2014年11月09日

【京都国立博物館】 鳥獣戯画展行って来ました

またも更新が滞っているうちにもう11月中旬に。めっきり秋も深まりまして。
あと,最近レタスが安いですね。

『鳥獣人物戯画』(鳥獣戯画)が120年ぶりに保存修理されて,今,京都国立博物館で公開されているということを知りまして。

鳥獣戯画って,日本人好きですよねー。
作者も来歴もはっきりしない(鳥羽僧正作「とされている」ってこと)けどその歴史と魅力で押しも押されぬ国宝(^_^)。

学生時代,
141103 鳥獣戯画パロ.jpgこんなニセ鳥獣戯画の絵をラジオ番組に投稿してたくらい私も「鳥獣戯画」のそのユーモラスな面白さに注目しておりました。

※当時そのラジオ番組は地元雑誌でコーナーを持っていて,そこに掲載するイラストを募集・紹介していたのです。


ということで,先週の週末,11月3日に京都国立博物館に行って来ました。
141103 京都国博_鳥獣戯画展.JPG
「国宝 鳥獣戯画と高山寺 展」,もう会期もだいぶ進んでいて,展示品の入れ替えがある前期・後期のちょうど境目,前期の最終日でした。

この特別展も超人気で「入場まで90分」待ちの表示。館の外をぐるりと取り巻いて折り返す長蛇の行列で,これ,雨の日は大変だなと思いました(平日はまあここまで長く待たなくても入れるでしょうけど)。
入場券は前売り券が見つからなくて会場で買いましたけど(一般1500円),敷地東側の入口そばのチケット売り場でさほど並ばずに購入。(南側の道路が開けていて大きな門があるのですが,そっちは出口なんですよね。大きく「出口」と書いてあるのですがぴんとこない(;^_^))

鳥獣戯画(『鳥獣人物戯画』)だけではあっという間に終わってしまうこともあり
特別展は平安時代から鎌倉時代にかけて制作された鳥獣戯画を現在まで伝える高山寺とその中興の祖とされる明恵上人(みょうえしょうにん)関連の文化財を観覧した後で鳥獣戯画を鑑賞するという構成になっていましたが,この前半展示もおもしろかったですね。
ネットで見たこの特別展の紹介記事でおすすめされていた音声ガイド(520円。佐々木蔵之助さんがナレーション)もなかなか。まあだいたい会場で書いてある解説文にある内容なんですけどね。聴いている間時間かかっちゃうんですけどそれだけ頭に入ってきます。会場冒頭近くの,明恵上人の樹上座禅像の前なんかガイド聴いている人たち中心に人だかりができてリスとか探してましたからね(^_^)。また明恵上人,お釈迦様を父として慕われていて,展示品と解説からその「好き過ぎ」ぶりが伝わってきて,求道のため自分の耳を切り落としたりとか当時としては珍しく女性を大切にしたりとか,その一途な信仰心や優しさから幅広い人々の支持を受け,現在につながる高山寺の興隆を築いたのだというのがわかりました(小並感)。この音声ガイドの中で「あはれあはれ,マイラバー」って聞こえる一節があったんですが,あの部分,本当は何て言ってたのでしょう?

この前半部分から真打の『国宝 鳥獣人物戯画』(甲巻・乙巻・丙巻・丁巻)展示の間にまたちょっと行列があって,当日は入場までの「90分」に加えて「50分」と表示されてましたけど,最初に廊下のようなところを十数分,その後「甲巻」の展示スペースの中を修復解説の展示を見ながら「甲巻」の実物展示まで数往復の行列約20分といったところでしょうか。

実物を見た感じは…拍子抜けするくらいきれいな墨絵でしたね。
あと,さすがに時代を経ているだけに墨絵自体はやや薄い(会場の壁面や図録に印刷されたものはくっきり黒く補正されている)のがわかりました。
2回に分けられた会期のうち,私が見たのは前期の最終日だったわけですが,有名なカエルとウサギの相撲の絵は後期の範囲のため見られず。そのかわり,水遊びする動物たちの絵がすごく生き生きしていたのが魅力的でした(音声ガイドの佐々木蔵之助さんもそこが好きだとコメントされてました)。
ウサギがスキューバダイビングするダイバーみたいに背中から飛び込んでるんですよね(^_^)。

鳥獣戯画は平安時代に描かれたとされる「甲巻」「乙巻」,鎌倉時代の作とされる「丙巻」「乙巻」の計4本の巻物で構成されていて,一般に『鳥獣戯画』として紹介されているのが「甲巻」の,擬人化されたウサギやカエル,サルが追いかけ回ったり相撲をとったりしている絵ですね。
「乙巻」は馬,犬,牛,鶏,鷹,豹,麒麟,獅子,竜などが描かれた動物図鑑のような巻。
「丙巻」は前半がさまざまな勝負事をしている人々,後半はいきなり甲巻のような擬人化された動物が登場します。
※これは今回の修復の際の研究で,もとは同じ和紙の裏表に描かれていたものがはがされてひと続きの台紙につなげられたものだということがわかりました。
「丁巻」ではやや雑っぽい(ある意味漫画っぽい)筆致でさまざまな身分の人々が仏事や踊り,流鏑馬などに興じる姿が描かれています。

人気の「甲巻」は1列になって,立ち止まらずに見てくださいという状態ですが,「乙巻」以降は1列は行列状態になっているものの,その後ろから見るのは自由に行ったり来たりしてよい状態です。

さて,見終わりまして会場の一部のごとくすぐグッズショップに入ります。
便箋やクリアファイル,手ぬぐいや鳥獣戯画のミニチュアレプリカ,Tシャツ,はんこ,お酒,根付にストラップなどなど豊富な種類の品物が並んでいましたが,私は例によって公式図録を購入。

141103 鳥獣戯画図録1.JPG
表紙が薄くてやわらかいこともあってボール紙ではさんであります。
『鳥獣人物戯画』 甲乙丙丁巻の全体を収録した豆本つき。
あと特典ARコードもついているのですが,私スマホ持ってないので見られず。
で,これらを合わせて2600円。いい値段してます(;^_^)。


もちろん『鳥獣人物戯画』の絵が収録されておりまして一部は折込で広げて見られます(このへんがお金かかってるわけですね)。
人気の「甲巻」から一部は実物大で印刷されています。
141103 鳥獣戯画図録2.JPG
141103 鳥獣戯画図録3.JPG
ちょっと気になったのが,「乙巻」の後半,日本にいない大形動物や架空の動物が主におさめられた部分が図録に見当たらなかったこと。今開催中の後期ではその部分が展示されるわけですが,どうしてるんでしょうね…

とにかく,実物の『鳥獣戯画』を見ることができて,修復の工程やその際に発見された新事実なども知ることができて(概要的には行く前からテレビなどでも紹介されてましたけどね),楽しめました。
あと,この特別展のチケットで常設展も見られるので,時間があれば,けっこうインパクトあって楽しい「平成知新館」の仏像や着物,書などもご覧になってくるとよいかと思います。

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posted by ドージマ・ダイスケ at 12:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ド素人日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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