2014年12月14日

【おすすめ本】理科年表平成27年版出てます

12月ももう残り半分,今年もあと2週間あまりとなりましたね。「ユーキャン流行語大賞」も「今年の漢字」も発表されて1年も締めくくりの雰囲気となってきましたが,この頃にはもう新年版が出ているんですよね。


理科年表 平成27年
国立天文台 丸善出版
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6年前にも紹介しましたけど,久しぶりにまた推したいと思います。
国立天文台刊 『理科年表』
年表というとちょっとどんな本なのかイメージがわきにくい人も多いのではないかと思いますが,暦・天文学・物理・化学・地理・地質・鉱物・火山・地震・大気圏・生物学・環境に関する森羅万象ありとあらゆるデータをおさめた資料集と説明すれば大枠は伝わるのではないでしょうか。

今年から表紙のデザインが白基調に一新。イメージががらっと変わりましたね。
6年前は1064ページでしたが,毎年少しずつデータ更新・加筆がなされているため,最新版では1092ページ。特に環境の範囲が98ページから122ページに増えています。
生物分野は92ページの範囲内で更新され,最新・注目の研究報告のトピックスが掲載されているというところですね。平成27年版では「藻類分類表」「原核生物分類表」(p853)が改訂されました。生体物質については物理・化学部のなかで36ページにわたって分子式・構造式や分子量・融解点などのデータがまとめられており,環境部の内容も高校生物で学習する酸性雨(p970)やオゾン層破壊(p965/現在は教科書で扱うのは1社だけになってしまっていますが),温室効果ガス(p949)や赤潮(p991〜996赤潮発生件数や赤潮発生種など)のほかサクラの開花日・イチョウの黄葉日(p939・940)などが載っています。

色なしの黒1色で,ひたすら表など(生物部では図が多いですけどね)が載っている『理科年表』ですが,時刻表でさまざまなイマジネーションをふくらませる人がいるように,この資料集ももっと多くの人が楽しめる,眺めるだけでいろいろ刺激を受けることができる本だと思います。
中学生くらいでも各分野の「おもな発明発見・業績」年表や,海・山・川の高さ長さ深さ広さのデータを眺めるだけでクイズ問題を作ったりランキングを調べたりできますし,自分の住んでいる日本との比較で地球の大きさをイメージできたりします。
また,たとえば「種々の緯度に対する重力の正規値」「日本各地の重力実測値」(p815〜817)を見るだけでも,場所によって重力が違うこと,そこからロケットを飛ばす宇宙基地に低緯度が選ばれる理由を実感できたり,その違いの大きさからどうやって測るんだろうと考えたりしますよね。ふだんの生活ではほとんど触れることがないですが,近い未来天気予報のように身近になるとも現在開催中の「ヒカリ展」でも解説されていた磁気嵐関連の「1932年以来の磁気嵐のトップ50」(p811)などを収めた「地磁気および重力」の章(p787〜819)も,なんだこれは,こんなものが自分の暮らすこの空間に変化しながら存在しているのかと刺激を与えてくれるかもしれません。
「おもな首都間(と北極,南極)の距離」(p640)とかさまざまなものの密度が6ページにわたって載っていたり(p385〜390)とか,単位だけで15ページ扱われてたり(p363〜377。今回大改訂),暦や天文のページも,天体名が英語表記であるのを乗り越えさえすれば中高生でも楽しむことができる子は少なからずいると思います。

ほんとうにおもしろそうな題材を挙げていけばきりがないですし(目次だけで19ページあります),楽しみ方は人それぞれだと思いますので(理科年表の使い方をうまく解説できる人がいたらいいのになあ。『アメトーーク』の「○○芸人」みたいに),理科に興味のあるお子さんがいる方は,いつでも見られるよう1冊買ってみてはいかがでしょうか。でもいきなりこんなかさばる本をクリスマスプレゼントとかで直接与えたら困る子のほうが多いでしょうから,まずは大人が自分のために買ってきて,子どももいつでも見られる状態にしておくのをおすすめしたいと思います。
クリスマスプレゼントにこれをリクエストする子がいたらいい子だなあ…子どもの年に1度の機会としては,そんなに高い買い物ではないので。

机上版(A5判)は2800円+税ですが,その半分のサイズのポケット版はお値段も半分の1400円+税です(ただしめちゃくちゃ字が小さくなってしまう箇所もあります)。

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posted by ドージマ・ダイスケ at 10:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【おすすめ本】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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