そんな7月18日,ついに「本を出すぞ」と宣言し続けてきました
当ブログからの漫画本発行が
本日発売です!

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どんな漫画かについては,
講談社ブルーバックスのサイトで
一部ページが公開されております。

http://bluebacks.kodansha.co.jp/infopage/seibutsunitsuyoku.html
よろしければPDFをダウンロードしてご覧ください。
で,今回は,生物学としてどのような内容を扱っているのか
ご紹介しておきたいと思います。
上記の公開ページで目次ページをご覧いただいたらそれで完了する話ではありますが,
その目次はこのようになっています。
Lesson1 細胞Lesson2 細胞小器官Lesson3 遺伝子の本体DNALesson4 遺伝子DNAの発現Lesson5 体細胞分裂と染色体Lesson6 組織と器官 | Lesson7 生殖Lesson8 動物の発生Lesson9 発生の調節Lesson10 遺伝Lesson11 バイオテクノロジー終章 生物とは何か |
当ブログは「高校生物」をメインで扱うというコンセプトですので,
高校で習う「生物」(科目名は「生物基礎」と「生物」)に対してどのくらいの範囲を扱っているのかを示しますと,次のようになります。

※PDFでくわしく見る
生物学の基本である細胞から,遺伝子DNAとそのはたらき,生物のからだができあがる生殖と発生,そしてバイオテクノロジーと,「生命の連続性」とおおまかに呼ばれる範囲を取り上げています。
この表で見るとけっこう広い面積を占めているように見えますけど,現在の高校生物では「生殖・発生」「組織・器官」の扱いが以前ほりかなり軽くなっているんですよね。そして,基礎のつかない「生物」では代謝(呼吸や光合成など)の重要度が高いので,大学入試での得点とかに換算してしまうと,4分の1くらいといったところだと思います。
ですので,入試対策の参考書などとして使うのは難しいかもしれませんが,
よくある「マンガでわかる参考書」のように,教科書に出てくる内容のうわっつらだけをなぞって,絵とセリフで描いてあるから覚えやすいでしょ,といった安易なつくりではなく,内容を掘り下げて,生物のしくみってこんなに面白いんだよといったことが伝わる漫画を目指しました。各章で取り上げられた生物に関する知識・内容が,どうしてそうなるのか,どういう意味(利点)があってそうなるのかといった,理解の裏付けになる知識やその内容について疑問に感じるような点について説明するなどですね。
ですので,これを読めば,教科書や参考書で書かれていることが,何を言っているのか,何をいいたいのかがすごく楽に理解できると思います。
ブルーバックスの主な読者層は理系大学生のほか,人数的には30代や40代の大人の方々が多いそうですが,ぜひ高校生の皆さんや,レベルの高い本をばりばり読んでいるような中学生の皆さんにも読んでもらえたらうれしいです。
この本の漫画の筋書きは,主役の生物部員たちは「国際生物学オリンピック」(生物五輪)目指して生物の勉強をしていく話になっていて,取り上げる生物学の内容も生物五輪の公式テキスト『キャンベル生物学』に多くを準拠しています。生物五輪受験者のメインは高校1,2年生(国際大会に出られるのは高校3年生までだが,その予選である国内大会は前年に行われるため)ですが,中3で国内予選を突破して高1で国際大会に出場した人もいるので,そのごくごく初期の準備として,年頃のお子さまがいらっしゃる方にもおすすめいたします。中学生でも,ちょっと難しい内容があるかもしれませんが,勉強するのではなくざっと興味を感じるところを選んで読むだけでも身になるところが多いと思います。
このほか,マンガとしてこの本どうなのよ,という点について
自分自身でいろいろ突っ込みたいところがあるので
次回そのへんについて書いてみたいと思います。(^_^)
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鈴木みそ先生が築き上げた学習まんがの名作シリーズ,その末席に1作加わらせていただきます!m(_ _)m