2009年07月16日

【おすすめ本】『元素111の新知識 [第2版]』

化学の本ですけど,人体をはじめとした生理・生化学の知識も豊富な1冊です。


元素111の新知識 第2版 (ブルーバックス)
桜井弘(さくらい・ひろむ)鈴鹿医療科学大学薬学部教授
荒野泰 上山憲一 小谷明 高妻孝光 佐治英郎 鈴木晋一郎
寺嶋孝仁 中山祐正 根矢三郎 廣田俊 藤井敏司 吉村哲彦
講談社(2009/01/09)464ページ→Amazon


昨年秋に,元素をさまざまな容姿・性格の女の子に擬人化したイラストとともに解説する本が出て話題となりました。人間,無機的なものや抽象的なもの・概念でもキャラ化して説明されると親近感がわいたりイメージを持ちやすいということでなかなかのアイデアだったわけですが,顔文字やAAの巧みさ,ゆるキャラの浸透など,なんでもキャラ化する意慾と能力は日本人ならではと思わせました。

今回は,それはいいけどさすがにあれを買って家に置いておいたりあれで勉強するというのはちょっと…という人のために,「月刊文藝春秋21世紀図書館 [立花隆選の100冊]に選出されたロングセラー」というふれこみの1冊,これの改訂版が今年になって出ましたので紹介したいと思います。

ブルーバックスですので新書判です。しかし464ページもあって分厚いので逆に文庫本みたいに見えてしまうというすごいことになっている本です。
当然萌えキャラなどは出てきませんし,図自体が非常に数が限られています。ただひたすら,1H水素から111Rgレントゲニウムまでの111種類の元素について,その発見と命名,存在と性質,利用,人体とのかかわりを解説していくというものです。
ただし,元素の発見者や名前になった研究者の顔写真はほとんど載っています。

これだけの分量ですから辞書的・参考書的に使うという手もありますが,どの元素についても読み物的にまとめてありますので,私としてはまずは最初から通して読んでいくことをお勧めします。全部が全部覚えられるわけがないのはもちろんのこと,そもそも難しくてわからないという部分もあるでしょう。けれど,「ハロゲンランプにハロゲン(ヨウ素など)を入れるのはタングステンが蒸発してガラス壁に付着するのを防ぐため」といった身近な現象で意外と知らなかった「へぇー」な知識があったり,「植物油に水素を反応させてマーガリンができる」など教科書に載っていてたぶん習っていたはずだけれど全然覚えていなかった事柄が今ここで読んだときストンと頭に入ってきたりとか,スウェーデンの町イッテルビーから名前をとった元素が39イットリウム,65Tbテルビウム,68Tmエルビウム,70Ybイッテルビウムと4つもあるといった雑学そのもののトリビアもあったりとか,とにかくためになるとか頭に入るとかはさておいても,まず読んで面白い。頭が活性化されることうけあいです(いわゆるアハ体験ですね)。

一通り読んだ後は,調べ物用の辞典的に必要に応じて必要な元素のところを読むということでいいと思います。
元素の本ですけど,それぞれの元素のページで化合物のこともけっこう豊富に扱われていて内容がほんとうに充実してます。

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元素周期 萌えて覚える化学の基本
スタジオハードデラックス
PHP研究所
※こちらが元素を美少女キャラに擬人化した本。元素番号「118」まで収録。
→Amazon
ラベル:元素 化学
posted by ドージマ・ダイスケ at 23:23| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【おすすめ本】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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