2007年12月26日

Z会「参考書の参考書」を斬る(6)『大学入試の得点源 生物I〈要点〉必出ポイント110の攻略で合格を決める』


生物I〈要点〉必出ポイント110の攻略で合格を決める―新課程版 (シグマベスト―大学入試の得点源)
大森 徹 (著),文英堂 (2005/07) ¥ 630(税込)(→Amazon
※表紙画像は「生物1【遺伝】編」
木原アイコン
先日は「12月になって受験モード全開の今の時期に「はじめからていねいに」やってる時間なんてねぇ!」って言われそうな『はじめからていねいに』を紹介したけれど,今回は今の時期になっても高校の生物がつかめていない,あと1ヶ月でなんとか挽回したい,という受験生に特効薬となるこの1冊。

ついに出た!『田部の生物1をはじめからていねいに【生命の連続性編】』(07/12/16)

『田部の生物1をはじめからていねいに 生命の連続性編』では帯のキャッチコピーに「図が巨大」とデカデカと書いていたが,この『大学入試の得点源 生物I [要点]』は,「字が巨大」。どれくらいかというと



■■

たとえばこんな感じ。
得点源生1_01※画像をクリックすると大きく見ることができます。

予備校の先生が黒板に講義の内容を書き出しているよりも簡潔に,
大きな見出しで要点をまとめ,
ものすごくノートの上手な子が赤ペンを使ってまとめた
見やすいノートといった感じの本だな。

図もシンプルに描かれていてまさに板書。
入試で細かく描かれた図が出るような事柄は
それなりにきちんとした図で解説されていたり
[入試問題]のページにそういった図の問題が
掲載されていたりしてぬかりはない。



得点源生1_04得点源生1_03得点源生1_02

“教科書中心の勉強では見落としがちだが入試では出る”
ようなポイント(たとえばふ化の時期など)や
理解を助けるためのちょっとした解説が
図や解説のそばに赤囲みや赤矢印つきの小文字で
書き添えられていて,最初から最後まで文章で解説されている
参考書よりはるかに頭に入りやすいだろう。

ドラマ化もされた大ヒット受験漫画『ドラゴン桜』でも
紹介された「メモリーツリー」のやり方と相通ずるものがあるな。
文章で長々と書くのではなく簡潔なフレーズやキーワード
ごとに丸で囲んでしまって,関連のあるものどうしを線で結ぶと
視覚的に頭に入りやすいというわけだ。

ちなみにこの本の前身の大学入試の得点源−生物1B要点超効率整理29で合格を決める→Amazon)は1996年発行。「薄くて安くて役に立つ白い表紙の本」として先輩たちが頼りにしてきた定番本の1つ。重要ポイントを短いフレーズでまとめて大きな字で載せた[得点源]が太い明朝体で書かれているのはちょっと癖のある体裁だが,これは当時からの特徴ってことで,この出版社の味というか,太い明朝を多用する時期があったんだよな。



生物1B要点超効率整理29で合格を決める
(1996/10)

生物IB・II〈要点〉超効率整理33で合格を決める
(1999/09)


ともあれ,この本が出たときは大胆に
「入試に必要な点だけを簡潔にまとめた」本ということで
ある程度「生物IB」の範囲から抜けている部分もあって
それが著者のセンスによるセレクトの妙でもあったのだけれど,
現課程版の「生物I[要点]」ではそういった穴はかなり
埋められている。生物IBから生物Iになる際に範囲が
若干減った(生物IIに移行した)が,その分掲載内容の
網羅が充実して『得点源』のページ数は新旧同じということで,
読者の負担が増えるわけでもないし,穴がなくなって
ちょうどいいんじゃないかな。

てなわけで,こんな時期になっても理科がチンプンカンプンという
絶望的な受験生は,630円出してこの本を買って,
少しでも追い込みをかけておけ
と言っておくわ。
理科の中でも生物のような暗記科目の性格が強い科目は
一夜漬けがききやすいからな。

センター試験だけでいいというのなら,地学Iは例年得点が
稼ぎやすい問題が出るから同じ『得点源』シリーズの『地学I』を
選んでもいいと思うぞ。生地どっちを選ぶかはお好みで。
センター地学1要点必出ポイント90の攻略で合格を決める 新課 (シグマベスト 大学入試の得点源) 高木 信行(著)/文英堂 (2007/09) (→Amazon


美可理アイコン(niko)
あれ?
先生,この本については批判的なコメントはなしなんですか?

木原アイコンええ?!
う〜ん,まぁ,この本については別にとやかくいうような点はないんだけど,あえて言うなら,『生物II[要点]』の代謝のしくみの解説とか,ややこしい化学反応経路などはシンプルにまとめるだけではきちんと理解するには限界があるかなと思ったくらいかな。生物の集団や進化の範囲なんかはメリハリきかせて重要なポイントが覚えやすくまとまってるぞ。受験に必要なのが生物Iだけというなら全然問題ないしな。

樅男アイコン
まあ,そんなところで
みなさんご参考に。


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「参考書の参考書」掲載教材(2007大学受験コース)
らくらくマスター生物I・II 河合塾SERIES
  〔河合出版 2005/5〕 860円 (本体819)→Amazon
駿台受験シリーズ 理系標準問題集 生物 改訂版
  〔駿台文庫 2004/12〕 1050円 (本体1000)→Amazon
実力をつける生物 〔Z会 2005/4〕 1,470円 (本体1,400) →詳細
大学入試の得点源 生物I[要点]必出ポイント110の攻略で合格を決める
  〔文英堂〕 630円 (本体600) →Amazon
 ※生物IIもあります。…630円 (本体600) →Amazon
改訂版 視覚でとらえるフォトサイエンス 生物図録
  〔数研出版 2007/2〕 924円 (本体880)→Amazon
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大学入試にでる 生物[遺伝]が面白いほどわかる本 新出題傾向対応版
  〔中経出版 2006/9〕 1,260円 (本体1,200) →Amazon
  ※「高校コース高校基礎科」でも紹介。

生物事典 四訂版
  〔旺文社 2003/2〕 1,575円 (本体1,500) →Amazon
  ※三省堂『生物小事典 第4版』も紹介。


 Z会「参考書の参考書」を斬る(1) サブノートvs必修整理ノート
Z会「参考書の参考書」を斬る(2) 数研出版『フォトサイエンス生物図録』
Z会「参考書の参考書」を斬る(3) 文英堂『理解しやすい生物I』
Z会「参考書の参考書」を斬る(4) 数研出版『トライアル生物I』vs旺文社『解説が詳しい生物I頻出重要問題集』vsもう1冊
Z会「参考書の参考書」を斬る(4´) 旺文社『解説が詳しい生物I・II頻出重要問題集』
受験生が買うべき生物の本(問題集)
Z会「参考書の参考書」を斬る(5) 河合出版『らくらくマスター生物I・II』
ついに出た!『田部の生物1をはじめからていねいに【生命の連続性編】』
posted by ドージマ・ダイスケ at 23:01| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【参考書・問題集】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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