2017年09月09日

セミよ君は美しかった[2017夏]

8月から9月への月が変わるのを境に朝晩ぐっと冷え込むようになり(中部以西ではまだ暑い日も多い?)、今後多少暑さがぶり返すことはあっても季節は完全に秋に移り変わったと感じる2017年。かつてはスッポンを飼っていたり、関西から引っ越してきてからは仕事帰り道に見かけるヤモリに興味深々になったり、と、中年オジサンになっても身近で平凡な生き物のマイブームに事欠かない生活をしているのですが、ここ最近、夏が来るたびに注目しているのがセミなのです。


昨年は、日中の公園で普通に産卵しているアブラゼミを目撃できたり
2017アブラゼミ産卵160903川崎.JPG

2017アブラゼミ産卵管160903川崎.JPG
セミの産卵管って、ハチの針みたいに体内から突き出るのではなく、尾部の先が割れて、この割れ目から出てくるしくみになってるんですね。


今年の夏は、セミの声の勢いも、セミの姿や抜け殻を見かけることもかなり少なくて、セミの数が少ないサイクルの年にあたるのかなと思うのですが、個人的には過去一番多くセミの羽化を目撃した夏となりました。


2017ミンミンゼミ羽化_松戸中央公園.JPG
公園の真ん中にある大きな木(ケヤキかな?)の幹で。
基本的にはセミたちは夜、さらに暗い影にところを選んで羽化する傾向があるので見つけにくかったりするのですが、周りに何もなくてこの木しかない、って所では灯りに照らされていても上って羽化しますね。

2017アブラゼミ羽化_植え込み.JPG
道端の植え込みでも。
セミの抜け殻は誰でも普通によく見かけると思いますが、その場所は羽化が行われた現場なわけですから、その時間に居合わせれば目撃できる、当たり前のことなんですけど、意外と見たことのある人は少ないのではないでしょうか。夜は歩いていて前以外をあまり見ませんし、そもそも暗くて見えづらいですよね。

2017 ミンミンゼミ羽化_路上.png
歩道脇のコンクリート、地上20cmのところで羽化するセミも。
幼虫が出てくる地面が存在しないんですけど、反対側から上ってきて、羽を伸ばせるスペースがないなどの事情でこちら側に出てきたのでしょうか。


時間帯としては夜の8〜9時台から始まることが多い感じですが、夜の12時頃でも幼虫が地上に出て歩いているのを目撃していますので、その気になれば(スマホカメラの照明をつけるなどして暗いところを照らすなどすれば)誰でもひと夏に何回かは普通に学校や職場からの帰り道で見つけることができると思います。
台風が上陸した夜は地上に出てくるのを控えるだろうからその次の夜は狙い目、とかね。


今年は特にセミの羽化をよく観察したい目的があって、帰り道で見つけた幼虫を何回か家に持ち帰って部屋で羽化してもらいました。

2017アブラゼミ羽化_幼虫.JPG
名古屋育ちの私にとってスタンダード「ザ・セミ」のアブラゼミ
早い季節はニイニイゼミ→夏が本格化するとアブラゼミ→夏終盤にツクツクボウシの3種類でした。

幼虫の写真、普通にいくらでも撮れると思ってたけどいざストック見たらこんなピンボケの写真しかない…(;^ω^)

2017アブラゼミ羽化_背中割れる.JPG
和尚さまの顔が割れて仏様の顔が出てくる独特の姿で有名な宝誌和尚立像(→画像検索)とか、絶対セミの脱皮をモチーフにしてますよね。

2017アブラゼミ羽化_上半身出る.JPG

2017アブラゼミ羽化_全身出てのけぞる.JPG

2017アブラゼミ羽化_全身出る.JPG

全身、脱皮した時点で幼虫の頃の体とくらべて一回り大きくなっていますね。
セミの体って空洞が多いから、脱ぎながら空気を吸い込んで膨らむのでしょうかね。

2017アブラゼミ羽化_全身出る2.JPG

2017アブラゼミ羽化_羽伸ばす.JPG

こんなミルキイな色の体&羽が

2017アブラゼミ羽化後.JPG

夜が明ける頃には
おなじみのブラック&ブラウンに染まっているんですよねえ。



いっぽう、関東に引っ越すまで名古屋でも京都でも見た事なかった(いないわけではないようですが)ミンミンゼミ

2017ミンミンゼミ幼虫.JPG

帰り道の道端を歩いていたのを捕獲して家で観察。

もう幼虫からしてなまめかしく美しい。
オパール化したアンモナイトとか木の化石にこんな光沢のやつ見たことあるなあと思ったり。

2017ミンミンゼミ羽化_幼虫.JPG

2017ミンミンゼミ羽化_半身出る.JPG

褐色の殻を脱いで現れるミントグリーンの体もみずみずしくて美しい!
レイトンハウスか!(ちょっと違う。そして古い)

2017ミンミンゼミ羽化_全身のけぞり.JPG

2017ミンミンゼミ羽化_脱殻直後.JPG

ぷよぷよしっとりの羽が徐々に伸びていく時間帯…
セミが無事成虫になれるかどうかの正念場ですね。

2017ミンミンゼミ羽化_羽伸ばす.JPG

2017ミンミンゼミ羽化後.JPG

無事、羽化、完了!
からだがあったまって元気に飛び立つにはもうしばらくじっとしている必要があるみたいです。

この夏はミンミンゼミ3匹、アブラゼミ2匹を観察したのですが
ちょっと疑問に思っているテーマがあって、いちおうある程度の仮説・分析ができるくらいの観察はできたかなと。
読んだ人が自由研究のテーマにできるような漫画にまとめて、来年の夏前にリリースできたらと考えております。ではでは。



はじめて見たよ!セミのなぞ
少年写真新聞社
※書名のとおり、ほかの本では見られない写真が満載!ハードカバーの絵本価格で64ページ1600円しますが内容濃いです(セミはもちろんのことセミヤドリガの一生とかまで写真でフル説明!)。漢字にすべてルビがふられていて小学校低学年から読めると思いますが、これを読み終えたら相当な知識が身につきますよ!



posted by ドージマ・ダイスケ at 18:27| 東京 🌁| Comment(0) | 生き物日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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