2013年03月04日

【[生物基礎] 問題集】 『生物基礎早わかり 一問一答』 (合格新書)

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突然だが,突然だが,今回が当ブログ1000本目のエントリらしいということで
ひさしぶりに高校生物の問題集紹介のエントリだ。

※小学は平成23年から,中学は平成24年から全学年一斉切り替え,高校は平成25年の新入生から新課程に切り替え。ただし数学と理科は平成24年の高校1年生から先行切り替え。小中は平成21年から移行措置として新課程導入による学年移動による未履修の内容が生じないよう調整した授業を行う。

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ほい。


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今回紹介するのは昨年9月に出たこの本だ。


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本生物基礎早わかり 一問一答 (合格新書) 榊原 隆人 (著) /中経出版/新書版192頁 →Amazon

icon_mikari_niko.JPG”新課程「生物基礎」の知識を効率よく身につけるための1冊。一問一答形式で、「生物基礎」全範囲を86テーマに細かく分け,どのテーマからでも学習できます。”

icon_fumie_niko.JPG”各テーマは見開きレイアウトで、左ページに設問、右ページに解答・解説を収録。
各設問はA・B・Cのレベル分けで表示。赤フィルターつきで,一問一答問題を解くほか,赤文字で印刷されている問題と解説ページの重要語を消して穴埋め問題として勉強することもできます。”

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“コンパクトな新書サイズで電車移動などのすき間時間を利用して効率よく勉強!”

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なにより“税込998円,千円以内でお財布にやさしいこの1冊で日常学習・センター試験・2次試験までこの1冊でOK!”
…とのことですが。


icon_kihara nika.JPGうむ。確かに大学入試に対応する問題集として,平成27年春からの新課程入試に対し今の時期にもう出ていてこの内容というのはなかなか大したものだと思う。さすがは中経出版!というところだな。
…が。

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が?

icon_kihara kora.JPG日常学習対応ってことになってるが,予備校の先生が書いた参考書・問題集にありがちなことだけど,新課程の教科書に必ずしも対応してないんだよ。
例えば,しょっぱなのテーマ,生物の共通性と多様性のところで,生物の分類の単位,「種・属・科・目・綱・門・界」の階層が「A」扱いになってるんだが,これは確かに生物学としては基本の基本,常識なんだけど,日本の教育課程では,「生物基礎」の範囲外,その上の「生物」に進まないと教科書で扱わないことなんだ。

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ということは,新学期から「生物基礎」の授業を受ける子が,定期テストの勉強にこの本を使おうとすると,授業でやってない内容がいくつも出てきてしまうということですね。


icon_kihara uun.JPGまあ,そもそも「生物基礎」は高校でやる生物の範囲のうち,3科目必修化で文系の子が学んでも将来役にたつであろう「物質…細胞・代謝と形質発現」,「体内環境の維持」,「生態系のバランス」の3本柱をピックアップして重要な(と考えた)ところを抜き出して作った科目だから,分野によっては教科書の内容がスカスカなんだ。だから教科書から抜けている内容を補充でもしないと成立しないページもあったりして…結局,シリーズ名が「合格新書」だし,大学受験を考えたらありな内容だとは思うけど。実際の授業でもこの教科書じゃ中途半端すぎると「生物基礎」の授業から「生物」の内容を補充して教える先生も少なくはないだろうしな。逆に今回の課程替わりでは教科書の内容が激変したから,教科書の範囲を教えるだけで精一杯でテストも教科書会社が出してる指導資料付属のサンプル問題使うって教師も多いんじゃないかと思う。そういうクラスではこの『生物基礎早わかり 一問一答』は範囲外の内容だらけで「A」「B」「C」のレベル分けもほとんど意味がないだろう。

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思いっきりぶっちゃけますな。


icon_kihara nika.JPGあとはまあ,一問一答の問題がまずありきの構成だと,右ページにいくら解説が載っているところで,教科書で扱う内容の流れや大きな構成・全体像として理解するのは難しいんだな。一通り授業を受けて理解した上で,それを問題形式でおさらいして思い出し,記憶を定着させるための本として使うと有効だけど,この本で一から勉強しようと思ったら,断片の断片ごとにしか学習できないから,逆に効率はよくないと思う。

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つまり,授業をきちんと受けて一旦その範囲を理解した人が,受験の前に確認や記憶定着のために,空き時間を使って“勉強”するのにはおすすめですけど,教科書どおりの授業をするクラスで日常学習や定期テスト対策の“勉強”をするのには,ちょっと内容が高度すぎるということですね。

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買うのは来年(平成26年度)の3年生からでいいってことか。

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受験に使うという意味では,3年の夏過ぎとか遅い時期から買っても挽回に役立つ本というふうに考えてね。



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ペン新課程参考書・『チャート式』vs『シグマベスト』vs『マイベスト』(2012年04月23日)
ペン新科目「生物基礎」!『必修整理ノート』vs『書き込みサブノート』(2012年04月08日)

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posted by ドージマ・ダイスケ at 01:40| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【参考書・問題集】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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