたすら高画質の骨格の写真のみを掲載した,
「“魚”という分類区分が消滅した」など,
系統・進化に関する解説も読み応えがあるけれど
圧倒的な写真の存在感に引きつけられる,美術書の趣が高い写真集。
鳥や魚の骨格が普通にあるのに加え,
走っているポーズをとっている哺乳類の骨格が妙に生き生きした印象を
感じさせるんだよな…。馬に人がまたがっているポーズなんか,
さっき出た話からすればふざけてるってことになるかもしれないけど
なんかそんなことを考える隙を与えない,衝撃的なものがあるな…。
こんなの市や学校の図書館に置いてあったらすごいと思うんだけど
9千円以上するんだよな。写真集,しかも専門書でもあり
さらに大型本ってったらこんなくらいするとも言えるけど…。
小説とかと違って文庫化とかありえないしな…。
書斎に置いといて一人でじっくり読む本って感じか?
どこも予算が厳しいって聞くけど,こんな本が置いてある図書館って
いかすと思うんだけどな。
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