2008年09月16日

【解説書】『マンガでわかる分子生物学』

木原アイコン
さて…これなんだが,高校で習う「生物I」「生物II」の内容をわかりやすく面白くマンガで紹介しようという当ブログにとって,思いっきりライバルというか描く対象がまるかぶりの本なのだが,出し惜しみせずに紹介してしまおう。


  
マンガでわかる分子生物学
武村 政春 (著), 咲良 (イラスト)  ビーコム 制作
オーム社(2008/01)B5変 248頁
→Amazon


オーム社の「マンガでわかる」シリーズ,
既にその分野をある程度わかっている人にとってはやさしすぎに思えてしまうが,入門書としていちから勉強しようという人にはまさに教科書通りの内容をゆっくりしっかり説明してくれるので結構頼りになると思う。

あさがけ新報の新人記者・乗子ちゃんが片田舎のプレハブ支局で悪戦苦闘しながらも微積分で経済の動きや環境問題まで解き明かせることまで学んでしまう「微分積分」,エレクトランドからやってきたレレコちゃんがわれわれの住む世界にやってきて研修することで電気の基礎が学べる「電気」など,さまざまな趣向・設定で各分野の学習内容の世界にうまいこといざなってくれる。「電気」なんかは中学で学習する内容に毛が生えたようなものだが,中学の物理は義務教育とはいえ意外とけっこう一般常識というには高度な内容をやってるともいえるわけだ。
樅男アイコンs

要するに,自分は理科教師でありながら物理が苦手であるからこのくらいの本がちょうどいいと。

木原アイコンs
こら!教師に対してありえないツッコミ入れるな貴様…。
ともかく,以前紹介した『発展コラム式 中学理科の教科書』(ブルーバックス)とセットでみっちり読み込むと,中学生から理科をやり直したい高校生・一般社会人までかなり力がつくと思うぞ。
このほか,既刊本のラインナップとしては「危険物処理」「秘書検定」などもあるほか,理系では「フーリエ解析」とか,「統計」シリーズがやたら充実しているな(「統計学」「因子分析編」「回帰分析編」)w。

さて,今回紹介する『分子生物学』だが,主人公は
成績不良の補講ということで毛呂博士の研究室に呼び出された
女子学生のアミちゃんとレンちゃん。
先生と生徒が主役ということで当ブログのマンガと
かぶりにかぶりまくってるが,
本当にDNAから始まる分子生物学・遺伝子工学の
基礎の基礎からゆっくりと解説されていくので
1ページあたりの情報量,密度的にはかなり軽く,
かなりやさしい印象で読み進めることができる。

美可理アイコン(niya)s
こっちは貧乏性だから,1ページの中にぎゅうぎゅうにネタを詰め込んじゃうんですよね…。
フキダシの中のセリフもやたら長くなっちゃうし。

木原アイコンs
なかなかこの配分は変えられないけど,読みやすいマンガにするには色々考えてかなきゃいかんなw。
さて,この『マンガでわかる分子生物学』に載ってる内容は,高校では『生物II』にあたるのだが,約240ページでB5判変型というボリュームで,教科書の約70〜80ページ分くらいの内容かな。
しかし,クローンやPCR,ノックアウトマウスなど遺伝子工学の範囲も押さえてあるから,この本の内容を覚えるだけで大学入試もそこそこのレベルまでカバーできるぞ。東大・京大・阪大クラスの応用考察問題ならともかく,標準クラスの大学ならリプレッサーやサプレッサーもそうそう出ないからな。

史絵アイコン(niko) s
私たちがこの範囲を勉強するとしてもまだまだずっと先のことですけど,その時がきたら,この本がやってないようなことをたくさん盛り込みたいですね。

涼アイコン(niko)s

それじゃ,この本より大きい300ページ,いや400ページでいくんですね!

樅男アイコンs

何十年かかるんだよ…。


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次項有その他,参考書・問題集に関するエントリーを読む


マンガでわかる微分積分
小島 寛之,十神 真,ビーコム
オーム社(2005/12)
→Amazon
  
マンガでわかる電気
藤瀧 和弘,マツダ,トレンドプロ
オーム社 (2006/12)
→Amazon
  
マンガでわかる統計学
高橋 信,トレンドプロ
オーム社(2004/07)
→Amazon
posted by ドージマ・ダイスケ at 16:34| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 【参考書・問題集】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この深い(オタクなw)分子生物学分野にほかにマンガで紹介している本があったんですね。内容が軽すぎるということで今度本屋さんにいった際には見てきます。
私はこの手の情報は本屋さんにあった資料集をみてました。
こっちはイラストで内容も固いです><
ドージマさんの描くマンガはちょうど軽すぎるというこの本と固すぎるあの資料集の中間だと感じました。
私のブログの内容も固すぎるので関連する記事を書いた際には「もっとわかりやすいのあるよ〜」ということで是非紹介させていただきたいです。
ちなみに漫画を描くことに関して教えていただきたいのですが、時間はどれくらいかかるモノなんですか?
Posted by dyna at 2008年09月16日 23:26
dynaさんコメントありがとうございます。

資料集・図録の類は高校生向けのものってすごく充実してますね。しかも安いし。
↓当ブログでも紹介したことあります。「Z会「参考書の参考書」を斬る(2) 数研出版『フォトサイエンス生物図録』 」
http://ddaisuke.seesaa.net/article/37348568.html

今回紹介したオーム社のシリーズは店頭では専門書・実用書の棚にあるかと思いますのでチェックしてみてください。

●ご質問の,所要時間ですが,
(1)絵コンテ(セリフ・コマ割り)…数ページまとめて書くのと,何かしながらやることが多いので1ページあたり20分〜2時間くらい。
(2)下描き …約2時間/ページ
(3)ペン入れ…約1時間/ページ
(4)消しゴム・ベタ・トーン貼り…1時間弱/ページ

だいたいこの程度です。
描き始めさえすれば,この時間は決して長いと感じないのですが,アイデアがあってもなかなか描きだせなくて更新ペースが遅いんですよね…。

先日,週刊少年マガジンで『さよなら絶望先生』が1ページごとに下絵完成時刻をメモってある回があって(8月某日に東京に大地震が起こる予言があってその日の直前に描いているという趣向),だいたい1ページ2時間以上かかっててプロもそのくらいかかるんだと勇気づけられました(1話描き上げるのに物理的作業時間だけで24時間以上かかるってことですからね)が,あの絵の質と描き込み量と比較しても何の意味もないわけで…orz
Posted by ドージマ at 2008年09月17日 01:20
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マンガでわかる分子生物学
Excerpt: マンガでわかる分子生物学
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Tracked: 2009-06-21 14:37
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