2015年02月11日

news◇長浜高「水族館部」クマノミがイソギンチャクに刺されない謎解明!


いやー,祝日の今日,このブログでも書きたい楽しいことがあったのですが,
その前にちょっとこのニュースを。

ペンクマノミがイソギンチャクに刺されぬ謎、女子高生が解明(朝日新聞デジタル 2015年2月10日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH1Z4JF6H1ZPFIB00N.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH1Z4JF6H1ZPFIB00N

ペンイソギンチャクとクマノミ共生関係、長浜高生が解明 (愛媛新聞 2015年01月11日(日))
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20150111/news20150111753.html

「水族館部」?そんな水産科みたいな,それにしてもすごく特化したコース,高校にあるんだろうかと一瞬思っちゃいましたが,愛媛県の長浜高校にある「長高水族館」でしたか。
以前NHKBSで紹介されていて,このブログでも感想を書きました(^_^)。
ひらめき http://ddaisuke.seesaa.net/article/180966342.html
 (2011年,4年前かあ…もっと昔のような懐かしい気がする。でも在校生はすべて入れ替わってますし,当時の3年生とか大学も卒業・就職する歳になるんですね)
 これを読み直すと,当時は自然科学部といっていたような。だから「水族館部」と書かれていたのがぴんとこなかったんですね。

ビル長高水族館サイト http://www.geocities.jp/nagakousuizokukan/ iモード

クマノミについては当時から膨大な数を飼育していたんですよね。もともとは沖縄の漁師さんから譲り受けていて飼っていたのが,ディズニーアニメ映画の影響で乱獲されるようになったカクレクマノミを逆に増殖しようということで。

そしてそのクマノミとイソギンチャクを題材に,1年生,重松夏帆さん(16)と山本美歩さん(15)の2人が先輩たちの研究を引き継いで,ついに1つのゴールに到達したと。
クマノミの体表の粘膜のタンパク質に秘密があるということまではわかっていた,これが朝日記事にある「異なる液体がついた指でイソギンチャクに触れると、刺される指と刺されない指があった」でしょうか?粘液と液体とではニュアンスがかなり違いますが新聞記事ではよくあることですし…。
そして,マグネシウムイオンとカルシウムイオンの濃度を変えた液に触手を入れる実験を行い,マグネシウムの濃度が海水より低い場合のみ刺胞が出ることを突き止めたと。つまり,イソギンチャクの触手は,物理刺激だけでは刺胞が作動しないということでしょうか。触手の表面が低Mgの液体に触れると刺胞が飛び出すが,カクレクマノミの体表の粘液はMg濃度が海水より濃く、近縁のスズメダイの10倍だったと。つまりクマノミ類以外の魚は体表が低Mgなのでイソギンチャクの刺胞はただの物体に触れたときを避けて獲物になる魚が触れたときだけ反応して発射するようにできている,クマノミは海水かただの物体として認識されて刺胞の被害を受けないと。お互いうまくできていますね〜。
わかってしまえば誰でも再現できる(それが追試でありそれができて初めて科学的な発見なわけですが)実験ですけど,そこへ到達するのはほんとうにすごい。すばらしい!

「仮説通りに研究がとんとん拍子で進んだので楽しくやれた。(刺胞動物の)クラゲに刺されるのを防ぐクリームを作れるかもしれない。もっと研究を続けたい」とのこと。クラゲよけクリームについては,被害の激しいオーストラリアなどで実際に商品があるようですけど,クラゲの種類によって効く効かないの違いが大きいようですね。毒の種類も反応するしくみもかなりいろいろなようで,もし有害なレベルの毒クラゲ全般に有効なクラゲよけクリームができたらこれは本当に凄いと思いますよ(^_^)。



かわいい検索すると大洲市のサイトをはじめ数々のサイトで愛媛の観光スポットとして紹介されている長高水族館。また新たな勲章が1つ加わりましたね。ぴかぴか(新しい)

http://www.city.ozu.ehime.jp/discovery/nagahama.html 大洲市「おおず魅力再発見」
https://www.facebook.com/nagako.aquarium FB。最近テレビの生出演や取材などかなり注目が集まっているようです。
http://loco.yahoo.co.jp/place/g-39r9wQ0D5Rk/ Yahoo!ロコ
http://column.mamakoe.jp/pc/portal/spot/%E9%95%B7%E9%AB%98%E6%B0%B4%E6%97%8F%E9%A4%A8.html ママとこどものおでかけサーチ
http://iko-yo.net/events/6580 子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」 次回は2/21(土)

カクレクマノミ放流プロジェクト 1ペアのカクレクマノミから数百倍に増殖に成功,環境に配慮しながらルーツの沖縄の海に還しているとのこと。
http://ehm-nagahama-h.esnet.ed.jp/2006okinawa.pdf


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posted by ドージマ・ダイスケ at 23:57| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇生物番組・ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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