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のだが,難関高校受験を意識した,
これらより難しめの参考書商戦が最近ちょっと熱いのだ。
中学総合的研究理科旺文社 (2006/02) 608ページ 2,940円(税込)(→Amazon) | 中学理科 (学研パーフェクトコース 3) 学習研究社 (2008/02) 624ページ 2,940円(税込)(→Amazon) |
発売日を見ればわかるように,旺文社『総合的研究』を出して
好評だったために学研が同じ価格・ほぼ同じページ数で
『パーフェクトコース』をぶつけてきた,同社恒例の二匹目のドジョウ戦略。
中学の場合,従来の参考書は学年別に編さんされているのが
主流なのだが,昨今の中高一貫化の風潮に乗ってというか,
体系だった学習を推奨するという主旨か,
この2冊は,
「1分野(物理→化学)→2分野(生物→地学)」
という配列で構成されている。
この本が出てきた当初,桐朋中・高校と学芸大世田谷中の
教諭陣に開成中・高の有山先生を加えた執筆者陣と
ざっと構成・内容を見て,
「要するに“自分たちが使って授業をしたい”本を作ったんだな
一般の中学生が予習・復習をするにはどうだろう」と
思ったけれど,けっこう売れているらしいんだなこれが。
| 『総合的研究理科』執筆者 桐朋中学・桐朋高等学校教諭 上原隼 小島智之 中道淳一 元東京学芸大学附属高等学校 元桐朋中学・桐朋高等学校教諭 中西克爾 東京学芸大学附属世田谷中学教諭 岡田仁 宮内卓也 開成中学・開成高等学校教諭 有山智雄 |
『総合的研究』の構成要素は多岐にわたって盛りだくさん。
| 実験・研究 | 確認問題 | タイムトラベル |
「タイムトラベル」は,本文の内容に関連した科学技術について触れ,近い未来に実現しそうな夢の技術を語るというもの。なかには「2010年」などもうすぐその予告した年に追いついちゃいそうなものもあるのだけれど…。
これに対して『パーフェクトコース』は,
編末の高校入試対策問題が売りってところだろうか。
| 『パーフェクトコース』「難関私立・国立高校の入試問題に挑む」 | 『総合的研究』「練習問題」(章末) |
問題の見出しが出題学校名って,なかなか主張がある出し方だなぁ…。
いかに詳しい内容,難関高校入試に出てくる内容をもれなく
扱っているかってのが大事だよな。
『パーフェクトコース』のほうが後発でページが多い,
しかも構成要素の種類が少なくて本文の比率が大きいんだけど
網羅している内容の範囲からいくと,
この2冊なら『総合的研究』じゃないかなぁ…。
ほかにもくわしい参考書があるんですか?
中学理科2分野の発展的学習―難関校入試に対応できる! (シグマベスト)文英堂 (2006/09) 2,394円(税込) |
第1分野と第2分野の分冊なので2冊合わせると5千円近くなってしまうのと,黒赤2色刷りなので4色カラーの『総合的研究』と『パーフェクトコース』と比べて見劣りがすることは否めないが,2分冊でページが多い分,詳しいのは歴然。前述の2冊が字引的というか語句や事項の説明文が簡潔なのに比べて,『発展的学習』はまさに「解説」。収録されている範囲・事項数も細かくて漏れがなく,索引からもひきやすい。
●『総合的研究』『パーフェクトコース』『発展的学習』
耳に関する解説ページの比較
| 総合的研究 | パーフェクトコース |
| 発展的学習 |
調べ物をする際は各用語や事項について簡潔な説明を
パッと読んでサクサク勉強を進みたいという人や,
やっぱカラーで見やすいほうがいい,2冊より1冊が便利,
2冊で5千円弱はさすがにきついという人は『総合的研究』か
『パーフェクトコース』を好みで選べばいいし,
やっぱり使うからには最高に詳しくて寸分も漏れのない本がいい,
なまじケバいカラー印刷より2色くらいのほうがすっきりしていい,
難しそうだしwみたいな人は,『発展的学習』を
使えばいいだろう。
それにしても,『総合的研究』も似たようなものといえば
似たようなものだけど,個人的には学研の色遣いやフォント選びの
ヘタさ・古くささはいかがなものかと思うな…。
見出しの太いゴチックの字は小さくてやたら太くて読みにくいし
各分野ごとにベースとなる色を変えてる(物理…緑,化学…赤,
生物…水色,地学…黄土オレンジ)のはいいが,
この色遣いは…。
4色印刷(青赤黄黒)で色数を絞る,緑や朱色を使うのは
ある意味ぜいたくな色遣いといえるかもしれないが
落ち着いた淡い色を組み合わせているのに妙に落ち着かない色調になってるし
それに赤緑色盲の人など,かなり識別しにくいカラーリングじゃないかなぁ…?
正直,このセンスどうかと思うぞ。
Vischeckデモンストレーションサイト
これに同感の人がいたら,参考にして本を選んでもらえればですけど。
別に学研が嫌いってわけじゃないし。
色遣いなんて本当,個人の好みで言ってることなんで,「いやこれがいいんだ」って買う人が大勢いてもかまわないし。
どれを選ぶにせよ,理科の教師としては,詳しい参考書を買ってより深い内容まで勉強してくれれるのは大歓迎だ。
文英堂 http://www.bun-eido.co.jp/
旺文社 http://www.obunsha.co.jp/
学習研究社 http://www.gakken.co.jp/
数研出版 http://www.suken.co.jp/
クリックしていただけるととても嬉しいです。
よろしくお願い申し上げます。<(_ _)>
※本記事では文中で「色盲」という語を使っていますが,「盲」という字には差別的な意味合いはなく(「盲人用信号」など一般的に使われています。「めくら」と呼ぶと差別用語そのものですが…),単に遺伝的タイプの一種,いわば個性にすぎないこの形質について「色覚異常」「色覚障害」という言い方よりむしろ健全な表記と考えております。
【参考サイト】
なぜ「色覚異常」「色覚障害」「色弱」などではなく「色盲」なのか? 〜「色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法」サイトより。
上記のVischeckもこのサイトで紹介されているものです。



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