2008年02月19日

チーム山中,肝臓や胃からがん化しにくいiPS細胞




京大チーム、がん化しにくいiPS細胞を肝臓や胃から作製

昨年日米の各研究チームがヒトの皮膚からiPS細胞を作り出すことに成功した製法にはがんの誘発や遺伝子変異の可能性があるレトロウイルスが用いられていたため、治療目的の利用には危険があるとされていた。しかし、京都大学の研究チームが今回発見した方法は、がん化の危険性を伴わず遺伝子破壊も少ないとされている。
成体マウスの特定の細胞ゲノムにはレトロウイルスが入り込まないため、がんを誘発しやすい個所にウイルスが組み込まれるのを回避できる可能性があるという。


『生物II』の教科書にも載っているガードンが行ったアフリカツメガエルクローンの作成実験でも使われたのはオタマジャクシの腸壁細胞の核でしたが,今回の技術のキモも消化管の細胞と分裂が活発な肝臓の細胞を使用したことでしょうか。

それにしても,すごい矢継ぎ早,急ピッチで夢の万能細胞への研究が進められていますね。
「この研究結果は医療目的への応用が期待されているが、そのためにはさらなる研究が必要だと山中教授は語っている。」
とのことで,もしかしたら研究している当事者的には小さな進展に過ぎないのだけれど,小出しに成果を発信し続けることで(マスコミなど)世間の注目を集めて,ライバル各国と戦うための公的支援などを得る環境づくりの一環だったりして…。ブブカ方式?!

京大チームにはこのまま頑張り続けていただいて,
一日でも早く日本が国を挙げて資金的にも人的にも万全の
バックアップ体制を整えてほしいと思います。

■関連エントリー
皮膚由来の幹細胞で貧血症のマウスの治療に成功!(2007年12月08日)
ヒトの皮膚から万能細胞作製に成功!(2007年11月21日)

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ラベル:iPS細胞
posted by ドージマ・ダイスケ at 23:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇生物番組・ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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