2014年01月31日

news◇すごい!新“万能細胞”STAP細胞

いやー,驚きました!驚きました!驚きました!
「マイナス196℃にも耐える日本産ヌマエラビル」の紹介とか書こうと思いつつグダグダしてる間に,優先順位を吹っ飛ばすニュースが飛び込んできちゃいました。
あのiPS細胞を凌ぐ多様性をもった新しい培養細胞が,30歳という若い日本人女性科学者の手で樹立に成功したというとてつもないビッグニュース!
1月にして今年世界一番のサイエンスニュースが確定しちゃいました。これを覆そうと思ったら,地球外生命体の現物を押さえるとかレベルの発見発明でもないと無理でしょう…。

独立行政法人 理化学研究所 プレスリリース
体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見
−細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導−

http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140130_1/

新たな万能細胞開発 iPSより効率的に 神戸の理研など(神戸新聞)動画あり
http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201401/0006671555.shtml

とにかく,今回の研究で樹立された「STAP細胞」(刺激惹起性多能性獲得細胞)
これまで動物細胞を“初期化”するには
・未受精卵への核移植(クローン技術)
・初期胚の幹細胞(ES細胞)を取り出す
・転写因子の遺伝子を細胞へ導入する(iPS細胞技術)
といった方法がとられていたわけですが,それよりずっと簡単な,
細胞を酸性(pH5.7 オレンジジュースと同程度)の溶液で培養するとか
飢餓状態にするとか極細の管を通すとか毒素にさらすとか
ストレス状態に置くという簡単な方法で初期化できてしまうという発見というか手法確立なわけですね。
30分間酸性溶液におくという方法で,7日目の時点でもとの細胞の8割は死んだけれど
生き残った細胞の3分の1から2分の1は多能性因子陽性を示した
って,最初の細胞の1割以上がSTAP細胞になったという効率の高さ。

一流科学雑誌も最初論文を提出されたときリジェクトしたといいますが
これは掲載できんですよ…常識を超えすぎてて。
飢餓状態に置くというのはクローンヒツジを作成する際に移殖核をリセットする方法として
既に知られていた方法ですから発想できないわけではないですけど…
しかし,若山照彦元チームリーダー(現 山梨大学教授)、米国ハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授といったその道一流の研究者の支えで査読の壁をついに突破したわけですね。この遠回りでデータを補強しただけでなく数々の周辺技術も独自に固めることができたので,逆に怪我の功名と考えたいです。

さらに,このSTAP細胞,
ES細胞やiPS細胞では分化できない胎盤にもなれるとか
性質の面でも上を行っているんですね。
(ただし,これらの幹細胞と比べて試験管での増殖がほとんど起きないとか。
 ホルモンを調製した特別な培養液を用いて増殖させる方法も確立されたそうですが
 その場合はES細胞と同様に胎盤にはほとんど分化しなくなるそうです)

なんか,プレスリリース読んでて,すごさに涙目になっちゃいましたよ。

山中伸弥教授が2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞したとき
iPS細胞の確立から6年で業績が認められるという早さに少し驚きましたが
もし数年延びていたら選べなくなっちゃってるんじゃないかと思うと本当よかった。

「革命的だ」「また日本人科学者が…」 海外研究者からも賛辞(msn産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140130/scn14013008430000-n1.htm

この偉業を成し遂げ,ついに世界に認められた研究ユニットリーダーの
小保方晴子(おぼかた・はるこ)さん,いやーすごい。すばらしい。
白衣ではなくおばあちゃんのかっぽう着を着て実験してるとか
論文を却下されて泣いたとかデート中も研究のこと考えてるとか
興味本位の報道もされていますが,まあ,世間一般の人にわかりづらい
業績のことを知ってもらうきっかけとして,人物から入ってもらうのもひとつですし
キャラを広めるのもある程度必要かなと思います。
松戸出身か…宇宙飛行士の山崎直子さんとか,なにげに世界レベルの人材を輩出する市ですね。

「間違い」と言われ夜通し泣き、デート中も研究忘れず…常識破りの新型万能細胞を開発した小保方晴子さん(msn産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140129/scn14012921250003-n1.htm

「(博士課程を)卒業してたった3年の輝かしい成果に驚き」 大学時代の小保方さん指導教員
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140130/scn14013014040003-n1.htm

論文一時は却下…かっぽう着の「リケジョ」快挙(読売新聞・biglobe)
http://news.biglobe.ne.jp/trend/0130/ym_140130_3989501039.html


しかし,これまで再生医療の研究開発に最先端とされていたiPS細胞の世界
ビジネス,ひいては国益につながるということで,アメリカなど人とお金を大量投入して
果実を根こそぎ持って行かれまいと必死で日本が頑張っているという情勢だったわけですが
このSTAP細胞,世界中のどこでも,それこそ先進国なら高校生でも
研究して新しい発見や発明を成し遂げる可能性を開くんじゃないかという
そういう意味でも革命的な業績じゃないかと思います。

無菌培養のできる設備を備えた高校,いや中学も?
増えていくんじゃないかなぁ…増やしていくべきでしょうね。


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posted by ドージマ・ダイスケ at 07:42| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇生物番組・ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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