2010年05月24日

news◇人工細菌と納豆菌ゲノム

みなさん少々ごぶさたしておりました。
仕事や家事都合で数日ネットを離れておりました
(何もなくてもこのくらいのブランクはざらなんですけど。お恥ずかしい)。
その間,Upしておきたかったのがこのニュース。


「人工細菌」を作製=合成DNAで増殖−医薬品、燃料生産目的・米研究所(時事ドットコム 2010/05/21)
 ※「人工細菌」の写真入り

人工ゲノム使い細胞、「新生命体」への道も : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞 2010年5月21日)

パッケージとなる細胞質は他の細菌のものを使用していますし,
人工的に合成した遺伝子を“完成”させるのに大腸菌や酵母の
中でつなぎ合わせるという工程を経ているので
完全に「人工」かというと,半分以上既存の生命体の力を
借りまくりなんですけど,遺伝子組換え作物でさえ「自然界には
存在しなかった生命を生み出した」ことによる未知の事態発生に
大きな懸念がぬぐえない現状では非常にインパクトの大きいニュースと
いわざるを得ないわけですね。

で,もうひとつ私が注目する大ニュースはこちら。

2010年5月14日「納豆菌ゲノムの全遺伝情報解読」
 サイエンスポータル編集ニュース 科学技術 全て伝えます サイエンスポータル / SciencePortal


慶應義塾大学のプレスリリース

> 納豆はゆでた大豆に納豆菌を振りかけるとできる。
ヨーグルトや味噌などの発酵食品と同様、製品とともに菌を生のまま食べても安全という特徴を持つ。
納豆菌は納豆製造に加え、水質浄化などの環境分野や、
化粧品などの医薬分野への応用が注目されており、
今回の成果はこうした応用分野の発展に貢献する、と期待されている。


と記事では書かれてますけれど,
あなた,すんごく大事な点をスルーしていませんか?


納豆菌といえば枯草菌。
枯草菌といえば,煮ても死なない強い細菌!
上記記事では「納豆はゆでた大豆に納豆菌を振りかけるとできる」
とありますが,私にいわせれば逆です。
大豆を,煮沸消毒した藁(枯れ草)で包むとできる
というのがそもそもの納豆
ではないでしょうか。

「◇そこらへんの枯れ草で納豆ができる!」(2010年03月06日)
http://ddaisuke.seesaa.net/article/142911366.html
でも紹介しましたが,めいっぱい煮沸して,
そんじょそこらの雑菌がきっちり死滅した後でも
納豆菌は生きている,そこに納豆が古来より製造されてきた
キモがあるんだと思うわけですが,
今回発表された研究でその納豆菌のゲノムが全て明らかになったと
いうのであれば,高熱におそろしく強い形質を司る遺伝子
わかるということでしょう。

先の「人工細菌」のニュースで,
> 強力な病原菌が開発され、テロに悪用される危険や、
> 自然界にない生命体が実験室から逃げ出す可能性も考えられ、論議を呼びそうだ

なんて書いてありましたけど,
納豆菌の,熱に強くなる遺伝子を組み込んだら…

つか,納豆菌に毒素の遺伝子組み込んだら
あまりにもてっとり早く最強の細菌兵器作れちゃうよね。

しかも対日本人限定で。
うゎ!!どこかの日本人しねしね団には超魅惑の企み!!
どなたかSFのネタに使っていいですよ〜。
早い者勝ち!早いもん勝ち!!


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本納豆の研究法
永井 利郎,木村 啓太郎,小高 要,村松 芳多子,渡辺 杉夫
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posted by ドージマ・ダイスケ at 02:39| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇生物番組・ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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