2013年02月07日

news◇ニホンウナギ環境省レッドリスト入り

ショック…
けっこう時間をかけて書いてきたエントリが
PC再起動でいったんファイルを閉じた際,ほぼ全く一度も保存されてなかったなんて…
普段そこそここまめな保存をやってきたんで
こんなこと,むちゃくちゃ久しぶりの大打撃。

さすがに,一度書いた文章に匹敵する内容を
今から書き直す労力はないので,主要なリンクを貼り直して
あとは要点のみでまとめたいと思います。

ペン ニホンウナギ、絶滅危惧種…環境省レッドリスト
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20130201-OYT1T00846.htm
環境省は1日、国内の河川や湖沼に生息する絶滅の恐れのある魚類の「レッドリスト」改訂版をまとめ、記録的な不漁が続くニホンウナギを、アマミノクロウサギやライチョウなどと同じ絶滅危惧1B類(近い将来に絶滅する危険性が高い)に指定した。
 日本の食文化に欠かせないウナギを守るため、より厳しい漁獲管理などの資源保護が急務となる。
 評価対象の約400種のうち絶滅危惧種は167種に上り、汽水・淡水魚の4割が危機に直面していることが明らかになった。


「IA類」「IB類」「2類」3段階の真ん中とはいえ,アマミノクロウサギやライチョウなどと同じランクですから「養殖用のシラスウナギ,不漁が続くなー。高騰してやばいなー」というレベルの問題ではないということ,今の漁獲・流通・消費のしくみは続けられないということです。

ペンウナギ「ますます客離れ」(長崎新聞 県内トピックス)
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2013/02/07020717009472.shtml
ニホンウナギが環境省のレッドリストの絶滅危惧種に指定され、うなぎどころ諫早市の専門店から影響を心配する声が出ている。近年の稚魚不漁による仕入れ価格の高騰でやむなく値上げした店ばかりだが、「絶滅危惧種を食べるという意識になったとき、敬遠する客も出てくるのでは」と今度は財布のひもだけでなく、心理面にも気をもむ事態。苦境続きの業界に光はなかなか差してこない。

「ウナギが高根の花になればなるほど、子どもたちの口に入らず、
日本の食文化として継承できなくなるのではないか」


といいますけど,私が子どものころ,小学6年間でうなぎを食べた記憶って
2,3度あるかないかくらいでしたけどね…
それも,特段おいしい食べ物という認識はまったくなかった。
私たちみたいな一般庶民が土用の丑の日にはうなぎでも食べるかと
普通に思うようになった,うなぎが身近になったのは
おいしく焼かれたかば焼きがスーパーで大量にパック売りされるように
なったほんのごく近年の話ですよ。
1パック680円から3千円の商品が飛ぶように売れるんですから
スーパーは絶対やめたくないでしょうね。

読売新聞の記事の中でさらっと書かれてますけど,
「日本は、世界で生産されるウナギ類の約7割を消費する。」
って,これ,異様じゃないですか?たとえ他の国ではウナギを気味悪がって
食べる文化がないのだとしても。絶滅の危機に追い込まれたのだとすれば
それは日本人のせいだといえるでしょう。
逆に言えば,日本人が絶滅からの保護,回復を計ればいいと
はっきりしてるのですから都合がいい。

ニホンウナギ産卵場所の発見,
レプトセファルス幼生の食性の解明,
完全養殖の成功(実験室レベル)など,
長年の謎や困難な研究がここ数年で目覚しい進展を見せています。
現在ではシラスウナギを数百匹育てるのがやっとという幼生飼育を
1年でも早く商業ベースの数百万匹レベルに発展させ,
天然にフィードバックできるくらいまでにしたいものです。

ペン
ウナギの幼生の食性を解明
〜ウナギの幼生は何を食べているのか?〜

http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20121107/
(2012年 11月 7日 独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)プレスリリース)


また,そもそもが天然の親ウナギがいなければ養殖用のシラスウナギも
生まれてくるわけがないのに,全国の川にはほとんどすべて
ウナギにとって訴状困難な堰が存在する状態。
また,護岸工事でコンクリートに固められた川は
えさとなるエビなどが非常に少ないとのこと。
ウナギでも上れる魚道を設置したり,水生生物のすみかとなる
アシの島を配置するのはそれほど高額ではないそうですので
今からでもウナギのすむ環境を全国で整える,
その予算をきちんと出さないと。ぶっちゃけ国民の利益に直結する話なんですから。

結論,というか,私の思うところとしては,
日本人,いくらほとんど全部養殖だとか,半分は台湾や中国からの輸入だとか
いっても,おおもとのシラスウナギが増える環境がないのに,昔よりむちゃくちゃ食うように
なってるんですから,まず現状が食い過ぎって考えないとだめですよ。
マスコミはまずそういうことは書きませんけど。生産者の方々や
流通(商社・大型小売)の企業努力を否定するような記事はね…。


ペンニホンウナギの資源状態について - 水産総合研究センター[PDF]
シラスウナギの漁獲量は7〜8ページ。もともと年ごとの乱高下が激しいですが
1960年代に100〜230トンあったのが,現在は10トンを切る惨状。


とかなんとかいっても,私,心の中では神風というか,今後数年のうち1度,
ウナギの産卵場所が北にずれて,シラスウナギの回遊が
「死滅海流」を回避して大量に日本への到達に成功する年があるんじゃないかと
期待(妄想)してるんですけどね…そのときはちょっと一息つけるという。
もしそうなったとしても,エコポイントによる地デジ特需で日本の家電業界が採算のとれる
路線の選択・切り替えが遅れ,経営の悪化に拍車をかけたなんて
言われるような,ちょっと環境がよくなるとすぐ危機感を失う日本人の悪い癖が出ないように
しないとですけどね。

と,ほぼここまでほぼ1時間。
結局,もとの文章に近い分量まで膨らんでしまいました。
ここまで読んでいただいたかた,どうもありがとうございました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バッド(下向き矢印)おもしろい,参考になったというかたはクリックしていただけると嬉しいです。
にほんブログ村 漫画ブログ オリジナル漫画へ人気ブログランキングバナーくつろぐバナーWCRバナー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



posted by ドージマ・ダイスケ at 22:21| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇生物番組・ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
記事検索
 

ケイン 基礎生物学
東京化学同人