2013年11月21日

【質問】 新課程生物(生物基礎・生物)のセンター試験対策は?

11月ももう下旬ですね…
毎年12月頭に発表される恒例の「ユーキャン流行語大賞」もノミネート語が発表されたりして。
私,いつも大賞とトップテンの予想をしたりしてるんですけどね。
今年は早い時期から「アベノミクス」「今でしょ」「じぇじぇじぇ」「倍返し」の4つが抜きん出ていて
激戦ですね。私はこの賞,NHKのニュースを見る3ちゃん層(じいちゃんばあちゃんかあちゃん)にアピールするものと考えていまして(毎年9時のニュースでやたら尺をとって紹介するんですよこれが),それを考えたら「じぇじぇじぇ」で鉄板でしょうと思います。ええ,あのキャスターが「社会現象になりましたからね 納得です」とコメントする様が目に浮かびます。

さて当ブログ,本来メインである学習マンガをほとんどお休みして
単行本用の漫画を描きおろしているのですが,先ほど11番目の章の
下描きを終えまして(下描きが一番時間かかるんです),
ちょっと気が楽になったので,ちょっと高校生物関連のエントリをupします。

今回は,初めてとなるのですが,
先日読者のかたから質問のメールをいただきまして,
返事を書いたのですが,質問者のかたの了解を得まして
その内容をupするというものです。

●pnジーンダイバーさん (※実際は実名でいただいています)

■質問の概要
私は文系大学を卒業後、社会人で2015年度私立医学部センター試験利用入試合格を目標に勉強しています。私の現在の生物の学力は、新課程センターの模試等がまだ無いので具体的な数字を出せなくて申し訳ないのですが、教科書代わりにこれでわかる生物基礎、これでわかる生物の2冊を3周ほど読んだので生物の全体図を大まかにはつかめており解説が詳しければそこそこ難しい問題でも理解出来るというレベルです。新課程の生物基礎+生物対応のセンター試験対策の問題集がまだ出ておらず,現行過程の大学入試問題集や新課程の日常学習用問題集などいろいろ検討していますがこれというものがなく悩んでいます。働きながらで時間がないので適切なレベル、量、対策をというのを望んでいます。何かオススメの本や参考書はありますでしょうか。

あともう1つ質問があるのですが、現行課程生物1+2と新課程基礎生物+生物は、全体で見ると何が変わったんでしょうか?新課程現行課程比較表みたいな物を見たのですが、2の範囲の一部が基礎生物に移項し、生物1の大部分が2に移行したというのが比較表を見た感想なのですが・・・。高校生物全体で見ると新課程も現行課程も殆ど変わっていないように見えたので・・・。変わっていなければ、生物基礎+生物までやることを考えると新課程の本か現行課程生物1・2の本かどうかということはあまり気にしなくてもいいのでしょうか。


(前文略) さて,平成27年のセンター試験を受験されるとのこと,
既に参考書・問題集を研究されていますが,私も,今の時点でセンターに対応しているという意味で強くお勧めできるような問題集はまだないように思います。

私は過去ブログのコメント欄にいただいた質問でも答えてきましたが,志望校本番の問題から逆算して勉強すべき(理想)という考え方で,センター試験も「教科書の内容をしっかり掴んでいれば大丈夫」などと昔からよく言われてきた割に出題形式・内容の切り口にはくせがありますので,過去問を解いてみて科目内容の見方・問われ方をつかんでおくことが重要と思います。
センター試験では選択式ということもあって,“正誤問題で考える”という意識で勉強するのが有効と考えます。そのためには用語の定義をきちんと押さえたり,2つの事柄AとBの違い(線引きできるポイント)を掴むことが必要となります。
(ですから,「教科書の内容をしっかり掴むことが大事」という平凡すぎるアドバイスも,このようにぐるっと一回りして至った結論だと考えると少しは納得できるかなという感じですね)
ジーンダイバーさんの現在の状況と照らし合わせますと,文英堂『高校これでわかる』生物基礎と生物の2冊を読み込んで生物の全体像を掴むというのは非常によい方向だと思います。問題集については前述のように特定のお勧めのものがない現状ですが,逆にいえば来年春頃までは受験対策用のものでなくても日常学習用の問題集で基礎力を固め,センターの過去問で傾向をつかんでおくことで十分実力をつけられると思います。

センター試験の過去問ですが,新課程「生物」の大部分を占める旧課程の「生物U」の範囲と,当然ですが新課程で新たに加わる学習内容は扱われていないので,内容的にはぽっかり穴が空いている状態ということに注意が必要です(生態の範囲については旧々課程「生物IB」までさかのぼると出題範囲でした)。ただし出題者の立場で考えればその範囲は過去に出題済みの問題との被りを心配する必要がないので,スタンダードな問題を出せることになるので,そういった点でも基本をしっかり固めた人が強いと思います。

また,平成27年のセンター試験の出題範囲・配点上非常に気にかかるのが,「基礎」のつく科目は2科目選択で合計100点(60分),
4単位科目は1科目選択で60分100点,2科目選択で130分(200点)と
「生物基礎」の配分が30分・50点しかない点です。
http://www.dnc.ac.jp/modules/center_exam/content0380.html

受験される大学の配点比重にもよりますが,あまり労力と時間をかけても見返りが少なく,かといって苦手な範囲をつくるとそこから出題されたとき大きなダメージになりかねないので,科目の範囲全体をまんべんなく押さえておくことが必要になると思います(出題運で大きな違いが出ないよう,広い範囲から小問を少しずつ出す形も考えられますが,そうなるとこれまでの出題形式からだいぶ変わる可能性があります)。あまり役に立つアドバイスにならない,分析以前のコメントで申し訳ないですが参考にしていただけたらと思います。

◆そして後半のご質問,旧課程生物T・生物Uと新課程生物基礎・生物の違いですが,これはまた長くなると思いますので,便を改めて後日お伝えします。

1つ先にお伝えしておきますと,センターの過去問で遺伝の問題はやる必要ありません。センター試験の遺伝問題は3遺伝子雑種など複雑な読み解きが必要なものが基本路線で,それ用の対策を目的とした本も出ていたくらいですが,新課程ではメンデル遺伝の扱いは「生物」範囲の形質発現のおまけレベルに格下げされましたので,ただでさえ出題対象となる範囲が広い「生物」の中から配当時間60分の5分も10分も取るような問題を遺伝で出すことは考えにくいです。

メールをいただいてから返信が遅くなり申し訳ありませんでしたが,以上のようなところでとりあえずの回答とさせていただきます。
参考にしていただけたら幸いです。


ジーンダイバーさんは社会人だけあってとても現実的に計画を立てておられ,医学部入学という目標に向けて現時点の実力や勉強に割ける時間などを考慮し,自分にとってベストと考えられる受験時期(準備期間)や受験科目を設定・選択しています。そのために予備校などで相談・情報収集につとめ,今回の問題集の質問も,こちらに寄せられる前に通信講座に該当コースがないかや予備校系出版社に新課程本の発行予定を問い合わせたり学校採用の問題集も視野に入れるなどかなり研究されていました。そのため,私のわかる範囲でどれだけ役に立つ答えができるかという思いもありいろいろ考え,その結果が,お勧めの問題集をきかれて「仰るとおりぴったりの本は(まだ)ない」という回答になってしまいましたが,その後ジーンダイバーさんからいただいた返信によると不安だった点がいくらかでも解消されたようでよかったです。
後半の質問についての回答はまた日を改めて。


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過去の参考書・問題集に関する記事
http://ddaisuke.seesaa.net/category/2899009-1.html
posted by ドージマ・ダイスケ at 03:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ★入試 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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