2011年10月29日

news◇歯を診て渡りがわかる

「ンーッ,フッフ〜ン(笑),私はあなたの行動が,手に取るようにわかってしまいましたー。

あなた,

この夏は高原で過ごしましたねぇ?

そうー…けっこう急いで移動しました…
高原のお食事は美味しかったですか?

どうしてわかったのかって?

いえ私も今の貴方を眺めてるだけじゃあ,知ることは不可能です…
そこでちょっと,調べさせてもらいました…

あなたの歯を。」

というわけで,
今日ご紹介するニュースはこちら。

恐竜の季節移動、歯の同位体から判明
  ナショナルジオグラフィック ニュース

http://bit.ly/rMKZTl

大型バスに匹敵するサイズの竜脚類、カマラサウルスは、現生の鳥類やゾウなどと同じように季節移動していたことが明らかになった。
 調査を行ったのはアメリカ、コロラドカレッジで地球化学を研究するヘンリー・フリック氏のチーム。歯の化石のエナメル質を化学分析し、数百キロの季節移動の証拠を発見、発表した。ジュラ紀後期、現在のユタ州からワイオミング州にかけて生息していたカマラサウルスは、水やエサを求めて、季節ごとに低地の氾濫原と高原地帯との長い距離を移動していた可能性が高い。
(中略)
フリック氏らは発想を変えて、カマラサウルスの歯を調べることにした。低地の古い地層から発掘された化石に含まれる酸素同位体(質量数が異なる酸素原子)の比率に着目したのだ。カマラサウルスの歯はおよそ5カ月ごとに生え変わる。個々の歯を調べれば、それが生えていた5カ月間に摂取した飲食物の特性を知ることができる。
 調査の結果、カマラサウルスの歯と、発掘された低地の地層では、酸素同位体比が明らかに異なっていた。歯の大部分が高地で形成されたことを示している。「低地の河川流域と別の場所とを行き来していたことは確かだ」とフリック氏は述べる。

Nature電子版http://www.nature.com/news/2011/111026/full/news.2011.612.html


この夏に科博で開催されていました恐竜博2011では
化石からメラノソーム(色素を含んだ細胞小器官)の
量を調べて生前の体色を推定するとか
子育て恐竜の骨を調べて卵を抱いていたのが雄か雌かが
わかるとか
イネ科植物の進化の証拠が恐竜の糞の化石から見つかるとか
多彩な切り口からの古生物学の研究について紹介されていましたが
歯の成分から恐竜のライフスタイルが推測できるなんて
発想がすごいですよね。

アイデアがあれば,はるか遠くの宇宙や地中の世界や
遥か遠い過去や未来のことにも近づくことができる
研究の世界,というかこういうことができる人間というものは
本当におもしろいと思います。

過去記事
これはお宝!「恐竜博2011公式カタログ」(2011/9/23)
恐竜博2011(2011/10/1)

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posted by ドージマ・ダイスケ at 07:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇生物番組・ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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