2008年11月19日

【参考書】『田部の生物Iをはじめからていねいに〜環境と生物の反応編』

木原アイコンnika_s
もう1ヶ月くらい前から書こう書こうと思っていて
書く内容もだいたい決まっていたのだけれど
てっとり早く書ける記事とか時事的な要素の強い他の記事を
先に回してたせいでもう11月も下旬になろうとしているなぁ…。


田部の生物1をはじめからていねいに 環境と生物の反応編 (東進ブックス 名人の授業)
田部 眞哉,ナガセ (2008/09/27)294ページ
→Amazon
今回紹介するのは,去年の12月に紹介した『田部の生物1をはじめからていねいに 生命の連続性編―細胞・生殖と発生・遺伝』の続編で,『環境と生物の反応編〜環境と動物の反応・環境と植物の反応』。生物1はこの2冊で完結ということになる。

「細胞(・組織)」と、「環境と動物の反応」「環境と植物の反応」を全17テーマに分け、それぞれのテーマについて「授業」→「確認テスト」というシンプルな形式で、はじめからていねいに進めていく。暗記すべき重要用語は赤字で表記。小見出しに試験における頻出度を星印で表記。図は「巨大に、正確に、美しく」をモットーとして作成。

先に『生命の連続性編』が出ているのを知らずにこの『環境と生物の反応編』を見ると,最初に光学顕微鏡やミクロメーターの使い方が書かれているのに細胞の構造について全然触れないまま,多細胞生物の組織・器官まで進んでしまうので面食らうかもしれないな。もう1冊のほうですでに解説済みってわけだ。


はじめから丁寧に_p48ゾウリムシ
なんたって,単細胞生物の,さまざまな働きに特化した細胞小器官について説明するのに,ゾウリムシの図を1ページいっぱいにババンと大きく入れてしまう。
このぜいたくなページの使い方,表紙カバーに「教科書よりラブリー・図説よりビューティフル」と称するこの本の真骨頂ともいえそうだ。

はじめから丁寧に_p102耳の構造はじめから丁寧に_p104耳の構造
美可理アイコン(niko)

私はやっぱり耳の解説のところが圧巻でおすすめね。(目のところも,もっとページを割いていてすごかったりするんだけど,今ちょうど,このブログでも目についてやってるところだから…ね。(;^_^))

史絵アイコン(niko) s

図が大きくて,わかりやすいように展開したり説明を入れたりする工夫も楽しく勉強できそうですてきですけど,本文も読みやすくまとまってていいですよ。各ページの本文と図の面積の割合は,実は教科書とそんなに変わらないんだけど,本文の解説がけっこう簡潔でだらだら読まされる感じがしないんですね。ページ数をたっぷりとっているので1つ1つの図が大きくて,本文も丁寧に説明できるというわけですね。

涼アイコン(niko)s

一から高校の生物を勉強する人にはバッチリな本ですね。
やさしく楽しく丁寧に…ですから,読み終わってみたら基礎だけじゃなくてすごくためになっていそうです。

木原アイコンnika_s

だが,まあご愛敬というか,分野によって若干のむらがあるような気がするな。
もちろんどの範囲に重きを置くか,丁寧にやるかってのも著者の個性で大事なんだけど。

p.35
はじめから丁寧にp35浸透圧赤血球1
p.37
はじめから丁寧にp37浸透圧赤血球2
p.39
はじめから丁寧に_p39浸透圧植物1
p.41
はじめから丁寧に_p41浸透圧植物2

浸透圧のところは基礎の基礎から丁寧に解説してるんだけど,
細胞を浸す溶液の浸透圧によって動植物の細胞がそれぞれ
どう変化するかという説明の図。
ぱっと見,同じような図がずらっと並んで,
それぞれちんまりと書かれた説明を読み込まないと
図の意味が頭に入りづらいだろ。(そもそも,各図の外側を二重線の丸で縁取りしてる必要性がよくわからない。こんなことするより各細胞の図をもっと大きく描けばいいのに)

涼アイコン(うう…)

そう言われると…私,このページとか一目見て「えっ?!」って頭が止まってしまうかもですね。
どこをどう読んでいいやら…。

木原アイコンs

こういうページについては,
本文をよく読み込んで,自分でどんどん書き込みをしていくといい。
高張液のページは細胞外液を色鉛筆で塗って濃い色にするとか
ページの上の余白に大きく丸囲みで(高)って書くとか,
下線でも丸囲みでも,単語や文でもいいから,それぞれの図が前後の図とどう違うのか,どんな意味があるのかといった,自分が読み取ったことを次回見たときにぱっと思い出せるような印を残しておくような気持ちで。
な!

樅男アイコンs

あと,この本,何か所か漫画が入ってるんだが(p17,129,243),どれもマジつまらない上に,勉強の役にもそれほど立ちそうにないってところが逆にウケる。
先生がこう描けとイラストレーターに描かせたんだろか?空いたスペースに自由に描けと漫画家に任せたんだろか?漫画なめんなと小一時間(以下ry)

美加理アイコン(hmu)s

田部先生の本って,『生物1 合格39講』とかの頃から漫画を好んで載せてるわね。教科書や参考書を読んでこういう擬人化したようなイメージを自分で頭の中に作れる人は理解しやすいっていうことだと思うわ。


そういうわけで,いろいろ好き勝手書きましたけど,
すごくお勧めできる本です!わーい(嬉しい顔)
『生命の連続性編』と合わせて,ぜひ手に取ってみてください。

次項有ついに出た!『田部の生物1をはじめからていねいに【生命の連続性編】』(2007年12月16日)

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posted by ドージマ・ダイスケ at 04:09| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【参考書・問題集】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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