2012年12月02日

青春生物学小説?! 『ソロモンの犬』

今回は本の紹介です。これまでここでとりあげたような本とは毛色の違う,小説です。

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本ソロモンの犬 (文春文庫)

道尾秀介 文藝春秋 →amazon

子どもから「動物のこと出てるし。読んでみて」と渡されたもので
読んでみたんですけど,元気で楽しくなる青春小説ですね。(*^ー゚)b

主人公・秋内静たちメインの登場人物は大学生なんですけど,
彼が教室で隣の席になった羽住智佳に一目ぼれして
どうやったら彼女と話ができるかどきどき身悶え悩む様子などほほえましくて
中学・高校生が読んでも親近感をもって読めるんじゃないかな。

ストーリーは,静,智佳と友江京也,巻坂ひろ子の4人が
小さな友人(小学生で大学の先生の息子)・陽介の死亡事故に遭遇し,
その事故の謎に迫っていくもの。散歩中に飼い犬・オービーが
急に走り出し,リードをつかんでいた陽介は引きずられて
交通量の多い車道に…

その出来事を目の当たりにした静は不審を抱き,
大学で動物生態学を研究する間宮助教授のもとへ相談に行く。

そこで静は犬のいろいろな習性を教えられ,それが,この事件や
彼らの身の回りに起こった出来事,誰が何をしていたかという
謎解きにつながっていって,面白かったですね。
カーミング・シグナル,
カット・オフ・シグナル,
負の強化…

タイトルの『ソロモンの犬』はコンラート・ローレンツ博士の名著の
タイトルにもなっている「ソロモンの指輪」からきてるんですよね。
これを身に着けると動物と話ができるという魔法の道具ですね。

読んでる間に「あれっ?」と思うような違和感や
なんでこんな行動をとるんだろうという人物の動きが
後でしっかり伏線回収されてつながっていく話の流れは
読んで止まらなくなりましたね。

「そんな結末,ありかい!」と愕然としたりもしましたが
とても面白かったです。

こういう小説を読むと,脳内で配役したくなるんですよね…
このブログを始める前に書いていたgooブログでは
よく「勝手にキャスティング」をやって,実際のドラマ化・映画化で
その通りの俳優さんが演じられた役もあったりしたんですよ。
しかし今回この本を読んだときは,俳優さんじゃなくて
アニメのキャラクターで脳内変換されちゃいました…
あっちで書いてた頃はけっこうドラマとか見てたんだけど
今は絵の勉強にかこつけてアニメばっかりだもんな…

主人公の秋内静と親友の京也は『バクマン。』の
サイコー,シュージンのコンビ。

ただ,京也はかなり人に気を使わない冷徹キャラなんで
声は石田彰さんでw
静については実写ならなぜか林遣都くんのイメージがありました。
映画『DIVE!!』の影響かな。もうすぐ22ということなんで実年齢的にもそんな違和感ないですね。

ヒロインの羽住智佳はクールなショートカットの女の子で
ときおりふと見せる気を許した態度がかわいいってことで
『ココロコネクト』の稲葉姫子,

彼女の親友で京也の彼女である巻坂ひろ子は
女の子らしいおとなしい性格ってことで
『スマイルプリキュア』の黄瀬やよいちゃんを成長させた感じ
かなぁ…

で,この作品で事件解決になくてはならないキーマンとなる
間宮未知夫助教授が,かなり強烈なキャラ。

小説家が描く生物学者ってそんなんかよ!w

身なりは汚くてよれよれ,ぼさぼさの髪は長いというより大きい
誰もが彼を見て心中で「うわ」と叫ぶであろう風貌で
マイペースに人を食った冗談を連発,
部屋の中に普通にドクトカゲとか転がってる,
きみは誰のことが好きだねなどとやたら人の心理を読む
かなりフリーダムに描かれております。

これに対してイメージが浮かんだのが『TIGER&BUNNY』の斉藤さんw
斉藤さんは全く聞こえないくらい声が小さいなどディテールは全然違うキャラなんですけどね。
このキャラ,アニメを知らない人は今年,iPS細胞の山中教授が
ノーベル賞受賞で話題になった頃に,iPSの臨床試験をやったと
実績詐称疑惑でテレビのネタになった森口尚史氏がわかれば,それとそっくりですw
実写だったら芸人の山里亮太さんかなぁ…
この作品ではかなり大きな役なんで,実際にドラマか映画でやるなら
面白さより数字・興行を考えてカンニング竹山さんにするかな(なにを勝手な)

そんなこんなでミステリーとしても一級の娯楽作品で
動物学も学べる?わが子推薦の小説,面白かったです。

しかし,中高生が読んでも親近感もてる登場人物・設定の作品だけど
直接の描写はないものの大人の男女の関係の話もあったりして
そこんとこ,読んでてわかったのかなぁ…まだ小学生なんだけど。

まあ,「おもしろいから読んでみて」というより
「動物の話が出てくるけどこれ本当なの?」というニュアンスで
渡されたのかもしれないし,まあいいか(^_^)


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posted by ドージマ・ダイスケ at 23:35| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【おすすめ本】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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