2007年06月09日

チガヤ&イタドリ

生物の教科書には,生き物の名前が何の説明もなく出てきて
読んでもその生物名がピンとこない,
名前と姿が一致しないというケースはよくあります。

ですが,その生物というやつは
実際に身の回りにいたり生えているありふれた存在で
名前を知らないだけだったということが
往々にしてあります。

生物IIの「生物の集団」の章,「植物群落の遷移」のところで
裸地・荒原の後,地衣類やコケ類が進入して
その後に草原を形成する先駆的植物の代表例として扱われるのが
ススキチガヤイタドリ
ススキは昭和50〜60年代にセイタカアワダチソウに生える場となる
空き地を奪われたりしたものの(外来種であるセイタカアワダチソウは
土中に他の植物の生長を阻害するアレロパシー物質を分泌して
一気に勢力拡大したものの生えすぎて己の生長阻害物質によって自滅したとも言われ
ススキが勢力を取り戻しつつあります。東北以北ではもともとススキの草原が健在ですね),
ススキを知らない人はほとんどいないでしょう。
では,チガヤ,イタドリは?

チガヤとは,
要するにこれです。
070609チガヤ01

ケータイカメラゆえ画像が粗いですが,
「ああ,あれか」とわかっていただけるかな?

アップにするとこう。
070609チガヤ02

これがしばらくするとボワッと広がって
タンポポの綿毛よろしく風に散っていってしまいます。
(写真を撮るには写りづらくて難しいですね…)
070609チガヤ03

ちょうど今の季節がこんな感じで,
それこそ道端によく生えていますので
通学通勤の道すがらにでも道端に目をやってみると
目にすることができると思いますよ。

そして,イタドリとは,
要するにこれです。
070609イタドリ

北海道の北部を除く日本国中,よっぽどの都会砂漠に住んでいる人でもない限り
家の近所で1年中1度もこれを目にしない人なんて
いないのではないでしょうか?
教科書では「裸地→地衣類・コケ類→一年生草本」の順番で書かれているのに
溶岩が固まった火山の噴火口近くの裸地でいきなり生えていたりしますから
空き地という空き地には必ず生えてくると言って過言ではないでしょう。

イタドリと言われて「?」という状態でも,
スカンポという別名だと「そうだよ,これスカンポでしょ」と
ピンとくる人が多いかもしれません。
春先の,まだ枝や葉が分かれる前の太い茎をポッキと折り,
皮をむいて食べたことが…今どきの少年少女はないかな?
みずみずしくて酸味があって,道草や外での遊びのお供として一般的なものだったようですが…。
食べたことのある人,年代別に統計をとってみたいものです。
(ツツジの蜜を吸ったことのある人なんかはどの年代でも同じだと思いますが)

私も小学生の頃スカンポを食べたことがあります。
ふつうにお菓子のおやつがあるのにわざわざ好き好んで食べるもんじゃ
ないと正直思って,その後1,2度挑戦しましたが結局それっきりでした。
高知県では山菜として郷土料理にも使われるそうです。

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柳宗民の雑草ノオト
柳 宗民, 三品 隆司
毎日新聞社

花壇や畑では厄介者の雑草だけれど、よく見れば、それぞれ味わいがあって、意外に可愛らしいのに気づくはずである。そう、雑草は可愛いのだ。それだけではない。なかには食べて美味しいものや優れた薬効を発揮するものまである。知れば知るほど面白くなる雑草の話60編。
posted by ドージマ・ダイスケ at 13:41| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ○生き物図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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