2015年09月20日

【行ってきた】まさに超高校級!長高水族館

栃木大豪雨以来,関東特に私の住んでいるあたりは不安定な天気が続き,前日に晴れの予報があっても当日は空がぐずつくという毎日の中,シルバーウィークに突入しまして,四国は愛媛県,伊予長浜は長浜高校の,長高水族館に行って来ました!

月に一度,第3土曜日に開催される「長高水族館」,8月には800人近く入場者が集まったとのことですが,どんな水族館なんでしょうか?

すごいね!愛媛県立長浜高校「長高水族館」自然科学部(2011年01月16日)
http://ddaisuke.seesaa.net/article/180966342.html

夜行バスで松山に着き,予讃線宇和島行きの列車(ディーゼルの1両編成車)で伊予長浜駅へ。
150919 01伊予長浜駅.JPG
行程は1時間余りでしたが,単線行き違い待ちが何回かあって,その待ち時間がけっこう長かった(;^_^)。
まさにこの列車で松山から通学する生徒さんもいたのですが,私が乗ってきた9時46分発の前の便は6時台。たった1本の便に乗り過ごせない,シビアな通学環境で通って頑張ってられるんですね。
私が乗った日は非常に天気にも恵まれて,すごく綺麗な海のそばを通る景色を楽しみました。この線の駅などは映画のロケに使われることも多いそうです。

150919 02 長浜高校.JPG
徒歩約8分で着きました長浜高校!水族館部の存在感,大!(なにげにやり投げ選手の活躍もすごいと思います(^_^))

150919 03 つらいニャン.JPG
学校の敷地に入っていきなり軽く度肝を抜かれたのが,オリジナルゆるキャラのお出迎え。これってすごくないですか?!
この子,名前は「つらいニャン」,この地元に青島という猫の島として観光スポットになっている島があり(この日も観光ツアーで行っている人たちがいました),それにちなんで後頭部をクマノミに食われている?ネコのキャラクターだそうです。ここのオリジナルキャラはもう1体あって,このつらいニャンが頭部を全部食われる?とクマノミのキャラ「クマミン」になるという仕様。
今治の「バリイさん」がゆるキャラ1位獲得,2015年も「みきゃん」が1位をキープしている愛媛勢,この「つらいにゃん/クマミン」で次を狙っているそうです。

そしてもう入口・受付から盛況そのものの長高水族館。
150919 04 長高水族館エントランス.JPG
私が着いたのは11時会場の10分くらい後だったのですがもうこんな感じで,2時すぎまで(いつもながら長いこといたなあ)の間,人が途絶える空き時間らしきものはなかったですね。

150919 05-1 ミズクラゲ展示.JPG150919 05-2 15周年看板.JPG

入っていきなり注目を浴びていましたミズクラゲのディスプレイ。愛媛県知事の中村氏から寄付のオファーがあり,「なんか見栄えのいいもの」という条件に,顧問の門田先生,じゃあ高いですが…とダメもとでお願いしたらいただけたそうです。
そして輝かしい水族館部(旧自然科学部)の歴史(^_^)。現在は長高水族館17年目に入っているとのことで,2011年環境大臣賞,2012年さかなクン来館,2013年ジョーズタッチ完成…など毎年のように大きな足跡を重ねていますが,今年も(年度は2014年ですかね)クマノミの研究で世界レベルの業績をあげましたね。

news◇長浜高「水族館部」クマノミがイソギンチャクに刺されない謎解明!
http://ddaisuke.seesaa.net/article/413903881.html
news◇ISEF国際学生科学技術フェア(科学のオリンピック)で長高水族館ら4プロジェクトが優秀賞!
http://ddaisuke.seesaa.net/article/419083418.html

150919 07 チームニモ業績.JPG
廊下に所狭しと,今回の研究成果をはじめとする歴代の研究報告。

「カメロンパン」「カニチョコパン」「タコタコクリームパン」といった近隣のパン屋さんとのコラボパン販売。
150919 06 コラボパン.JPG
はっぴを着た水族館部員もお手伝いしてますが,こちらは商業部,ビジネスコースの企画・実習とのこと。1つ160円にて次から次へと早々に売り切れていました。

水族館部だけでなく他の部活やコースとの連携という点では,家庭クラブや美術部との連携でビーズアートやぬりえ,魚釣りゲームなどのキッズコーナーも盛況でした。
150919 24 ふれあいコーナー.JPG


150919 08 ビデオ室水槽.JPG
さて順路にそって進んでいくと,1つの教室。椅子が並んでいて過去に長高水族館が取り上げられたテレビ番組の録画が流れている部屋なのですが,普通にハモやらハタやらオニカサゴ,そしてカクレクマノミなどが。

150919 09 ビデオ室クマノミ.JPG150919 09-2 ビデオ室クマノミ.JPG

テレビ取材を受けた際のタレントさんやアナウンサーさんたちのサイン色紙が所狭しと。
150919 10 ビデオ室サイン色紙.JPG
で,この部屋はまだ水族館本体ではなく。

ここからが水族館の本番だったりします。150919 11 廊下水族館.JPG

150919 12 廊下肱川.JPG海だけでなく川の生物層も豊かです。すぐそばを流れる肱川.の魚やエビ,アカテガニなど


そして部屋に入ると,超本格的水族館!
150919 13 メイン水族館.JPG
150919 14 アミウツボ.JPG150919 15 ミノカサゴ.JPG


世界的にも人気でこの長高水族館の研究・繁殖でおなじみのカクレクマノミ(今まさに産卵して親が世話をしている様子も展示)のほか,ハマクマノミ,ハナビラクマノミ,そしてクマノミも。クマノミ類だけでもこれだけ充実
150919 15 カクレクマノミ.JPG150919 16 ハマクマノミ.JPG
150919 17 ハナビラクマノミ.JPG150919 18 クマノミ.JPG


小さなお子さんたちがきれいなサンゴの水槽を上からものぞける(カクレクマノミの黒色個体ブラックオセラリスが普通に見られるのもここならではじゃないですかね)
150919 19 のぞき.JPG
右奥の子供たちが見ているのは,クマノミの稚魚を飼育するための活きエサであるワムシやブラインシュリンプをセットした顕微鏡。ブラインは生後すぐの幼生を与えているので毎日孵化させているそうです。
(大きくなると配合飼料でOK。クマノミたちもえさやりを覚えるので水面に手を近づけただけで集まってきます(^_^))

150919 20 重松さん山本さん.JPG
水族館部の部員の方たちが交代制で各水槽の解説についていて,私もとっかえひっかえ色々なことを質問(取材)させてもらいました。ありがとうございました!
その中に,カクレクマノミがイソギンチャクに刺されない研究で第58回日本学生科学賞高校の部・内閣総理大臣賞やISEF国際学生科学技術フェア(科学のオリンピック)で優秀賞を獲得した山本さん,重松さんのお2人も。
水族館部は「ニモ班」「研究班」「イベント班」の3つに分かれていて,クマノミの繁殖に力を入れるニモ班,長高水族館公開のために館内表示や催しなどを企画・準備するイベント班,そして研究班なのですが,現在研究班はこの2人だけとのこと。先輩たちの研究を受け継ぎながらクマノミの研究で一通りの成果をあげたお2人は現在2年生,この次はクラゲの研究にとりかかっているそうです。


中庭にはタッチプールなど憩いのスペースが。オレンジのジャケットは1年生部員,青のはっぴは2,3年生だそうです。
150919 22 中庭.JPG
150919 23 門田先生.JPG
この中庭では顧問の門田先生のフラメンコギターコンサートも。コンサートというか,先生が奏でる優しい音色をバックに皆が自由に憩うといった癒しの時間空間といった感じですね。

先生からも貴重なおもしろい話をたくさん聞くことができました。
というか,インパクトが大きいのはけっこうシビアな話だったり…(;^_^)。

「水族館部の顧問は恐怖!」 自分も少年時代は水族館で働くこととか憧れてた1人だけど,教員をやりながらは大変!公立だから転任があるけど,長高への転任は引き受けたいという人がいない…「だれでもできるから♪」って言って話を向けてもなかなか(;^_^)。
「存続のピンチは今も続いている」 廃止された町立長浜水族館を町ぐるみで復活させた長高水族館,メディアにはしばしば取り上げられて注目を浴びることもあるし,生徒たちは広域から通学して集まってきてくれているけど各学年2クラスの小規模校で,高校自体が統廃合の危機をなんとかしのいでいる状態。学年40人を割る状態が継続すると分校化,さらには廃校の危機に。

というわけで,水族館部,長期の休みはないですが土日はちゃんと休みです。
現在部員19名,各水槽に担当1人とサブ1〜2人がつくシステムで,先輩から後輩へマンツーマンでノウハウが身に付きます。
合宿は夏休みに沖縄合宿(3名選抜)と津島合宿(希望者全員)。
10代高校生にして本格的な水族館の体験ができますので,興味のある方はぜひ長浜高校へ。

長高水族館サイト http://www.geocities.jp/nagakousuizokukan/
posted by ドージマ・ダイスケ at 08:11| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 生き物日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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