2020年01月13日

【行ってきた】2020年年初一発目は日本モンキーセンター

私,昨年の動物園・水族館訪問は

葛西臨海水族園
サンシャイン水族館
鴨川シーワールド☆
油壷マリンパーク☆
大阪海遊館
志摩マリンランド☆
埼玉県こども動物自然公園☆
須磨水族館
マクセルアクアパーク品川
京都水族館
花園教会水族館☆
小諸市動物園☆
アドベンチャーワールド
京大白浜水族館☆
(☆は初訪問)

と,アドベンチャーワールドを除いても水族館が11/14を占める比率になったのですが
今年の園館訪問は,
202001 犬山モンキーセンター_01_0103s (2)入園ゲート.JPG
日本モンキーセンター(愛知県犬山市)から。

私,尾張は犬山市にほど近い市の出身なのに子どもや学生時代に行った記憶がなくて,関西に就職してから社員旅行のルートで寄ったような微かな記憶しかないんですよね…。先月,エンリッチメント大賞表彰式イベントでお会いした市民zooネットワークの綿貫さんの前職が日本モンキーセンターだったという話から,一番人間に近い動物で多種多様な姿・生態をもつサルたちを60種も飼育しているモンキーセンターに帰省ついでに行ってみようと思い立った次第。

熱かった!エンリッチメント大賞2019(1)

その日本モンキーセンター,
正月三が日はこんな企画が。
202001 犬山モンキーセンター_11_0103o (74)奇跡のミカン.JPG
ゴリラの糞から芽を出して育った奇跡のミカンの実を先着50名にプレゼント!

場所はアフリカセンター。入園して右手の一番奥らしい。

202001 犬山モンキーセンター_12_0103s (3)チンパンジー舎.JPG
お正月の真冬だというのにチンパンジーが外にいる。
202001 犬山モンキーセンター_12_0103o (11)チンパンジー.JPG
けっこう大丈夫なのね。

アフリカセンター。この左手のテントが配布場所だったのかしら?
もう終わったみたいですね(;^ω^) 開園1時間くらい経っていたのでしかたないですね
202001 犬山モンキーセンター_12_0103o (137)アフリカセンター_チンパンジーベンチ.JPG
このチンパンジーベンチ,園内に数か所ありますがいい味出してますね。
114514って感じでちょっとしたフォトスポット^^

202001 犬山モンキーセンター_13_0103o (138)アフリカセンター_外側ミカン.JPG
この檻の両側の木がそのミカンでしょうか。


お正月記念企画,次に行われたのが,サルおせち!

お昼過ぎに2連続。
1つ目は,「南米館」のシロガオサキ モップ君用。
202001 犬山モンキーセンター_30_0103p (104)サルおせち_シロガオサキ_モップ君.JPG
野菜や果物でモップ君の顔をあしらった彩りあふれた盛り付け。

202001 犬山モンキーセンター_31_0103p (117)サルおせち_シロガオサキ_モップ君.JPG
単独生活でほかの個体にとられる心配がないのでのんびり食べました。

続いては,南米館から丘のすぐ下にある「アジア館」にて
チベットモンキーたち用のサルおせち。

202001 犬山モンキーセンター_33_0103o (92)サルおせち_チベットモンキー.JPG
担当の飼育スタッフさんが他の業務をしながら4〜5時間かけて仕上げた力作!
(重さ約20kgということで,持ち運ぶだけでも一苦労)
お正月期間に日替わりで行われたので,
他の担当者とのライバル意識もあって華やか豪華になっていくとのこと。
(作っていく途中で飾り付けのネタが切れてきて苦労したそう)

202001 犬山モンキーセンター_34_0103p (138)サルおせち_チベットモンキー.JPG
サルの社会は序列があるので強い個体より先に弱い個体が手を出すのはご法度ですが
上位の個体が食べ終わるまで食べられないというわけではないようです^^


このほか,冬季限定の催しがあるということで
続いて向かったのは,園の反対側の端にあるモンキーバレー

202001 犬山モンキーセンター_70_0103s (4)モンキーバレー.JPG

サル山ならぬ,サルの谷。
202001 犬山モンキーセンター_71_0103p (51)ヤクニホンザル(ヤクザル)_モンキーバレー.JPG

ここにいるのはヤクシマザル。いわゆるヤクザル。
202001 犬山モンキーセンター_71_0103p (50)ヤクニホンザル(ヤクザル).JPG
ニホンザルの亜種ですが,JAZA所属の園館では他に平川動物公園(鹿児島市)や沖縄こどもの国でしか見られなくて,けっこう珍しいですね。

ここで見られる冬季の名物が,たき火にあたるサル。
202001 犬山モンキーセンター_72_0103s (5)モンキーバレー_たき火にあたるサル看板.JPG

202001 犬山モンキーセンター_73_0103p (52)ヤクニホンザル(ヤクザル)_サル_たき火.JPG
火を怖がるはずの野生動物であるサルがたき火で暖をとります。

202001 犬山モンキーセンター_74_0103p (55)ヤクニホンザル(ヤクザル)_サル_たき火.JPG


お正月・冬季限定企画のほかにも
通常プログラムとしてスポットガイドやお食事タイムが。

「アフリカ館」にてスポットガイド
202001 犬山モンキーセンター_21_0103o (20)スポットガイド_アフリカ館.JPG
アヌビスヒヒ,ベルベットモンキー,バッディコファーグエノン,アビシニアコロブス,クチヒゲグエノン,サイクスモンキー,ブラッザグエノン,アカオザル(シュミットグエノン),バーバリーマカク,ゴールデンマンガベイ,パタスモンキー,マントヒヒといった霊長類たちに関して,食性や社会性,健康管理などについて興味深い話を沢山聞かせてもらえました。

後で「ヒヒの城」を見ると,たしかにここで見た高齢のナイツやヘイタは一緒に暮らすのはきついわと感じたり,逆に別種同士でもここのベルベットモンキーとバッディコファーグエノンのように一緒に過ごせる場合もある(ただし上下関係はあり)とか,植物の種をエサに食べてる種が多いけれど葉っぱを食べる種もけっこういる(この日アビシニアコロブスに与えられていたのはヒサカキの枝),上位の個体にちょっかいを出して知らん顔をするずるい個体もいるなどなど

野生動物を生息地から引き離すことに対して厳しい今,
日本の動物園ではここだけしかいない種,この1頭がいなくなると
もう日本では,飼育下では見られなくなるというような希少種も。

ゴールデンマンガベイ
202001 犬山モンキーセンター_23_0103o (190)ゴールデンマンガベイ_国内唯一個体.JPG

キタタラポアン
202001 犬山モンキーセンター_24_0103o (213)キタタラポアン.JPG

ショウハナジログエノン(バッティコファーグエノン)
202001 犬山モンキーセンター_25_0103o (228)ショウハナジログエノン(バッティコファーグエノン).JPG

(動物園での希少度と野生での絶滅危惧度合いは必ずしも一致しません)

こうして動物園巡りをして写真を撮っているといつも悩まされるのが
金網が邪魔でピントが合わせられない問題。
眼鏡かけても視力がよくないのでマニュアルでは合わせられず
金網にぴったりつくくらい手前に来てくれないと無理という現状。

このアフリカ館では,裏のスペースにサルが来てくれたらガラス越しで見ることができます。
(「マダガスカル館」も同様)

202001 犬山モンキーセンター_27_0103o (230)アフリカ舎裏側_バーバリーマカク.JPG
バーバリーマカク
(アフリカ大陸で唯一のマカク類。たしかにニホンザルっぽい顔つき体つきですね)

202001 犬山モンキーセンター_28_0103o (236)ベルベットモンキー.JPG
ベルベットモンキー

202001 犬山モンキーセンター_29_0103o (246)パタスモンキー.JPG
パタスモンキー

202001 犬山モンキーセンター_29_0103o (243)パタスモンキー.JPG
霊長類最速で走るといわれる駿足ザルですが,
前足と後ろ脚が区別つかないような長さと筋肉のつきかたしています。


先ほど,シロガオサキへのサルおせちのふるまいがあった「南米館」は
フサオマキザル,ケナガクモザル,ペルークロクモザル,シロガオオマキザル,ノドジロオマキザル,ジェフロイクモザル,ハイイロウーリーモンキー,ボリビアリスザルといった種が展示されている屋外の檻の展示スペースのほかに,屋内展示も。

202001 犬山モンキーセンター_36_0103o (255)コモンマーモセット.JPG
コモンマーモセット

202001 犬山モンキーセンター_37_0103o (275)ワタボウシタマリン.JPG
ワタボウシタマリン
202001 犬山モンキーセンター_38_0103o (277)ワタボウシタマリン.JPG
なんか興味を持たれちゃったみたいです。

チベットモンキーのサルおせち企画が行われた「アジア館」ではシルバールトン,フランソワルトン,カニクイザル,ミナミブタオザル,ボンネットモンキー,トクモンキーといったサルたちが見られます。


紹介が遅くなりましたが,最初にアフリカセンターでは,
チンパンジー,ニシゴリラといった類人猿とマンドリルを飼育展示。

202001 犬山モンキーセンター_40_0103o (70)チンパンジー_エサ取り出す.JPG
穴をあけた板からエサを取り出して食べるチンパンジー。
時間をかけて食餌することで生活の質を上げる取り組みですね。

ニシゴリラ。
202001 犬山モンキーセンター_40_0103o (26)ニシゴリラこっち向かう.JPG
立派な体格のシルバーバック タロウ君。

202001 犬山モンキーセンター_40_0103o (32)ニシゴリラ.JPG
私はゴリラ運があまりないというか,東山動物園に何度も行っているのに
有名なイケメンゴリラのシャバーニの姿をまともに見れたことがないのですが
タロウ君(47歳)は初見でその巨体をしっかり見せてくれました。

【行ってきた】 ペンギン見やすくなった!東山動物園
 今東山動物園といえば,リニューアルオープンしたゴリラ・チンパンジー舎だよね!
(2019年01月03日)

そんな彼のお食事タイム。
202001 犬山モンキーセンター_40_0103o (317)ニシゴリラ_タロウ君お食事タイム.JPG
1日に食べる量は13kg(うち夕食に7kg)。普通に与えるとあっという間に食べてしまうので
一旦彼を屋外スペースに出して,屋内スペースの色々な場所にエサを隠してから
食事タイムスタート。

202001 犬山モンキーセンター_40_0103o (318)ニシゴリラ_タロウ君お食事タイム.JPG
あちこちに張り巡らせてあったり,編み込まれたオブジェが吊るしてあるのは
消防ホース。ゴリラの握力・腕力をもってしても引きちぎれないため重宝しているそうです。
この消防ホース,よく見ると寄贈してくれた署の名前が見られることも。

入口からアフリカセンターまで歩いて行く手前にあるのが
ワオキツネザルの「WAOランド」。

202001 犬山モンキーセンター_60_0103o (115)WAOランド.JPG

ワオキツネザルについては,東武動物公園や森きららなどでも同様の
入園者が動物と同じスペースに入れる施設が設けられていますが
ここは特に人の行き来する範囲が広く,草の中のワオキツネザル,茂みの中のワオキツネザル,
エサを(探して)食べるワオキツネザル,体重計に乗るワオキツネザルなどさまざまな姿が見られます。
シャッターチャンスも多くて,直に間近で見られるのはいいですね。

【行ってきた】佐世保のペンギンは山にいた!森きらら

202001 犬山モンキーセンター_61_0103o (121)WAOランド_ワオキツネザル.JPG

202001 犬山モンキーセンター_62_0103o (124)ワオキツネザル花食う.JPG

202001 犬山モンキーセンター_63_0103o (127)ワオキツネザル体重計.JPG


一方,ヤクシマザルのたき火があったモンキーバレーと同じ側
(入園ゲートを入って左側)にあるのが「リスザルの島」。
ボリビアリスザルと出会えます。

202001 犬山モンキーセンター_50_0103o (76)リスザルの島.JPG

202001 犬山モンキーセンター_52_0103p (91)ボリビアリスザル.JPG

こちらもゲートを通って,人がサルと同じスペースに入れる場所なのですが
(もちろん人は通路から出てはいけない),身軽なリスザルが
どうやってゲート(の上や横)を通って出ていかないのか不思議

202001 犬山モンキーセンター_55_0103o (82)ボリビアリスザル.JPG


このリスザルの島やモンキーバレーを見下ろすように丘の上にそびえるのが
ヒヒの城」。

202001 犬山モンキーセンター_81_0103o (386)ヒヒの城.JPG

他の動物園にもよくある「サル山」タイプの飼育施設ですね。
サル山というとニホンザルのイメージがありますが(もちろんアカゲザルなど他のサルの場合もあります)
202001 犬山モンキーセンター_82_0103o (340)ヒヒの城.JPG
ここにいるのはアヌビスヒヒ(ドグエラヒヒ)で,約80頭が在籍。
アヌビスといえば古代エジプトの犬の顔をしている神様ですよね。
サルなのにイヌ…ヒヒの鼻・口が突き出している顔立ちをイヌに例えたようです。

202001 犬山モンキーセンター_83_0103o (339)ヒヒの城_アヌビスヒヒ(ドグエラヒヒ).JPG
いつもだいたいくつろいだりぐるぐる歩き回ったりしていますが
解説タイムでえさをもらえるのを期待して待機するヒヒたち。
投げられた落花生を両手や口でキャッチできる器用な個体もいます。

ただし群れの中の序列がきっちり決まっているため,順位が上の個体を差し置いて
下の個体が先にエサを口にするととっちめられます。
202001 犬山モンキーセンター_84_0103o (346)ヒヒの城_アヌビスヒヒ(ドグエラヒヒ).JPG
この姿勢を低くして奥の個体に吠えかかっている手前の個体は逆に順位が下の個体。

これに対してトップ3のオスが仲裁に入ったり。
このヒヒは牙をむき出しにして威嚇する顔が怖いイメージをもたれる一方,
このディスプレイで相手を制しケンカを防いでたりするんですよね。
202001 犬山モンキーセンター_84_0103o (351)ヒヒの城_アヌビスヒヒ(ドグエラヒヒ).JPG
アヌビスヒヒの社会は,単純にケンカの強さで順位が決まるのではなく
いかに人望があって味方をつけているかというのが重要とのこと。
2位や3位でもトップを狙わず平穏に過ごすオスも。

202001 犬山モンキーセンター_85_0103o (360)ヒヒの城_アヌビスヒヒ(ドグエラヒヒ)下から.JPG
鉄格子がちょっと邪魔ですが,ヒヒたちと同じ目線で見られる場所も。


このほか,さらに奥(遊園地の日本モンキーパークとの連絡ゲート側)に
樹上生活のサルたちが豪快にブラキエーション移動する
モンキースクランブル」。

202001 犬山モンキーセンター_90_0103o (363)ビッグループ_テナガザル.JPG

千葉市動物公園のフクロテナガザルが飛び回るリングを格段にスケールアップしたような
ビッグループ」と,多摩動物公園・金沢動物園・森きららなどに見られるような
空中通路「モンキースカイウェイ」を組み合わせたような施設です。

【行ってきた】 たっのしー!風太くんだけじゃない千葉市動物公園
 正門から入って最初のほうで見えてくるフクロテナガザルは人気投票3位!


202001 犬山モンキーセンター_91_0103o (361)ビッグループ_テナガザル.JPG

サルたちが出てきてくれるかどうかはタイミング次第ですが
寒い季節ながらフクロテナガザルジェフロイクモザルが姿を見せてくれました。

202001 犬山モンキーセンター_92_0103o (365)ビッグループ_テナガザル.JPG

このエリアにはテナガザルたちを普通に見られる「ギボンハウス」も。
202001 犬山モンキーセンター_93_0103o (381)シロテテナガザル.JPG
シロテテナガザルくん(さん?),
君なかなか食にこだわりがあるようだな。

そうこうしているうちに,閉園時間が近づいてきましたので
最後はお正月らしく,ビジターセンターにてサルみくじをひいてみました。
202001 犬山モンキーセンター_95_0103o (387)サルみくじ.JPG

202001 犬山モンキーセンター_96_0103s (11)サルみくじ.JPG
大吉!♪ 個別の運勢を見ると,何につけてもつつましく過ごすのがよいようですね(^^)
みなさんもよい一年になりますように^^



 📖霊長類図鑑―サルを知ることはヒトを知ること
公益財団法人 日本モンキーセンター編/京都通信社
※市民zooネットワーク理事で獣医師の綿貫宏史朗さんが前職の日本モンキーセンター学術部時代に携わった本(現職は環境省)181種の写真&解説,解剖学・生態学の観点から掘り下げたコラムも充実。全447種の和名リストを眺めるだけでもなるほどと興味深い。












posted by ドージマ・ダイスケ at 17:25| 東京 ☀| Comment(0) | このブログについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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