2010年11月16日

最強だろ 成美堂出版『ぜんぶわかる 人体解剖図』

icon_kihara kora.JPGさてさて,今回も本の紹介なのだが,
高校生物の参考書・問題集ではなくて
高校生以外の人たちにもおすすめの1冊。
その名も『ぜんぶわかる人体解剖図』。by成美堂出版

__本ぜんぶわかる人体解剖図
―系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説

坂井 建雄(順天堂大学医学部教授)
橋本 尚詞(東京慈恵会医科大学解剖学講座教授)
成美堂出版 (2010/03) →Amazon


icon_mikari_niko.JPGああ,こないだ本屋で見ました。サイエンスのコーナーでけっこう平台に積んであったりしますね。


icon_kihara kora.JPGうむ。表紙に載っている図を見るだけでもわかるとおり
細かく精密で見やすい構図での解説イラストが
非常にきれいなんだ
。もうこういったサイエンス系の本の
解説図は手描きじゃなくソフトで描く時代になってきて
人体ならではの湿った感じ,生々しさといった質感は
手描きの絵に譲るもののとにかく見やすい!

解説もくわしいし,この細かいリアルな解説図と,
おおまかな内容を解説するためのシンプルな模式図を
うまく使い分けているからとてもわかりやすい



icon_suzu_niko.JPG第1章で,骨の種類(長・短・扁平・含気)とか
関節の種類(球・平面・車軸・楕円・鞍・蝶番)とか
筋肉の種類(紡錘状・二頭・羽状・多腹・鋸)とか
それぞれの構造とかしくみとか説明されていて面白かったです。


icon_fumie_niko.JPG循環器系で,たくさんある血管の名前を,
道路の路線図みたいな単純化した図で説明してるのも
ユニークでしたね。


icon_mikari.JPG脳の構造なんかも定番の大脳の外観や正中断面のほか
いろんな見方の立体的な図で大脳や小脳,脳幹や
髄膜や髄液のことから尾状核,淡蒼球などのことまで
見やすく載ってたりとか,
体のいろんなしくみが図解で説明されているのもわかりやすいよね。
理科の図説(図録)はけっこう詰め込み気味で
窮屈な図も多いけど,それより比較的大きめの絵で
余裕のあるレイアウトで描かれてるから見やすいわね。
消化器のぜん動運動や分節運動に加えて振り子運動(p67)とか
メニエル病は耳のうずまき菅の内リンパが多すぎて起こる
病気である(p133)とか…。


icon_kihara nika.JPG気管はよく横縞つきの蛇腹パイプみたいな絵で描かれる
ことが多いけど,それは軟骨のリングで
保護されてる様子を描いたものだったんだとか
副鼻腔(鼻の穴とつながっている頭蓋骨中の空洞)が
ほお骨の中や目の上までつながっているんだとか
パラパラ見るだけで,自分の体ってこうなってるんだという
自分の体やその感覚についてあらためて意識する
きっかけを与えてくれる本という気がするな。

icon_kihara kora.JPGそういうわけで,俺は今ならこの本をイチ押ししたい。
解剖系の本というと数年前『骨単』『肉単』
シリーズがヒットして,DVD付きのCG本など
ちょこちょこ出続けているんだが,からだをトータルで
解説してくれる,一般でも見やすく読みやすい本となると
「やっぱ『からだの地図帳』(講談社)かな」という状況だったんだよ。ずっと。
その他は医学生向けの解剖学の本で
何十年も変わってないような古くさい絵の本とか
解剖写真や標本写真のオンパレードで素人には難しすぎる高価な本とか
101116 病気の地図帳&ぜんわか人体解剖図.jpgばかりって感じで。今でも『からだの地図帳』シリーズの図解は
圧倒的な存在感を持ち続けてはいるけど,
160ページくらいで4千円てのと比べると,
この『ぜんぶわかる』の264ページ1900円(税込み1995円)
ってのはやっぱり買い得だと思うぞ。

icon_kihara nika.JPGうん,大人の人がビジュアル解説を楽しみながら
教養を身につける線で買い求めるもよし,
お子さんのいる人は中学生くらいからでも買い与えていいと思うぞ
なんなら小学校高学年くらいの子でもいいかもしれん。


icon_fumie_niko.JPG用語にはふりがなもついてますから,
たしかに子どもでも読むことは読めますね。
からだのしくみとか意味を理解するのは難しくても
図で説明してあるところでわかるところから
見ていけばいいですものね。

icon_mikari_fuun.JPGそういえば子どもの頃って,やたら暗記したがる子っていたよね。
徳川将軍の名前を初代家康から15代慶喜まで全部言えるとか。
骨の名前とか筋肉の名前とか,小学生くらいのほうが
あっさり覚えちゃうかもね。


icon_morino.JPG
なんの下心があるのか妙に
宣伝に熱心ですな。


icon_kihara side.JPG全然出てこなくて,喋ったと思ったらそれかよ。まったく…
しかし確かにこんだけ誉めたら,お礼になんかくれって言いたくなったりして。
「ご恵投いただきました。ありがとうございます」
って某ブログみたいに言ってみたいよ。


icon_mikari_uun_ase.JPG
それは影響力がなきゃだめでしょ…


icon_fumie_niko.JPG
ちなみに森野君はこの本,どう思ったの?


icon_morino_b.JPG
健全な青少年としてはやはり
エロい図がどこに載ってるかが気になったかな。


icon_fumie_uun.JPG
…聞かなかったことにするね。



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_手(チョキ)からだの地図帳
講談社
手(チョキ)新版 病気の地図帳
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手(チョキ)【おすすめ本】ギャップありすぎ!『好きになる解剖学』『同 生理学』(2009年10月10日)

手(チョキ)【おすすめ本】『骨単』『肉単』vs『カラー図解 筋肉のしくみ・はたらき事典』(2009年10月08日)

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posted by ドージマ・ダイスケ at 23:38| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 【おすすめ本】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
骨単、肉単、ネッター解剖学アトラス。そこら辺は持ってますよww
勉強で使うとなると語源がのってるのはあれ強みですよね!

マジでヴィジュアル系に特化した医療系の本は理解せずに読んでてもほんわり楽しくて、1年ぐらいのときから無駄に買って読んでましたよ!
Posted by まさる at 2010年11月23日 11:46
いやいや,無駄なんてことないと思いますよ〜。
なんといっても他ならぬ自分の肉体のこと,
普通じゃ絶対見られない体の中を見せてくれるのですから
見たいという欲求は人間誰もがいくらかは持っているんじゃないでしょうか。
(私は小学校入る前に学研の図鑑デビューでした)
文系理系問わず,社会人の人など教養として
手にして眺めてみるのも絶対損にはならないと思うんですよね〜。
Posted by ドージマ at 2010年11月24日 23:08
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