2017年04月23日

【行ってきた】 2017日本観賞魚フェア(江戸川区)・金魚&ディスカス編

4月。中旬ど真ん中の頃にめっちゃ気温の高い日が続きましたね。関東では5日連続夏日の観測史上4月のタイ記録とか。
家の中はけっこうひんやりしてるんですけど,さすがにコタツは暑いですね…とりあえず,もこもこの毛布タイプ布団は外しました。

さて表題の件。
東京都江戸川区はタワーホール船堀(都営新宿線「船堀駅」下車すぐ)で行われました
観賞魚フェアに今年も行ってきました。
1704 江戸川区観賞魚フェア1.JPG

第35回日本観賞魚フェア(江戸川区HP)
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/odekake/event/kanshofair.html

このイベント,入場料が1000円いるんですよね〜(※小学生以下無料)
区の農産係窓口やコミュニティ会館などで500円引き割引券を配っているとのことでしたので,
だめもとで会場裏約200mの所にある勤労福祉会館に行ってみたら土曜も空いており2階窓口で割引券ももらえました。


そんなこんなで入場しまして見てきましたお魚の数々。
関連業者さんたちのブースも数々出ていましたが,こちらでは主役の観賞魚のほう紹介したいと思います。
特に山なしオチなしで,金魚,そしてディスカスの写真が並んでいきます
(基本1品種1枚)

1704 江戸川区観賞魚フェア_琉金.JPGまずは金魚オブ金魚というか品種の基本,リュウキン(琉金)。日本に来たのは意外と歴史が新しく,江戸中期に明朝中国から琉球を経由してのこと


1704 江戸川区観賞魚フェア_キャリコショートテール.JPGキャリコST(ショートテール)

キャリコは三色モザイク体色のことを指しますが,単に「キャリコ」と言うとキャリコ琉金のこと。三色出目金と琉金をかけあわせて生まれた品種。明治後期に米国人F・パッカード氏の依頼で作出


1704 江戸川区観賞魚フェア_もみじ琉金.JPGもみじ琉金


【体色の種類】
更紗(さらさ)…紅白模様
キャリコ…赤・黒・浅葱(ブルー系)の三色モザイク模様
素赤(すあか)…基本が赤で尾やヒレの先端が白い
猩々(しょうじょう)…全身が赤
アルビノ…メラニン欠乏(目は赤い)

【鱗の種類と関連する品種名】
普通鱗…鱗の裏側に光を反射する虹細胞をもち,光に対してキラキラ光る
透明鱗…色素がなく鱗の輪郭が見えない鱗
モザイク透明鱗…普通鱗と透明鱗の両方をもつ個体。
網目透明鱗…1枚の鱗の中にキラキラする部分とそうではない部分が混在する鱗
桜…モザイク透明鱗で更紗(赤白)模様の個体
もみじ…全身に網目透明鱗をもつ個体
パール…うろこが丸く膨らんだ個体

金魚の体色と鱗の種類−ALL ABOUT
https://allabout.co.jp/gm/gc/408455/all/


1704 江戸川区観賞魚フェア_キャリコ和金.JPGキャリコ和金



1704 江戸川区観賞魚フェア_茶和金.JPG茶和金


1704 江戸川区観賞魚フェア_黒出目金ショートテール.JPG黒出目金ST(ショートテール)


1704 江戸川区観賞魚フェア_オランダ.JPGオランダシシガシラ

この観賞魚フェアもそうですけど,こういう品評会などで本当にメジャーな品種ですね。出品者と品種を示すラベルも単に「オランダ」と書かれることが多い。大きく立派に育つのと,愛好者が多いのでしょうね。


1704 江戸川区観賞魚フェア_ジャンボオランダシシガシラ.JPGジャンボオランダシシガシラ

普通にA4サイズくらいのやつをよく見ますからね(ひれを広げた大きさ)。本当,どんなスピードでこれだけ大きくなるのでしょう。



1704 江戸川区観賞魚フェア_ランチュウ.JPG
らんちゅう
日本では専門の愛好家も多く一ジャンルを築いているランチュウですが,ここでは本当に大きい品種の一つといった扱い。そもそもランチュウなど背びれのない金魚は上から見て背中やひれの広がりが美しいものですから,普通の水槽展示では特別な存在にはなりませんね。


1704 江戸川区観賞魚フェア_黒ランチュウ.JPG黒らんちゅう

1704 江戸川区観賞魚フェア_琥珀ランチュウ.JPG琥珀らんちゅう

1704 江戸川区観賞魚フェア_浜松ランチュウ.JPG浜松らんちゅう

金魚生産の盛んな静岡県浜松市近辺で飼育・普及されている日本らんちゅう協会系のらんちゅう





1704 江戸川区観賞魚フェア_コメット.JPG
コメット

長い尾びれがかわいくて,安くて丈夫で大きく育つ,初心者にも嬉しい,ポピュラーな金魚ですよね。こちらアメリカ生まれの品種


1704 江戸川区観賞魚フェア_もみじコメット.JPGもみじコメット


今回も私が最も目を引かれたのがこちら,
1704 江戸川区観賞魚フェア_キラキラ.JPG

その名もキラキラ
以前最初に見たのは業者さんのブースで小さいのを展示してたのだったでしょうか,そして昨年はもっとひれの長い別の個体が出展されていました。今回も,数がほとんどない珍しさもあって心惹かれるところもあるでしょうが,この黄色ぐあい,輝きぐあいがホントに見事でした!!マジ惚れる
テレビの某番組で「赤じゃない本当の金色の金魚を発見した」といって,赤くなる前の津軽錦を紹介していたのがほんの3,4年前だったと思うのですが,若い津軽錦の金色(金鱗)は先祖であるフナの色ですからね…。それが,こんなリアル黄金色の,ニシキゴイの黄金より輝きは上じゃないかというくらいのきれいな金魚が見られるなんて。いや〜眼福でした。

玉サバ
1704 江戸川区観賞魚フェア_玉サバ.JPG

この観賞魚フェアで例年けっこうなシェアを占める品種なのですが,一般にはあまり有名ではないのでは?
江戸後期(安政年間)に生まれた品種で,ざっくり言って,フナ尾をした琉金という形なのですが,琉金ってフナ尾は選別対象になっちゃうみたいなんですよね…。本種は新潟で作出・発展した品種で,琉金と庄内金魚を掛け合わせてつくられた,玉のような体形にサバ尾をもった品種ということで,琉金のフナ尾とは別物ということだそうです。


1704 江戸川区観賞魚フェア_もみじブロードテール.JPGもみじBT(ブロードテール)


朱文金(シュブンキン)
1704 江戸川区観賞魚フェア_朱文金.JPG

三色出目金とフナ尾の和金とヒブナを交配してできた,和金の体形に複雑な体色と長いひれを持つ美しい品種。明治25年誕生,明治33年(1900年)命名。フナの血をかけあわせているので丈夫といういいところづくしの金魚ですね。

ブリストル朱文金
1704 江戸川区観賞魚フェア_ブリストル朱文金.JPG

朱文金がイギリスに渡り改良されて生まれた有名な品種ですね。特徴は大きなハート形の尾びれ。日本でこの種を育てるとイギリスより温かいためひれの成長が速く,ひらひら崩れてしまわないよう育てるのが難しいそうですね

1704 江戸川区観賞魚フェア_メタリック朱文金.JPGメタリック朱文金

1704 江戸川区観賞魚フェア_白黒銀鱗朱文金.JPG白黒銀鱗朱文金



1704 江戸川区観賞魚フェア_ピンポンパール.JPGピンポンパール

金魚発祥の地・中国生まれのパールスケール(鱗が真珠のように膨らんでいる)から作出され,世界の一大産地となっているマレーシアから輸出されている最近の人気品種。既に1980年には誕生していた。



東錦
1704 江戸川区観賞魚フェア_東錦.JPG

ほんとに「アズマオウ」と呼ぶ人が必ずいる!w キャリコ柄のオランダシシガシラ(オランダシシガシラ×三色出目金)で昭和6年誕生

1704 江戸川区観賞魚フェア_五色東錦.JPG五色東錦

1704 江戸川区観賞魚フェア_江戸錦.JPG江戸錦

江戸という名前だけれど,生まれたのは昭和33年。東錦×らんちゅうの交配で生まれた三色ランチュウ


1704 江戸川区観賞魚フェア_桜錦.JPG桜錦

江戸錦のメラニン色素が抜けた個体とランチュウの戻し交配種で,要するに更紗のモザイク透明鱗ランチュウ


三色(キャリコ)のオランダ→東錦
三色(キャリコ)のランチュウ→江戸錦
桜(更紗のモザイク透明鱗)のランチュウ→桜錦


花房
1704 江戸川区観賞魚フェア_花房.JPG

鼻に房(→菊のような房)→花房。
英語では「pom pon」(チアリーダーが手に持つボンボン)と呼ばれています。


1704 江戸川区観賞魚フェア_丹頂.JPGタンチョウヅルのように頭の頂が赤い品種が丹頂。赤い部分,成長すると膨らんでくるんですね




1704 江戸川区観賞魚フェア_地金.JPG地金(ジキン)

地金という名は地元の金魚という意味からきていますが,江戸初期から名古屋を中心に飼育されてきた,琉金の日本上陸より古い歴史ある金魚。「シャチ」「孔雀」「六鱗」などの別名をもち愛知県の天然記念物


1704 江戸川区観賞魚フェア_東海錦.JPG東海錦

東海三県を代表する名を冠せられた,平成16年完成という21世紀生まれの品種。元が地金でこちらもその体色をキープするのが必要条件

1704 江戸川区観賞魚フェア_六鱗.JPG六鱗

地金(ジキン)の別名の1つでもあり,この体色のことでもあり。天然記念物にも指定されている愛知県の地金は口先とえらぶた,そしてひれを赤く,それ以外は白というこの体色をつくるために余分な鱗を除去したりするんですよね

1704 江戸川区観賞魚フェア_モザイク東海錦.JPGモザイク東海錦

1704 江戸川区観賞魚フェア_三州錦.JPG三州錦

三州といえば三河地方(愛知県東部)。



1704 江戸川区観賞魚フェア_青文魚.JPG青文魚

中国語で青文魚(チン・ウェン・ユウイ)。全身が濃く青みがかった唯一の金魚ということで海外でも人気の品種



1704 江戸川区観賞魚フェア_青網目透明鱗雅錦.JPG青網目透明鱗雅錦



1704 江戸川区観賞魚フェア_頂天眼.JPG頂天眼

目が上を向いていてスターゲイザーな金魚ということで,英語で言うと天体金魚(Celestial Gold fish)。


1704 江戸川区観賞魚フェア_水泡眼.JPG水泡眼

昭和30年代に中国から日本初上陸。もともと背中のラインがでこぼこした個体が多かったのが,現在日本ではランチュウっぽく丸みを帯び整った体形に改良されている


昭和30年頃に中国から渡来した品種…丹頂,花房,茶金,パールスケール,高頭パール,青文魚,水泡眼など


1704 江戸川区観賞魚フェア_蝶尾.JPG蝶尾

文字通り尾びれの形が特徴的な品種。最初に日本に入ってきたのは1980年頃,パンダ柄のものが中国から。



1704 江戸川区観賞魚フェア_出雲ナンキン.JPG出雲ナンキン

1704 江戸川区観賞魚フェア_庄内金魚.JPG庄内金魚(山形金魚)

江戸後期・安政年間に山形の地金魚として確立。



オーロラ
1704 江戸川区観賞魚フェア_オーロラ.JPG

朱文金と江戸地金(ジキン)の交配で生まれた品種ということで,ひれが長く美しく育つのと体色は朱文金,尾のあたりの体形などがジキンゆずりということですね。平成に入って生まれた品種ということでまだまだ希少種。


1704 江戸川区観賞魚フェア_萩茜.JPG萩茜

1704 江戸川区観賞魚フェア_萩雲青.JPG萩雲青



1704 江戸川区観賞魚フェア_津軽錦.JPGキラキラのところで若いとき金色をしている金魚(褪色が遅く,若い時期にフナの体色が黄色く見える)として出てきた津軽錦

三輪津軽錦保存会
http://www.tsugarunishiki.com/photo/photo.html


隼人錦
1704 江戸川区観賞魚フェア_隼人錦.JPG
ジャンボ東錦から生まれた尾が短く肉瘤の載らない和金タイプで体高体幅のある品種。三色柄のものが隼人錦,素赤や更紗(赤白)のものは隼人和錦といい区別されます
ジャンボ・隼人錦の巻木養魚場HP http://www5.synapse.ne.jp/makki/hayatonisiki/hayatinisiki.html

柳出目金
1704 江戸川区観賞魚フェア_柳出目金.JPG
出目金と和金の交配によって,出目できれいな体形の個体を選抜してつくられた品種。

1704 江戸川区観賞魚フェア_キラキラ柳出目金.JPGキラキラ柳出目金

竜眼
1704 江戸川区観賞魚フェア_竜眼.JPG
ざっくり言って出目性のオランダシシガシラ。
中国では出目を「龍晴」といい,そこから「竜眼」の名がつけられてそのまま日本にも導入。
日本には昭和の終わりに渡来して一旦衰退したものの日本での改良・安定化が成り(埼玉県鷲宮・平賀養魚場),人気に火が付き始めた状況ということです。


1704 江戸川区観賞魚フェア_浜錦.JPG浜錦

和風の名前なのに香港産の高頭パール(珍珠鱗。高頭=シシガシラのこと)を改良し,水泡眼もかけあわせた品種。


1704 江戸川区観賞魚フェア_アルビノ浜錦.JPGアルビノ浜錦



お次はディスカス。駆け足となりますが,ざざっと,どうぞノ

1704 江戸川区観賞魚フェア_ディスカス/ターコイズ.JPG1704 江戸川区観賞魚フェア_ディスカス/WB22×WB39.JPG


1704 江戸川区観賞魚フェア_ディスカス/ブルーベリープロト×リスペクトコバルト.JPG1704 江戸川区観賞魚フェア_ディスカス/アマナグリーン.JPG


1704 江戸川区観賞魚フェア_ディスカス/クリペアレッドヘッケル.JPG1704 江戸川区観賞魚フェア_ディスカス/アルビノアレンカー.JPG


1704 江戸川区観賞魚フェア_ディスカス/ラビリンスレッド×ロイヤルモルフォ.JPG


色々引用しました参考資料
金魚春秋 文化誌
金魚の吉田
※浮世絵の中の金魚とか昔の飼育道具など文化的な知識のページもありますが,品種とその歴史の解説や飼育法,病気などに関する記事も充実。写真が大きくて豊富で本自体も大きい図録的な本

posted by ドージマ・ダイスケ at 00:07| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆イベント・生物オリンピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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