2015年03月29日

【行ってきた】国立科学博物館「大アマゾン展」

東京上野の国立科学博物館で3月14日から始まった特別展が「大アマゾン展」

150322 (0)大アマゾン展.JPGその最初の週末に行っておこうと思っていたのですが手違いで時間がとれず,先日行ってまいりました。


150322 (1)ガイド.JPG有料(600円)の音声ガイド,今回は液晶画面付きのスマホタイプ。会場の要所要所に示された数字のボタンをタッチすると画像(いくつかは動画)つきで解説音声を聞くことができます。150322 (2)ガイド.JPG


まずはアマゾンの歴史・成り立ち。
古代のアマゾンに生息した動植物の化石からですね。
翼竜アンハングエラ,大きいです。
150322 (3)アンハングエラ化石.JPG


150322 (4)大アマゾン展.JPGそして現生の動物たち。
大アマゾンですから非常に多種多様な種類がいますよね。
剥製の数々と映像などが展示されています。

150322 (5)ヨザル・ダスキーティティ等.JPG展示は哺乳類から。ヨザル,ホエザル,クモザル,タマリンといった樹上性の霊長類たちの剥製がずらり。

こちらはカオグロクモザルの尾。
ヒトの手のひらのように,木の枝をつかめるように曲がる内側は毛がないですね。
150322 (6)カオグロクモザル尾.JPG


続いてはげっ歯類。
150322 (7)パカラナ.JPG
パカラナ
150322 (8)ビスカーチャ.JPG
ビスカーチャ

有名なカピバラをはじめ,チンチラ,デグー,パカ,マーラ,アグーチといったいろいろな種類がずらり。

食虫類。
150322 (9)オオアルマジロ.JPG150322 (10)オオアリクイ骨格.JPG

アリクイ2種類,ナマケモノ2種類,アルマジロだけでもオオアルマジロ,ココノオビアルマジロ,ムツオビアルマジロ,マタコミツオビアルマジロ。特徴ある骨格も展示して解説。

肉食動物のグループ。
ピューマやジャガー,メガネグマのほかにも色々な動物が。
150322 (11)タテガミオオカミ.JPG150322 (12)オリンゴ.JPGタテガミオオカミ,オリンゴ,そして(下)グリソン。
150322 (13)グリソン.JPG

アマゾンスカンクやキンカジューといった面々。

150322 (14)コンドル.JPG
続いて鳥類。コンドルもオオコンドルやトキイロコンドル,クロコンドルといった種類,アマゾンといえばコンゴウインコの仲間をはじめとした数々のインコ,オオハシ,ハチドリ,ホウカンチョウ,ラッパチョウ,そして世界2位の鳥レア…。

150322 (16)カラカラ・ワライハヤブサ.JPG150322 (15)カンムリノガンモドキ.JPGカラカラとワライハヤブサ。右はカンムリノガンモドキ。
(冠のガンモドキ…)この和名をつけた人,絶対狙ってたんじゃないか

前に出たカピバラやムツオビアルマジロ,ヨザルなどもそうですが,展示されている鳥類のレアやオオコンドルもすぐ近くの上野動物園にいますので生きている姿をチェックするのもよいかと思います。

150322 (17)アナコンダ骨.JPG続いては爬虫類・両生類。
オオアナコンダの剥製&骨格ほかボア,ブッシュマスター,メガネカイマン,コビトカイマン,マタマタ,ピパ,ヤドクガエル,ベルツノガエル…。このあたりは普通に水族館や動物園で見られるものばかりですね。


無脊椎動物からはなんといっても昆虫類。
150322 (18)キイロスカシジャノメ.JPG
キイロスカシジャノメの透明な翅は,透けているだけじゃなくて反射もほとんどしないため,ジャングルの中で植物の葉などを背景にすると全然目立たない。この羽の表面の性質を研究して,照り返しの少ない透明フィルムなどが開発されているそうです。

150322 (19)蝶.JPG
150322 (20)キプリスモルフォ.JPG
南米の蝶といえばなんといってもモルフォチョウ。先日の「ヒカリ展」でも展示されましたがとても豊富な標本がずらりと並びます。この光沢は何度見ても心奪われるものがあります。コレクターが世界中に存在するのもわかります…。

その他,ヘラクレスオオカブト,マルスゾウカブト,オオキバウスバカミキリといった巨大甲虫,そしてタランチュラなどが展示されています。

そしてお次のコーナーは,スマホ形式のガイド機を生かした展示。
150322 (22).JPG150322 (21)ガイドAR.JPG

アマゾンの樹木の展示内に掲示された2次元バーコードを読み取るとチョウやインコなどが画面内を飛び交うAR動画が見られます。

そして大詰め,アマゾンは川なんですからカワイルカと魚たち。
150322 (23)アマゾンカワイルカ.JPG150322 (24)ガンジスカワイルカ頭骨.JPG
ガンジスカワイルカの頭骨。なぜこんな形?

150322 (25)レッドテールキャット等.JPG魚類はピラルクーや巨大ナマズ類をはじめ,デンキウナギや淡水エイ,ヨツメウオやハイギョ,ピラニアや,水に入った動物の穴に潜り込んで肉を噛じりとるカンディルなど多彩な種類が。


あとは,キノコ類,水草についての展示,解説がありまして。
キノコの分布については日本とアマゾンで興味深いことがあるそうです。

そして,現地の生態に密着した文化。
民族がカラフルな鳥の羽や動物の牙などを利用してつくった装飾品などの展示。

そして巨大スクリーンに上映される4Kムービー。約13分の映像ですが,けっこう見ごたえありますよ。
情報量はそれほど詰め込まれているわけじゃないですが,あの大きさと鮮明さに思わず引き込まれます。

あとはぐるっと通路を回ってグッズショップを通って出口へ向かうだけなのですが,
グッズショップに出る手前の「第2会場」に人だかりが。
150322 (26)第2会場.JPGこの第2会場,いつも簡素な展示で事実上,すごく混雑したときグッズショップで人が詰まるのを緩和する緩衝スペースかなと思っているのですが,今回も7種のピラニアとカンディルの水槽が展示されているだけなのに,なぜ?

150322 (27).JPG
目この人かw
もともと4Kシアターの終わりに人が集中してやってくるわけですけど,それに加えて,メイン会場に生きた動物が全然いなくて(博物館なんですから当然なのですが)ここに初めて生きた魚がいる,そしてこの第2会場は,大アマゾン展公式サポーターであるさかなクンさんがアマゾンに行って実際に釣ってきたピラニアも展示されていてそのときの映像も流れているのが結構受けているんですね。さかなクンのナレーションと奇声がリピートで流れていてちょっと笑えます(^_^)。


プレゼント最後はおみやげ関係も紹介しておきますね。
過去に「深海」で巨大ダイオウイカぬいぐるみを販売したように,今回も大きなカエルやナマズ,カピバラのぬいぐるみを販売しているほか,
150322 (29)BEAMS.JPG
BEAMSとのコラボ
150322 (28).JPG
うまい棒やCALDIコーヒーとのコラボ。

キティちゃんグッズもあります(私,クリアファイルが好きなのでキティちゃんバージョンも買いました)。

150322 (30)さかなクングッズ.JPG
さかなクングッズ。
150322 (31)飲料.JPG
ガラナやインカコーラ,マテ茶,アサイーなど。会場を出ると芝生のちょっとした広場に出ますので,そこでのんびり飲み物など飲んでくつろぐのもいいかと思います。



本で,私は例によって公式ガイドブックを購入。150322 (32)公式ガイドブック.JPG

150322 (33)公式ガイドブック背.JPGなんと,背表紙のない装幀。
コーデックス装といって,一部凝った写真集などで使われる手法なのですが,私が実物を手にするのは初めてかも。

150322 (34)公式ガイドブック開き.JPGこの綴じ方は,本の開きが非常にいいという特徴があります。

…ですが,まあ,私は情報を食べるというか,いろいろ本を買って仕入れる,得るものがあるとうれしいという派なので,今回のこのガイドブックは情報量が少ないのがちょっと低評価(前回の「ヒカリ展」が大学の教養レベルかと思うような内容がぎっしりでしたからあまりにも対照的)。しかも図録としての価値を考えてもほとんどが剥製の写真ですし(きのこと植物は生体写真で展示と一味違います),展示品とくらべて掲載写真もだいぶ少ない。この装幀が珍しくて面白いって特色でもなければ,私みたいにとりあえず買うことにしてる人でも2100円(税込)の値段は,正直,お高いです。

で,この特別展自体について書きますと,さすが科博,非常に豊富で多彩な動物の展示なのですが,恐竜などの特別展と違って一番大きい動物が翼竜化石とアナコンダということで「目玉」的な存在がなく,しかも展示が剥製と若干の動画なので,夜行性で動物園でもまともに見ることのできないような動物でも近づいて細部を見ることができるというメリットはあるものの,動物園や水族館,ペットショップで見られる生物も多いので,一般1600円(私はリピーターズパス1030円を買って入ったので980円の割引価格で入場)や音声ガイド600円分の価値としてお勧めできるかなといえば,ちょっと強くはおすすめできないですね(率でいえば前エントリの「ぴちょぴちょカワイイ展」600円より割安なんですけどね(;^_^))。
時間に余裕があればですが,これを見た後,続けて地球館の常設展(工事中で展示スペースが半分くらいに縮小されていますが,圧倒される情報量とすごい標本が大量に見られます)も回ることを強くおすすめします。

大アマゾン展 THE GREAT AMAZON 国立科学博物館
 http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2015/amazon/


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本アマゾン河の博物学者
ヘンリー・ウォルター ベイツ
新思索社
本驚きのアマゾン: 連鎖する生命の神秘 (平凡社新書)
高野 潤/平凡社(2013/12)
posted by ドージマ・ダイスケ at 19:08| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 生き物日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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