2009年01月11日

【おすすめ本】けっこうおもしろい『理科年表』

【bookな?日曜日】 今年最初のbookな日曜日!
いよいよセンター試験1週間前!ですけど,年始めの第1弾はこれを紹介します。

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本理科年表 平成21年 机上版
国立天文台 (編) / 丸善  (2008/11/26) 2,730円
1064ページ 21.2 x 15 x 4.8 cm
→Amazon
<ポケット版> 14.8 x 10.6 x 4 cm 1,470円
→Amazon

※暦部、天文部、気象部、物理・化学部、地学部、生物部、環境部、附録からなる理科年表の机上版。日本で46年ぶりに見られる皆既日食や、「世界天文年」に関連するトピックス記事などを掲載した平成21年版。

センター試験1週間前ですが,他の教科ばかりやってて
生物がギリギリになっちゃったという人のための
センター直前対策本については
本駿台受験シリーズ『生物I・II入門 』
本大学JUKEN新書『要点・用語でまとめるセンター生物1』
本【センター対策】5時間でセンターモードに?!『センター試験過去問予備校講師はこう解く!生物1』ほか
を紹介してますしね。

知らない人はその存在を知らない,知ってる人や買ったことのある人は「どうせ毎年同じような内容なんだろ」と思いがちな『理科年表』。
これが意外と面白いんです。使えるんです。

1000ページ超える充実した本ですが,内容は「暦部」「天文部」「気象部」「物理/化学部」「地学部」「生物部」「環境部」の7部構成。国立天文台が出しているだけに,暦・天文・気象の3部で350ページ,地学で244となっていて,物・化で214,生物と環境は94と100ページ。その年ごとに更新される観測・統計データがあってこその「年表」ですから純粋な生物学の内容はおのずとウエイトが小さくなってしまってはいます。

しかし,さすがというか,生物学としてはスタンダードな内容なのに,他ではなかなか見つけにくいという資料がこの1冊のこの「生物部」の中にたっぷりと収められているんですね。
生物部の冒頭は分類から。植物・藻類・菌類・原核生物・ウイルスの分類表なんてネットで見つけても見やすい一覧として入手するのはかなりめんどくさいですからね。
このほか,順に,動物の生殖時期・発生速度などデータ,日本人の体格・人口など年次データ,細胞・組織の種類,各種動植物の染色体やゲノム・ヒト遺伝子のデータ,免疫や代謝・血液に関する物質や化学反応の解説,刺激の受容と反応に関するデータ,生物学のおもな業績年表…といったところ。

※2009年は、日本で46年ぶりに皆既日食が見られ、1609年にガリレオ・ガリレイが初めて夜空に望遠鏡を向けてから400年の節目を迎えます(世界天文年2009)。
また、進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの生誕200周年、『種の起源』出版から150周年など、天文分野から生命科学分野まで、さまざまな記念行事が行われる予定です。

これらに伴い、平成21年版では「暦部」「天文部」で日食や世界天文年に関する最新情報を特集します。
また、昨年熊谷で観測した最高気温40.9℃は実に74年ぶりの記録更新、「気象部」では最新の気象ランキングを掲載します。
「地学部」では、いまも噴火が続く世界の火山などの情報が満載です。
「生物部」では、話題のiPS細胞に関する最新情報を京都大学再生医療研究所の山中伸弥教授に。エピジェネティック研究やシステムバイオロジーなど生命科学分野の最先端を紹介します。


ということで,この平成21年版では
山中伸弥教授の「iPS細胞研究の最前線:
再生医療への応用に向けて」
(p.898)が載っております。
気象部とか天文部が毎年更新されるのは当然としても
こんなふうに生物部などの部も毎年地道に更新されておりまして,
理科年表2009後見返し
巻頭の目次を除いた本編のページ数はここ2年で1030→1034→1038と増加を続けています。
11月の発行ながらしっかり年表には最新のノーベル賞受賞者が載ってますし,巻末見返しの「おもな質量」図にも受賞4氏の似顔絵が入ってたりしますしね。

ただし高校生が使うには代謝経路の物質名など教科書の記述と違うところがあります(活性酢酸が「アセチルCoA」に,カルビンベンソン回路が「カルビン回路」になっているなど)ので若干注意が必要。まあ,ほんとうに限定された範囲ですし,生物学の定番・岩波の『生物学辞典』(四訂版が最新)と比べても少ない箇所なんで勉強に支障が生じると心配するほどではないでしょう。高校の“教育用語”のほうがある意味特殊なせいでもあるんですけどね。

高校生が日常学習や受験勉強に使うには必要な範囲を超えてるので(高校生物対応の図説に載っている資料がより詳しくなったというレベル),はっきりいって必要ないですけど,勉強していてもっと知りたいところやわからない事が出たときに調べ物をするという使い方で便利ですね。
もちろん,先生とか一般の方はもっとお薦めですね。
物・化・地の資料・解説のほか暦・天文・気象,地理的なデータも眺めてみるとなかなか面白いもんですよ。“時刻表鉄ちゃん”的な楽しみがね…。

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理科年表には大きいサイズの卓上版と小さいポケット版がありますけど,これはもう好みでどちらでも。ポケット版は内容が同じで場所をとらず安いですけど,細かくぎっしりデータが描かれたページでは字がすっごく小さくなります。

また,前年版まで出ていたCD−ROM版に代わって
この平成21年度版から「web版」が出ました。
ID登録後1年間,過去81年分のデータをすべてダウンロードできるというもの。
まあ,がばっと全部ダウンロードすればCD−ROM版のときと同じなんですけど,普通はその都度必要なデータを取り込むという使い方になるでしょうから,要はCD-ROMで毎年更新しろってことなんでしょうね。
過去のデータすべてが自由に取り込めて,表計算ソフトなどで加工して使えるとはいえ,値段が8,400円しますんで,ユーザーは研究者中心になるでしょうね(法人向けは別料金ということになってます)。


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posted by ドージマ・ダイスケ at 23:07| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【おすすめ本】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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