私,当ブログにて
2011年,平成23年の1月4日,「年頭所信?表明と生物部マンガ」と題しまして
単行本を出すぞ!と原稿を描く宣言と,
すでに世に出ている生物関係の漫画を紹介するエントリをUpしました。
その中で紹介したのが『害虫女子コスモポリタン』。
ゴキブリやシマカ,イエダニやヒメカツオブシムシ,
タバコシバンムシ…
などの虫たちが美人女子・かわいらしい少女やゆるキャラ系の
姿に擬人化され,駆除されたり食ったり食われたり
変態したり単為生殖したりといったドタバタを
繰り広げる雑学知識たっぷりのギャグマンガであります。
紹介した際には
> 月2回発行の雑誌で1話4ページと短いため,なっかなか単行本発行できる
> 域までページがたまらないのですが頑張って連載を続けていただきたい。
と書きましたが,
めでたくも昨年11月,単行本が出ておりました!
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小谷真倫 (2011/11/22) | |
講談社 ¥ 570 →Amazon |
漫画好きながら買うときりがないので単行本はほとんど買わない私ですが
知った以上,応援のためにも購入しましたよ。
なんといっても,今も連載継続中なのに,出た単行本が
「第1巻」じゃないんです。つまり講談社は2巻以降を
予定していない…どこまでも不憫な扱いすなぁ。
1話あたり4ページなので1冊の単行本にするには
120ページほどは必要で,1年続いてもまだ足りない。
年に数冊出せるストーリーマンガと比べると大変ですね…
ということで,各話の間には,
4コマ漫画で登場害虫の特徴を紹介した「害虫図鑑」,
コラム的解説とクイズからなる「害虫Q&A」,
大学や企業の研究室を訪問して教授や研究員「取材マンガ」
など加筆コンテンツがもりだくさん。
いや〜,作者の小谷真倫先生(女性),
理科の成績2だったんすかw
生物も化学の成績も2で,
今もゴキブリとか大の苦手!
理系や生き物好きとはほど遠い漫画家さんでも
これだけの充実した生物マンがが
描けるんですね(何歩も離れた位置から客観視してるからこそ
ギャグにできるともいえますが)。
たしかにこの作品,レーダーチャートを描くとすれば
ちょいちょいと検索や雑学本あさったくらいではとても描けない
はんぱない内容で,
また,女子キャラのルックスと虫の特徴とからめた性格づくり
といった造形はばつぐんですが
擬人化マンガなので基本的に登場する虫たちそのものの絵は
小さくちょっとしか出ない(図としての資料性はほとんどなし。
リアルに描いたら気持ち悪くなるだけなので不必要ってことですね)。
確かに理系脳は必要ないですね…
近い系統のマンガを描いている私も,理系の学部出てるけど
やっぱり文系人間だったのか…と思う今日この頃。
キャラの作り方のお手本にさせていただきます。
この作品を去年紹介した当時,
掲載誌「イブニング」の,HPでの扱いが
載ってるんだか載ってないんだかわからないような
ひどい扱いでしたが,単行本が出た今はちゃんと連載中の
作品のラインナップに堂々と入ってますね(^_^)
http://kc.kodansha.co.jp/magazine/series_list.php/02134
この単行本に収録されているのは24話。つまりちょうど1年分。
連載開始が2010年の第5号ということで,もう2巻目分の
ストックはそろいましたね。
2巻目が出るときのタイトルはどうなるのでしょう?講談社さん(^_^)
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次に今,気になっている生き物マンガは
春からアニメ化される『しろくまカフェ』。
その昔『ナマケモノが来た』で,ああ,自分の好きな動物うんちくで
マンガが描けるんだ…と衝撃を受けたものでしたが,
この作品も,かなり直球の動物知識と
シンプルていてリアルなルックス,変な性格付けされていない
動物キャラたちという組み合わせで面白いマンガが成立している
こういうのも可能なんだ,で,アニメになっちゃうんだ…と。