2007年11月22日

受験生が買うべき生物の本【問題集】

木原アイコン
11月に入って受験モードも本格化,このブログも受験とつながりの深い【参考書・問題集】カテゴリーのエントリーやStudy4−アリにロンドンブーツ」が入試に出る?!〜中学生でも解ける大学入試問題といったところに御アクセスが来ているようでありがたいことである。

前回は『解説が詳しい生物I・II頻出重要問題集』を扱ったけれど,
ここまで,このカテゴリーの記事では,受験用というより日常学習や
高校生以外の人の教養本向けの本中心に扱ってきた。
【ノート型問題集】
 Z会「参考書の参考書」を斬る(1) サブノートvs必修整理ノート
【図説・図録】
Z会「参考書の参考書」を斬る(2) 数研出版『フォトサイエンス生物図録』
【参考書】
Z会「参考書の参考書」を斬る(3) 文英堂『理解しやすい生物I』
【標準レベル生物I問題集】
Z会「参考書の参考書」を斬る(4) 数研出版『トライアル生物I』vs旺文社『解説が詳しい生物I頻出重要問題集』vsもう1冊

ぶっちゃけ,センター試験だけ生物(生物I)が必要という受験生であれば,
上記の参考書・問題集に加えて過去問を買ってやれば今からでもなんとかなる
(他教科とのかねあいから時間がとれないという受験生は,センター試験対策の
参考書=解説本 が各社から出ているのだが,それの紹介はまたの機会に)。
今回は,二次試験でも生物が必要という大学受験生は何を買ったらいいか,
生物IIも含めた入試対策問題集を紹介してみたい。


志望校がはっきり決まっている人は
赤本を買え。


生物に限らず,入試問題というものは,形式は大学ごとに踏襲されるし,たいてい教養のその科目の教授(つまりかなり限定される)が作るわけだから出題範囲にしてもパターンが生じてくる。

毎年のように細胞や組織の顕微鏡写真が出てくる北里大,
やたら長い前文が入る東京医科歯科大,
教育大だけにヒマワリの葉のつき方やアサガオの双葉と本葉の違いといった小学校の学習内容も出題される愛知教育大,
受験学部や会場が多いため穴埋め形式であらゆる分野からまんべんなく出してくる近畿大
ホルモンやES細胞,免疫など分野は変わるが,なぜかマウスを使った実験からの出題が続く長崎大


いきなり本番レベルの問題を解こうとすればたいてい苦戦するだろうが(そうでなきゃわざわざ受験勉強しなくても日常学習の延長でいいわけだ),最初は最終到達点の形式や分量,出題傾向を感じ取るためだと割り切ればいい。解くことより目を通すことを最優先にして,本番の時間を超えたらやめると決めてやれば,答えや解説を合わせても過去5年分目を通すのに1週間もあればできるだろ。本番レベルのイメージがなんとなくでも身に付いた上で基本的な問題にもどっても遅くはない。つか,そのほうが効率がいいはずだ。と,思う。


過去問で本番の感じをつかんだ人,
または志望校がまだ決まっていないとか,たくさんの大学を受けるので
特定の大学に特化した勉強ではなくまんべんなく力をつけておきたい人は
全国の入試過去問から良問を分野別にまとめた問題集をやっていくことになる。

化学だったら「とりあえずこれをやっとけ」という1冊として
『化重』『実戦化学I・II重要問題集 2008』/数研出版→Amazon)があげられるけど
生物って,年度版でこれという問題集がないからな…。

ちなみに数研出版は『化学I・II入試問題集2007』→Amazon)というのも出していて,こちらは2007年の入試で出題された問題だけで構成されている。新傾向の出題テーマやおもしろい形式の問題などを解くことができるが,毎年毎年入試問題から高校化学の各分野についてまんべんなく良問が切り取れるわけではないので,過去にさかのぼって良問を精選したのが『重要問題集』というわけだ。各問題には出題された大学名と出題年が書かれているが,年が書いていない問題は10年以上前に出題されたもの。厳選ぶりがわかろうというものだ。
ちなみに(その2),書名についている「実戦」とついているのは書店販売用の印で,内容がまったく同じものが別に学校採用で販売されている。そっちには「実戦」がついていなくて安い。そのかわりというか,「実戦」には小冊子「入試直前整理」がオマケでついてたりするんだけどな。


『化重』の生物版はないのかというと,ある。
『実戦生物I・II重要問題集2008』→Amazon
数研出版は,最近まで『重要問題集』と『入試問題集』の間をとったような『生物I・II入試重要問題集2008』を出していたのだが,売れている化学と物理の重要問題集にそろえる形に方針転換したようだな。『入試重要問題集』は,『化重』や『物重』のように10年以上の入試問題からセレクトするのではなく最新の入試問題が約半分,残りを過去2年の入試問題で構成するという形になっていたが,今年の『重要問題集』は過去15年分(1993年〜)から良問をピックアップ。
生物の場合,1つの大問に複数の分野に関する設問を絡めて出題することが多いので,分野ごとにその分野の内容をもれなくコンパクトに(行数が増えすぎずに)まとめた良問をそろえるというのは難しい(化学や物理の場合,1問あたりの行数が少なくて全体の問題数が多くなるから融通がきくんだよな)。だから,本冊144ページ(別冊解答96ページ)というボリュームの中に高校で学習する生物の内容がまんべんなく出題されているかというとさすがに限界があるのだが,『生入試重』から『生重』にモデルチェンジするにあたって『化重』『物重』仕様で行を詰めるなど体裁が変わった結果,問題数が180問以上に達し,一段と内容が濃くなった。「とりあえずまずこの1冊」としてかなり強力な問題集が登場したと言っておこう。
各章ごとに易しめの「A問題」と難しめの「B問題」に分けてあって,最初はA問題だけをざっとやってみるといいかもしれない。中には「え?これがA?」なんて思うところがあるかもしれないが,そこは「いい問題」を選んだ結果そうなったということで深く考えないことだw。

まあ,年度版の問題集というとこれくらいということで。
もちろん旺文社の『全国大学入試問題正解』は最新の問題が満載だが,これは調べ物用というか,学校や図書館の備え付け用というか,受験生が個人で買うには正直持て余す本。全国の国公立・私立合わせて70大学の入試問題が細かい字(当然図も小さいぞ)でびっしり網羅されていて,当然大学別に掲載されてるから分野別と違って勉強するには使いづらい。4,830円という値段は内容からいえば決して高くないが,個人で買うにはちとマニアックだよな。


前回紹介した『解説が詳しい生物I・II頻出重要問題集』でもいいし,解答・解説を読みながらでも数をこなしてやっていくことが力をつける近道だな。

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涼アイコン
せんせ,せんせ!生物IとIIの問題集ってその2冊だけですか?
もっといろいろあると思うんですけど…ほら,「参考書の参考書」でもいくつか載ってますけど…。



「参考書の参考書」掲載教材(2007大学受験コース)
らくらくマスター生物I・II 河合塾SERIES
  〔河合出版 2005/5〕 860円 (本体819)→Amazon
駿台受験シリーズ 理系標準問題集 生物 改訂版
  〔駿台文庫 2004/12〕 1050円 (本体1000)→Amazon
実力をつける生物 〔Z会 2005/4〕 1,470円 (本体1,400) →詳細
大学入試の得点源 生物I[要点]必出ポイント110の攻略で合格を決める
  〔文英堂〕 630円 (本体600) →Amazon
 ※生物IIもあります。…630円 (本体600) →Amazon
改訂版 視覚でとらえるフォトサイエンス 生物図録
  〔数研出版 2007/2〕 924円 (本体880)→Amazon
  ※「高校コース高校基礎科」でも紹介。
大学入試にでる 生物[遺伝]が面白いほどわかる本 新出題傾向対応版
  〔中経出版 2006/9〕 1,260円 (本体1,200) →Amazon
  ※「高校コース高校基礎科」でも紹介。

生物事典 四訂版
  〔旺文社 2003/2〕 1,575円 (本体1,500) →Amazon
  ※三省堂『生物小事典 第4版』も紹介。


木原アイコンええ?!
そうか?じゃあ,また今度,ほかにいくつか問題集をピックアップして紹介してみるか。


美香理アイコン
マンガのほうもお忘れなく!生物部百物語が,次が私の番なのにずっと止まってるんだから!

posted by ドージマ・ダイスケ at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【参考書・問題集】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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