2015年05月16日

news◇ISEF国際学生科学技術フェア(科学のオリンピック)で長高水族館ら4プロジェクトが優秀賞!

台風が接近するなど本格的に初夏の気候になってきましたね。そんな週末,日本の中高生がサイエンスの国際大会で4つの部門でベスト4に入る健闘を見せたとのこと。
そのうち動物科学部門では,当ブログでも2月に紹介した長浜高校水族館部のクマノミとイソギンチャクの関係にまつわる秘密の解明が受賞したんですね。

ペンIntel ISEF 2015 日本代表4プロジェクトが優秀賞! 史上初の快挙!
http://isef.jp/news/2015/05/intel-isef-2015-8.html

米国ペンシルベニア州ピッツバーグで開催されているIntel ISEF 2015 (International Science and Engineering Fair)は、最終日の現地時間15日午前,優秀賞(Grand Award)の表彰式が行なわれ、日本代表派遣団から4プロジェクトが優秀賞に入賞しました。

【化学部門】 3等
 宮城県仙台第三高等学校 門口尚広くん
 「Color Change of Copper Foil by Oxide Thin Layer Formation」 銅箔を金箔のように変化させる
【地球環境科学部門】 3等
 宮城県仙台第二高等学校 遠藤意拡くん
 「Landslide Forecasting: Contour Shape as a Major Factor in Slope Failuren」 
【動物科学部門】 4等
 愛媛県立長浜高等学校 重松夏帆さん・山本美歩さん
 「Mg ions in the skin mucus of anemone fish block nematocyst discharge of sea anemone to its symbionts」
【機械工学部門】 4等
 千葉市立千葉高等学校 市毛貴大くん
 「Highly Precise Phase-Locked Loop DC Motor Control System with a Reduced Number of Parts」

スポンサーによる特別賞
【アメリカ園芸科学協会賞】 3等
  茨城県立並木中等教育学校6(高校3)年 久保裕亮君
 「The Role of Ethylene in Cotyledon Curling of Japanese Radish (Raphanus sativus var. longipinnatus)」 カイワレの葉がカールすることへのエチレンの関与
  http://isef.jp/news/2015/05/intel-isef-2015-7.html 


言葉のハンデとか題材に対する好み・トレンドの問題もあるでしょうからグランド・プライズ(1等賞金3000ドル,2等1500ドル,3等1000ドル,4等500ドル)入りはまさに快挙ですね。
あまりいい話じゃありませんが,私がこのニュースを知ったのがテレビ朝日『報道ステーション』で古舘伊知郎氏が4位を「微妙」と評して物議を醸したということから。1日経った今日になってニュース検索してもテレ朝以外に報じられているものが見られず,ネットに上げられているテレ朝の記事を読んでもこの大会の名称もわからない状況だったというのが私の不明を恥じたり報道の寂しさも感じてしまったり。

※朝日新聞デジタル ペン http://www.asahi.com/articles/ASH5J5JT9H5JULBJ00B.html
 このほか読売新聞土曜夕刊でも取り上げられているようですね。

ともあれ,このIntel ISEF (International Science and Engineering Fair),日本語サイトがあったので助かりましたが,日本語の大会名がないんですね。(;^_^)。
「国際学生科学技術フェア」「国際学生科学技術博覧会」などと和訳されています。世界70の国と地域から集まる1500人以上の高校生(9-12grade)が自分たちの研究を披露しあう科学研究コンテストで、いわば「科学のオリンピック」です。半世紀以上も続いている伝統あるフェアで、毎年5月にアメリカの都市で開催されます。  運営主体はワシントンにある非営利団体のサイエンスサービス「Society for Science & the Public」で、1997年よりインテル社がメインスポンサーとなり「インテル国際学生科学フェア(Intel ISEF)」となりました。


今回受賞の皆さん,さすがに個人や学校単位で直接国際大会にエントリーしたわけではなくて
日本代表団として派遣されていたんですね。
 Intel ISEFは、全米50州と約40カ国の科学研究コンテスト(Science Fair)と提携しており、 それらのコンテストで選ばれると参加できます。  日本では、日本学生科学賞(JSSA)と高校生科学技術チャレンジ(ジャパン・サイエンス&エンジニアリング・チャレンジ/JSEC)の2つのコンテストが提携しており、それぞれのコンテストから Intel ISEF へ、最大8研究ずつ個人研究2点と団体研究1組を派遣することができます。ただし、団体研究は3名以下でなければなりません
http://isef.jp/affiliate-fairs.html

※朝日新聞社 ブランド推進本部様より,引用のページの情報が古かったとのことで訂正の連絡をいただき,訂正しました。リンク先の情報も更新されています。



十代が参加できるサイエンスの大会といえば他にも
GoogleのScience Jam https://www.google.co.jp/events/sciencejam2015/ とか
国内では
ISEF提携の 日本学生科学賞 http://www.jssa.net/
        高校生科学技術チャレンジ(JSEC) http://www.asahi.com/shimbun/jsec/ のほか
つくばScience Edgeサイエンスアイデアコンテスト http://www.jtbbwt.com/ScienceEdge/
などがありますので,自由な発想とハイレベルの探究で活躍する高校生がどんどん羽ばたいていったほしいですね。

ISEF 参加ルール http://isef.jp/rules.html
   賞の種類 http://isef.jp/awards.html 賞品・賞金総額は3億円相当以上!
   過去の日本代表 http://isef.jp/alumni-list.html

最優秀賞にあたる「ゴードン・ムーア賞」は、航空機の客室への空気吸入システムの研究をしたカナダのRaymond Wang君が選ばれた。吸入性能を現在の装置から大幅に改善させ、客室内の病原体の濃度を55分の1に減らすシステムを提案し、賞金7万5千ドルを獲得。
次点にあたるインテル青年科学賞(Intel Foundation Young Scientist Award)には、米国テキサス州代表のKaran Jerathさんの「国際規模の石油流出の浄化: in-situ海底セパレーターの数値シミュレーション その2)」と、
カナダ代表のNicole Sabina Ticeaさんの「HIVの核酸ポイント・オブ・ケア検査のための使い捨て低コストデバイス:5ドル以下60分以内の結果表示」

やはり優勝する研究には題材も結果もメジャー感がありますね。出場者のほとんどが北米代表という数の違いを別にしても,飛び級などがあって優秀で意識の高い子どもにはどんどん勉学探求できる環境が与えられる制度というか風土の違いを感じちゃうかな…けどそういう同世代の若者が集まる場に参加するのは日本の高校生には大きな刺激のある経験となるでしょうね。


ツイッター 日本サイエンスサービス(NSS)
  https://twitter.com/npo_nss ※Intel ISEFや日本学生科学賞・JSECなどの全国大会で受賞経験のある大学生・大学院生が中心になって活動するNPO法人

■過去エントリ
news◇長浜高「水族館部」クマノミがイソギンチャクに刺されない謎解明!(2015年02月11日)
 http://ddaisuke.seesaa.net/article/413903881.html

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posted by ドージマ・ダイスケ at 23:58| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇生物番組・ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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