2010年11月10日

面白難問が満載!『大森徹の最強講義問題集150問 生物I・II』

icon_kihara nika.JPG当ブログでの生物の参考書・問題集の紹介,
だいぶごぶさたしちゃってるけど,当然今年も新刊が出てるわけだな。
受験シーズン真っ直中,ということで遅ればせながら紹介しておこうと思う。
まずは,前回7月に紹介した,『生物T・Uの総演習』の上をいく問題集,
文英堂『大森徹の最強講義問題集150問 生物I・II』


大森徹の最強講義問題集 150問 生物T・U本ペン大森徹の最強講義問題集150問生物1・2 (シグマベスト)
大森 徹
文英堂 (2010/09) →Amazon

icon_fumie_e.JPG前の『総演習』も問題が豊富でボリュームのある問題集だったと思いますけど,
この問題集がそれより上というのはどういうことなんですか?


icon_kihara side.JPGそれはだな,『総演習』は本冊456ページ,別冊解答200ページ
問題数も「生物I」「生物II」合わせて416問と
この『最強講義問題集』の本冊224ページ,解答128ページ
150問と比べると圧倒しているんだが,
『総演習』のページ数は各単元のまとめ・解説を含んでのもので
問題も「標準問題」「発展問題」を合わせてのものだが
『最強講義問題集』はまとめのページはなくて
全てが純粋に問題のページで,その問題も
「テーマ別重要問題」と「発展総合問題」に分けられているが
全編「発展問題」レベル。つまり,問題のレベルが高いってこと。

icon_mikari_niko.JPG入試対策の問題集だと,良問っていわれる,
今後も同様のものがほかの大学で出題される確率の高い問題を
集めてあることがいい本の条件ですよね。
この問題集でいえば,目に関する問題なら網膜の視細胞の図からその分布のグラフ,
視交差の問題に暗順応のグラフとひととおり出るとか(81番)。
それだけじゃなくて,題材とか問われ方とか,教科書はもちろん
他の問題集でも見ない,これが初見!っていう問題を集めてますよね。

icon_kihara nika.JPGそう,たとえば,免疫の問題では,教科書ではほとんど扱われていないが
入試では最近存在感を示している二重拡散法の沈降線の問題(104番京都大・岩手大)。これなんかは2次試験をカバーする
入試対策の問題集ならぜひおさえておきたい,へたすりゃ
センター(試験)でも出てきかねない問題だよね。
こういう問題がきちんと載っている一方,
呼吸商(RQ=CO2放出量/O2吸収量)で呼吸基質の種類が
わかるという(炭水化物の場合1,タンパク質だと0.8,
脂肪では0.7)教科書でも出てくる定番の問題のところでは,
さらに尿中窒素量を知ることでタンパク質の燃焼量を引いて
脂肪と炭水化物の燃焼による呼吸商(NPRQ)を求め,
自分の糖質の消費量を求めるなんて問題が載ってたりする
(25番日本女子大)。

icon_mikari_niko.JPG入試だと奇問とか悪問とかいって,その問題を解くためだけに
特別な,そして全然大事じゃない知識が必要で
ほとんどの受験生が解けない問題とかたまにあるけど,
この本に載っている問題は,ちゃんと教科書や参考書で学習する知識と
問題で与えられた情報を組み合わせて解いていく問題ばかりだから
難しくても,「なんだろう」とか「おもしろい」って思うわね。

icon_fumie_niko.JPG「発展総合問題」のところはさすがに無理ですけど
「テーマ別重要問題」のところでは,先に出ている参考書の
『最強講義』で対応する講の番号が各問題について示してありますね。


icon_morino.JPGつまり,参考書も買えと。


icon_mikari_fuun.JPGまあ,先に参考書を買った人がこの問題集を使う場合のためってところね。
『最強講義』の参考書を見ながらでないと解けないって
わけじゃないから…ちゃんと別冊解答で解説もしてるし。


icon_mikari_fuun.JPGただ,生物の場合,問題集の解答解説では「ちなみに…」って感じで
各問題に関連する知識をつけ加えることが多いんだけど
この問題集では『最強講義』参考書に載っていることはそのページを
示すにとどめて,その問題を解く方法やポイントの解説に絞って
書いてあるから,かなりあっさりすっきりしているわね。
『総演習』の別冊解答に比べるとそこが大きな違いの1つ
といえるんじゃないかしら。


icon_mikari_niko.JPG腎臓の尿生成の問題では定番のイヌリンを使った問題
出るけど(101番金沢大),マンニトールやエバンスブルーを
注射する問題
っていうのは初めて見たわ(100番埼玉大)。
解き方としてはふつうに習う尿生成のしくみをちゃんと押さえてあれば
あてはめてオーソドックスに解いていけばいい問題ね。

icon_suzu_niko.JPG私は,さっき見せてもらった
乳牛の人工授精と性ホルモンの問題,へーと思いました。
そうですよね,ミルクを出すのは赤ちゃんを産んだからで
出産して300日牛乳を出した後,1〜2か月おいて,
また出産,というのをくりかえすんですね(107番帯広畜産大)


icon_kihara side.JPG教科書では出ない(20年あまり前には扱われていた)けど
人の体に関する問題として,医学・看護・農学(畜産)系の入試では
性周期と性ホルモンの問題って出てくるんだよな。
それと乳牛の飼育をからめた面白い問題だな。


icon_fumie_niko.JPGそんなふうにいろいろな題材や問い方で
応用力が問われる問題ばかりを集めた問題集ってことですね。
でも出題大学を見てみると,北海道大学,千葉大学,岐阜大学,
岡山大,長崎大,新潟大,弘前大…
医大で出題された問題もありますけど,けっして特別な大学で
出題された特別な問題を集めたってわけじゃないんですね。

icon_morino.JPG地方の国立大が視野に入っている時点で特別な存在と
考える奴もいるってのはナイショな。
ちなみに俺がどっちの立場かってのもナイショな。


icon_fumie_niko.JPGそしてこの本,1つの問題が2ページにまたがったり,
1ページに2問載っていたりしているけど
1つの問題は必ず見開きのなかにおさまっている
ページをめくらずに問題の最初から最後まで読めるようになっているんですね。

icon_kihara nika.JPGまあさすがにいきなりは難しいと思うが,
「標準」と書名につくような問題集をひととおりこなして
受験本番に向けて自信をつけたいという受験生は
この問題集をやってみるのもいいんじゃないかな。
すべて自力で解けなかったら合格できないっていうんじゃなくて
興味のあるところ,苦手なところなど好きなところをランダムに
やっていくんでいいから,わからないところは別冊解答の解説や
参考書を読んで知識や応用力をつけていくという使い方がいいからな。


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posted by ドージマ・ダイスケ at 05:10| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 【参考書・問題集】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
セミナー生物12か数研出版リードα12→河合出版 精選生物12問題集→数研出版 重要問題集
→三省堂 生物12の総演習+チャート式問題集シリーズ 新生物1・2要点別問題演習 実戦編
が順番としてベストかな
あと浜島書店 詳解生物図説か東京書籍ダイナミックワイド図説生物 総合版を併用すればOkay
みんなの参考になれば.生物は塾や予備校に行く必要なし
Posted by 天才 at 2011年09月27日 12:27
天才さん
書き込みありがとうございます。
ここを読まれた方も1つの参考にしていただけばと思います。

ただし,数研出版は書店売りの教材も出していますが
リードαは採用専用の問題集ですので
採用専業である第一学習社のセミナーとでは
どちらかを自分が通っているクラスで採用している場合でしか
原則使えません。
そして浜島書店も特に図録で定評のある会社ですが
学校採用専門の会社なので
入手が難しいことは留意しておいたほうがよいと思います。
http://bit.ly/pfM7EM
Posted by ドージマ at 2011年09月27日 23:47
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