2011年02月06日

【おすすめ本】濃い!獣医のゲンバ『珍獣の医学』

山田五郎さんとしょこたん中川翔子さんナビゲーターで
毎週ユニークな話題を扱っているJ-WAVE『東京REMIX族』,
昨日5日土曜日放送メインコーナーは「カメの極み」と題して
カメの飼育について語られていました。
http://www.j-wave.co.jp/original/tokyoremix/report/contents.htm
http://www.j-wave.co.jp/original/tokyoremix/report/791.htm

このときの放送,
ゲストで登場,カメの病気について解説されていた
田園調布動物病院院長・田向(たむかい)健一先生は
他の獣医で断られた患畜ペットがひっきりなしに持ち込まれる
オールラウンドのエキゾチックアニマル(も診る)獣医先生。
この年末に出されたこの田向先生の著書がすごく読み応えあるんで
ぜひお薦めしたいと思います。


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ひらめき

本珍獣の医学
田向 健一
扶桑社→Amazon



本本獣医ドリトル 9 その男、悪徳獣医(ビッグコミックス)
夏緑,ちくやまきよし/小学館→Amazon
ペット相手の獣医さんの苦労はドラマ化もされた漫画『獣医ドリトル』
などでかなり知られてきてるかと思いますが,
この『珍獣の医学』では盛り沢山のエピソードと知識がすごい密度で語られています。
そもそも大学の獣医科では経済動物である牛や豚,馬,あとはニワトリや
養殖魚について少しやるくらいで,それ以外の動物については全くと
いっていいほど教えてくれない。ペットについても犬や猫以外は
すべて「エキゾチックアニマル」。そんな動物でも飼い主は
獣医ならその道のプロなんだから治して当然と思って持ち込んでくる。
先生はどうするか。「がんばる」(海外の情報を調べたり自分で病気を
探り治療を工夫する)しかないと言います。

動物は小さくて病状を言葉で説明できないし,死ぬ寸前のぎりぎりまで
病状を見せないからちょっと診察・治療をしくじれば死んでしまう。
イギリスでは1万5千人いるうち年20人も自殺しているという
厳しい職業だったりする獣医。飼い主のほうは野生では昆虫とか
食ってるロリスをリスの仲間だと思って植物性のエサやってるとか
無知だったり無責任だったり,そもそも自分で飼えるかどうか考えず
合わなかったり無理のある動物を安易に入手してるケースがあまりにも多いと。

そして様々なケースについて実際の症状と治療過程を
カラー写真つきで紹介。水槽の底の石を飲み込んじゃうカエルとか
いるんですねぇ…。東京REMIX族で語られたカメの病気も,
甲羅に穴をあける手術の写真とかばっちり載ってます。
以前は四角く切り取って手術後戻して蓋してたのが
四角のうち一辺を切らずにめくるように開けて戻すやり方をあみ出して
予後がいいそうで,その接着方法(金属用ボンドがいいとか)も色々
自分で研究・試行錯誤されるんですねぇ…。その成果についてレポートし
世界で評判となった「PE法」,語源は別にあるのですが先生は
治療中の様子がピップエレキバンを貼ってるみたいに見えるからとも
言ったりしてるそうです。

とにかくディープな獣医の現場。
300ページ近い分量で密度高く,濃い内容の1冊。
税込1575円はお買い得だと思います。

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次項有「参考書・問題集」カテゴリの本(重いですm(_ _)m)

次項有「おすすめ本」カテゴリのほかの本(重いと思います m(;_ _;)m)

本ワイルドライフ (Volume1) (少年サンデーコミックス)
藤崎 聖人/小学館→Amazon
※タイトルはかなり野生のイメージですが医大を舞台にした話が多いかな。獣医マンガです。担当編集者とのトラブルが後で明らかになるなどストーリーが迷走することがけっこうありましたが(特に末期)興味深い知識もけっこう豊富で面白いマンガでした。
本ZOOKEEPER(1)(イブニングKC)
青木 幸子
講談社→Amazon
※獣医マンガでは,作画・知識・ストーリーともこだわり満載でおすすめです!

__本ダーツよ、鉄(くろがね)の城を見張れ
野村 潤一郎
世界文化社→Amazon

※クリーン&ハイテク動物医療を誇る鉄の要塞、野村獣医科Vセンター。新たなステージへと今も進化し続けるこの病院をギンガオサイチョウのダーツが見張る。著者は再び言う。飼育環境の不備や生半可な愛情は「囚われの身の命たち」の生命の灯を意味なく消耗させるだけだ。だから動物を飼うならあなたの命を削って与えるべきだ―。極上の飼育、奇怪な動物、そしてマニアックな仲間たち。Dr.野村の「ソロモンと奇妙な患者たち」に続く痛快爆走エッセイ第2弾。

いきものの先生〜野村潤一郎(ほぼ日刊イトイ新聞)
http://www.1101.com/nomura/index.html
posted by ドージマ・ダイスケ at 22:50| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【おすすめ本】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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