2009年05月31日

東大行って来ました・駒場先端研・生研公開キャンパス(1)

さて,木曜のエントリで紹介しました
東京大学駒場先端研と生研(生産技術研究所)の
公開キャンパス
,ただでさえマイナーなこのブログで,
しかもあまりにも直前に紹介したところで,これを読んで
知ったからと足を運ぶ人はいないだろう

090530 東大駒場 公開キャンパス正門  ということで,
  私自ら行ってきました。
  いや,ほんと面白かったですよ!『爆問学問』や『世界一受けたい授業』でおなじみの実験や研究が見たり体験できるんですから!

駒場 道案内板 2009年5月
先端研・生研が存在しないという歴史を感じさせる路上の周辺地図などを確認しつつ,駒場キャンパスHPのアクセスマップの記憶を頼りに歩いていると代々木上原駅から10分もするかどうかといううちに正門に着きました。


先端研が約35,生研が約150という膨大な数の展示・発表が
ありまして,前述のとおりテレビでもおなじみの研究室の公開も
あったわけですけれど,まず今回は,昆虫の微小脳研究,
神崎・高橋研究室について書きます。

先端研4号館

先端研4号館へGO。


090530 神崎研公開展示.JPGいちおうこの公開キャンパスは「未来の科学者のための駒場リサーチキャンパス公開2009」ということで,高校生のグループなども見学に来ていましたが,私のようなオサーンも含め,老若男女いろいろ集まっていました。研究員さんたちのナビゲートで先端の研究を見学しますと…


戦車ゲーム カメラに写した青いハンカチの位置で戦車の向きや動きを操作し,腕に巻いた筋電計で攻撃の指示をする(力を入れるとパワーを溜め,緩めると発射する)戦車ゲーム。
※神崎研では,スズメガに微小筋電計を装着して風洞の中を飛行させ,飛行中の筋肉の動きを計測するのに成功しています。


昆虫ロボット おなじみカイコガロボット※クリックで大きくなります。
(●左が,カイコガに発泡スチロールの玉を回させることで操縦させるロボット。玉の回転とロボットの動きをわざとずれるようにすると,カイコガもそのずれに対応してちゃんと自分の生きたい方向に動かせるようになるそうです。●右は,カイコガの脳にガラス電極をつけて神経の信号を読み取ることで動かすロボット。●手前は昆虫脳の働きをモデル化,プログラムにしてそれを検証するためのロボット)



実体顕微鏡 研究室の実体顕微鏡。
右下のモニターに表示されているカイコガの脳,真ん中にあいている穴は食道が通る穴です(節足動物は神経系が腹側を通り消化管がからだの中心,背側に心臓があるという配置になります)。この顕微鏡の隣には蛍光実体顕微鏡も公開されていました。


近赤外微分干渉顕微鏡  近赤外微分干渉顕微鏡。
この顕微鏡で,カイコガという小さな昆虫の特定の神経細胞に電極を刺す操作ができます。
右手前の2つのダイアルで細かい操作ができるようになっていて,小さな揺れで顕微資料の手元が狂わないよう,顕微鏡ではなくステージのほうが固定され,手元の手を置く台の動きも伝わらないようになっています。

このほか,レーザーで神経の形を立体的に読み取る共焦点レーザ走査型顕微鏡も公開されていました。


いろいろ質問しながら見学させてもらったせいもあって40〜50分くらいがあっと言う間に経ってしまった神崎・高橋研究室見学でした。

ビルKanzaki Lab ☆東京大学  神崎・高橋研究室☆ 生命知能システム分野


このほかテレビでおなじみの研究の体験デモ,
高校生物の内容と関連の深い発表などもあって
お昼頃から午後5時の終了時刻まであっと言う間でしたが
続きは改めてUpします(水曜ごろの予定)。


東京近郊にいる人は,中学生くらいからでも
いちど行ってみるべきだし,
お子さんがいる人は小学生くらいからでも
一度連れて行ってみたらいいですよ。

ちなみに,神崎研究室では日本学術振興会の
「ときめき☆ときめきサイエンス」プログラムに参加,
8月8日に中学・高校生を対象にした
昆虫の脳解剖・筋肉計測実習をするそうです。
…というポスターが貼られていたのですが,
調べてみるとどうやら昨年のプログラムのようですね。
今年もあると思いますし,申し込み締め切りは7月中旬
ですので興味のある方はチェックしておいてください。


ひらめき☆ときめき サイエンス- 日本学術振興会
※5月末現在,平成21年度プログラムの参加募集はまだ始まっていません。
 NEW今年の科学教室は12月開催です。ひらめき
  →http://www.brain.imi.i.u-tokyo.ac.jp/2009science_class2.html
   「ロボットで探る昆虫の感覚と脳と行動の不思議〜脳と行動の不思議を科学しよう!〜」



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本昆虫はスーパー脳ぴかぴか(新しい) -ヒトと対極の進化で身に付けた「超脳力」- (知りたい!サイエンス)
山口 恒夫
技術評論社(2008/1/23) 256ページ
※神崎先生は第2章「虫の脳の「配線」はどうなっているの?」を担当。
→Amazon
本ロボットで探る昆虫の脳と匂いの世界―ファーブル昆虫記のなぞに挑む (香り選書 10)
神崎 亮平
フレグランスジャーナル社(2009/05)NEW

→Amazon


関連エントリー
わーい(嬉しい顔)盛況!「つくば生物研究コンテスト」レポート(後)(2008年05月26日)
 ※神崎亮平先生の講演を紹介。

本【おすすめ本】すげえぜ!『昆虫−驚異の微小脳』(2008年06月17日)
posted by ドージマ・ダイスケ at 11:11| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | ◆イベント・生物オリンピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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