2012年08月18日

イモムシのビニ本買いました−『イモムシハンドブック』『庭のイモムシケムシ』

本日,J−WAVE 『東京リミックス族』で「虫の卵の極み」というのをやっていましたけれど,
ゲストで登場した昆虫研究家の鈴木知之さんが著した
『虫の卵ハンドブック』,これ,すごい本っすよ。
チョウやガの卵はいうにおよばず,木の幹の中に生みつけるセミの卵や
アメンボの卵など,どうやって見つけてかつ壊さずに撮ったのか
その労を想像するに驚愕するような写真の数々,
そうやって生みつけられた状況や形状の多彩さに
自然の不思議を感じずにいられません。


この「ハンドブック」,文一総合出版さんからシリーズで出ているんですけど,
どれもかなりマニアックなんですよ。
タナゴハンドブック,新訂水生生物ハンドブック,オトシブミハンドブック,シダハンドブック,樹皮ハンドブック,海鳥識別ハンドブック,鳥の足型・足跡ハンドブック,冬虫夏草ハンドブック,スミレハンドブック,カエデ識別ハンドブック,どんぐりハンドブック,冬芽ハンドブック,野鳥の羽ハンドブック,朽ち木にあつまる虫ハンドブック,酒米ハンドブック,身近な妖怪ハンドブック…

そんな中,今売れていると評判なのが
『イモムシハンドブック』→amazon
私が買ったお店ではけっこう多めに棚に置かれシュリンク売りされてました。
イモムシハンドブック表紙.JPG

ですが,イモムシを写真で紹介する本というのはこの『イモムシハンドブック』だけではないんですね。
庭のイモムシケムシ表紙.JPG
こちら,『庭のイモムシケムシ』
(東京堂出版) 川上洋一・著,みんなで作る日本産蛾類図鑑(阪本優介,神保宇嗣,鈴木隆之)・編
→amazon


本というマテリアル的なスペックとしてはこっちのほうが上回ってるといえるんですよ。
つか,「ハンドブック」のほうは,製本的にぱっと見のつくりがちゃちい(;^_^)。
庭のイモムシケムシ扉見返し.JPGイモムシハンドブック表紙裏.JPG

左の『庭の…』のほうはカバーがついていて,見返し(表紙の内側に貼り付けた紙。この本ではうす緑色の紙)があって扉(本のタイトルのページ)がある,今どきの標準的なつくりの本。
右の『…ハンドブック』のほうはそれらを一切省いて表紙裏が目次,1ページ目が扉。
この手の本では山と渓谷社『野外ハンドブック』や主婦の友社『ポケット図鑑』,保育社『カラーブックス』のようなビニールカバーや,そうでなくても普通の本のような紙のカバーがついているのが普通と思ってる私はちょっと「あれ?」と思ってしまう。
イモムシ2冊大きさ比較.JPGイモムシ2冊厚さ.JPG
『庭の…』は136ページで1600円,『ハンドブック』は100ページで1400円。

庭のイモムシケムシ写真解説.JPG庭のイモムシケムシ食樹解説.JPG

『庭の…』はこの手の本,ハンディ図鑑としては標準的といえる写真の大きさ,解説の分量。イモムシ・毛虫の形をとる幼虫としてチョウ・ガの仲間だけでなくハチの幼虫も扱い,巻末ではイモムシがつく植樹の解説ページや観察・飼育・駆除の簡単なガイドも。

最初,通勤ルートにあってよく行く書店では『庭の…』しかなくてこちらを先に買ったんですけど,やはり『ハンドブック』のほうも買わずにいられませんでした。まず掲載種が『庭の…』は138種(ハバチ5,チョウ31,ガ102)なのに対して『ハンドブック』は226種(チョウ91,ガ135)と圧倒的。
イモムシハンドブック実寸.JPG
巻頭で掲載イモムシの実物大写真が10ページ続く。
イモムシハンドブックベニシジミ.JPG
原則,各種とも成虫・蛹(または繭)の写真も掲載。ポピュラーな種については卵や各齢ごとの写真も。

先ほどは製本がちゃちいと書きましたが,決してけちっているわけじゃないんですよね。表紙の厚紙はもちろんのこと中身のページの紙も厚めのしっかりした紙を使って製本もかなり強度を考えたつくり,全ページカラーで膨大な数の写真を掲載する印刷もクオリティしっかりしてます。
(ただ,先ほどラインナップを紹介したように,マニアックな読者層を対象にしているため,たくさん売るため安くするという戦略はとらず,値段設定は割高だと思います(;^_^))

いや,いろんな形や色の虫がいるもんだなぁ…
(ここにあげた写真はかなり粗いですが,実際にはとてもきれいに印刷されてます)
イモムシハンドブックイモムシA.JPGイモムシハンドブック毛虫A.JPG

イモムシハンドブックイモムシB.JPGイモムシハンドブックシャクトリA.JPG

それぞれ何という昆虫の幼虫かは本でご確認を。
リアル「ツインテール」(独特な形で知られるウルトラ怪獣)と一部で称されているシャチホコガの仲間,『庭の…』では9種,『ハンドブック』では13種が載っていますけれど,形がまちまちなんですよね。

図鑑といえば,眺めて楽しむほかに,実際の個体を同定できるか,検索性も重要ですよね。
ということでサンプル。
イモムシ 120818.JPG
…『庭の…』では巻頭に見開き2ページの検索チャートが載ってるんですが
ジャノメチョウ亜科か「その他のヤガ科」かもというところまでは絞れたものの
該当すると思われる種は載っていませんでした。日本国内だけで7千種いるという中からの138種じゃ厳しいか…。
いっぽう『ハンドブック』のほうでは,同一とはいいきれませんがかなりそっくりなツヅリガ(イッテンコクガ)にたどりつきました。やっぱりこのガと同じ仲間,メイガの一種と考えていいですよね

それぞれのよさがある『庭のイモムシケムシ』『イモムシハンドブック』ですが
いずれも『道ばたののイモムシケムシ』(140種掲載),『イモムシハンドブック2』(239種掲載)という続編が出ています。
読者から寄せられたあれが足りないこれが載ってないという要望にこたえる形で発行に至ったそうで
単純に掲載種が倍増するわけですから検索性もよくなりますよね。


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posted by ドージマ・ダイスケ at 23:23| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【おすすめ本】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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