関連コラボメニューについての紹介となりましたが
今回はふつうに
ペンギンやマグロなど園で出会った生き物たちの写真をupしていきます。
■「海鳥の生態」
エトピリカとウミガラスを飼育展示。
エトピリカは葛西のほかはアクアマリンふくしま,鴨川シーワールド,大阪海遊館
ウミガラスはアクアマリンふくしまでしか見られない渋くてレアな海鳥。
葛西臨海水族園は今回の海鳥センターのほか東大などとも
行動や食性に関する調査研究を展開,成果を積み重ねています。
ウミガラスは黒白のカラーリングもあいまって
北半球のペンギンともいえる鳥(属名:Pinguinus。
元祖「ペンギン」であるオオウミガラスは絶滅)。
冬羽だと顔の白い部分が広く,立ち姿も普通の海鳥って感じです。
こちら今年2月の写真。
過去の写真を見返すと,1月〜2月の間にチェンジしてるようですね。
ペンギンのフリッパーを使った泳ぎ方と同様,翼を推進力にして泳ぐ姿は
まさに水中を飛ぶようですが,水の抵抗も大きそうですね。
エトピリカというと白い顔が一般的なイメージですが
冬羽はくちばしだけが目立つけっこう地味なカラーリングなんですよね。
アクリルガラスのこちら側に興味がある?
かぶりつきのエトピリカ。
だいたい1,2羽くらいこんな子がいて,間近で姿を見ることができてうれしいものです。
■大水槽「大洋の航海者」
葛西臨海水族園の目玉であるマグロ大水槽「アクアシアター」。
人と比べてもクロマグロでかい!
(クロマグロのほか,ハガツオとスマもいます)
マグロは背びれが前後2枚ありますが
通常は第2背びれだけを立てていて第1背びれは見えません。
方向転換するときに立て,見ることができる第1背びれ。
図鑑のような姿をするのは2,3秒間のみ!
■そして私の水族館訪問の毎回の一番の目的,
国内最大級の規模を誇る「ペンギンの生態」。
午後になるとけっこう早く日が陰るので3時より前の時間帯がおすすめです。
とにかくフンボルトペンギンの群れが大迫力。
120羽以上という国内(というか世界でも)最大級の勢力。
同一種の飼育数ではうみがたりのマゼランが120羽以上で世界一とのことで
国内(というか世界)最大個体数のフンボルトでも100羽以上となるとなかなか稀有。
水上ジャンプを連発するイキった個体も(おそらく若い子でしょうね)。
11月も半ばだというのに夏感のある写真が撮れてしまった #葛西臨海水族園 #かさりん #ペンギン pic.twitter.com/dyPAC6ueUr
— 堂 嶋 大 輔 『マンガ生物学に強くなる』 (@dojimadaisuke) November 21, 2020
10/18より屋外展示再開されたミナミイワトビペンギンも
生きのいい集団行動を見せていました。
イワトビというと油壷マリンパークとかGAOとか大勢飼育しているところが
ありますが,ここは広いせいもあって10〜20羽が同時に行ったり来たり
するところが見られるんですよね(遠いですけど(;^ω^))
フェアリーペンギン(コガタペンギン)も
見られる手前のスペースに30羽以上が常時滞在。
ぴょこぴょこ歩く姿や,
カアカアと高い声で仲間を呼ぶコンタクトコールも頻繁に聞けて注目を集めていました。
虹彩の色がうすくて昼間は瞳孔が閉じているので
目つきが悪いんですよね。ちびっこアウトレイジ。
夜になると瞳孔が開いてかわいくなるそうなのですが,見てみたい…。
昨年はキングひな「ロワ」が話題と人気を集めましたが,
今年もキングひなが誕生。2羽孵化したうち1羽が無事成長して屋外デビューを果たしました。
11/12 オウサマペンギンの親子が屋外展示場に登場します(2020/11/07 東京ズーネットニュース)
大人たちと比べておっとりした感じがたまんないですね。
■「密」を防ぐため,解説を伴う各展示の「エサの時間」は
行われていませんが,マグロもペンギンもその時間に見ることができました。
ペンギンのエサの時間,
他館では個体ごとに(最低)何匹食べたかのチェックをすることが多いですが
葛西は豪快。
エサを食べにいかない個体も多いけっこういますが自由。
けっこうエサでかい。
この後,恒例なのが,向かって右のフェアリーペンギン(コガタペンギン)のスペースへと向かうスタッフさんの後をぞろぞろついていく民族大移動。
毎回毎回,1匹ももらえないのにメインのえさ(アジ・オキアミ)より
こっちのほうに集まってる感じなんですよねえ。
フェアリーのえさはキビナゴだったと思いますが,油分が多いとかで,
こっちが好きなのでしょうか。見ただけで「こっちが好き!」ってなるのでしょうか?
それとも120羽以上に及ぶフンボルト勢の”数の暴力”に圧倒されて
水中でのえさ争いを避けたくなっているのか…??
水面に集結するフンボルト勢の圧と,陸上に残るイワトビ勢の温度差;^^
体格で勝るキング,1羽同士なら普通に勝気で上回るミナミイワトビですが
ここではフンボルト勢が我が物顔というか,他が遠慮がちな雰囲気を感じるんですよねえ。
キングとイワトビは夏の間屋内に控えているのでその間も屋外スペースを占有しているフンボルト勢がナワバリ的な感覚として優位なのかしら?
スタッフさんが引き揚げるとキング,ミナミイワトビ勢も一斉に退却。

40〜50羽レベルで,ぶわーっと奥へ引き揚げていく様子はなかなか見事でした。
そして,あとにはキングひなが1羽。
マグロのえさタイムも,大きなマグロがトルネード状態になって迫力ですね。
よーく見ていると,ときどきエサを口にする瞬間が見られます。
ただ,えさ投入の後は水が濁るので,
写真撮影はこれを区切りに一段落といったところですね。
■最後に,マグロとペンギン以外で,
普通の水族館らしいというかいろいろな魚の水槽が並ぶ
「世界の海」エリアから,今回私の目を引いた魚を1種紹介。
こちら ジャイアントホークフィッシュ。
体長40pくらいのけっこう大きい魚でハタとかのような雰囲気の魚かと思いきや,
種名表示板見たらゴンべ科。
あの小さいクダゴンベやオキゴンベの仲間とは。
けど確かに,底や岩の上でじっとしていて,かと思えばけっこう
よく動く(位置を変える)行動パターンがゴンべっぽかったですね。
チラッ
こんな口の大きいゴンべ,ないわー。
(他のゴンべもクダゴンベやヒメゴンべとか口の小さいのが印象強いけど
体が小さいだけでおちょぼ口ばかりというわけじゃないですけどね)
2015年の「推し魚」としてその姿のユニークさを紹介した
フライングガーナード(→リンク)やルックダウン(→リンク)なども
けっこう久々にまじまじと見ました。
(この両種の展示水槽,サンシャイン水族館の水槽よりコンパクトなので
近距離で見やすい)
今年はこれが水族館おさめになるかな…
(少なくとも新規のところはないですね)
今年を振り返ってまとめたり来年に向けて体制を整えたりしていきます。
葛西臨海水族園
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/
Twitter:https://twitter.com/KasaiSuizokuen
次の葛西臨海水族園オンラインイベントのテーマはメンダコ!
12/20(日)高校生・大学生向け講座「海の学び舎(や)」全3回シリーズ「Researchers of Aquarium〜水族園の研究活動〜」開催!
— 葛西臨海水族園[公式] (@KasaiSuizokuen) November 15, 2020
第2回は「執念のメンダコ研究」!オンラインで実施するので、どこからでも参加できます! 先着50名。
参加申し込みはコチラ→https://t.co/AEtR3gOq5c
#かさりん #tslp_e pic.twitter.com/NSDUrcK5DQ
◆過去のエントリ
【行ってきた】「オロローン!」葛西臨海水族園で限定ランチを食したよ(2020年11月22日)
熱かった!エンリッチメント大賞2019(4)葛西臨海エトピリカ&長野飯田市ニホンカモシカの環境改善(2019年12月31日)
【行ってきた】夏コミの後は夜かさりん(2019年08月13日)
【行ってきた】フェアリーペンギン天国・葛西臨海水族園(2019年05月01日)
葛西臨海水族園行きました(2013年09月08日)
寒い期間にしか見られないキングペンギン(オウサマペンギン)とミナミイワトビペンギン。その中でも今注目の的となっている赤ちゃんキングペンギン「ロワ」!
— 堂 嶋 大 輔 『マンガ生物学に強くなる』 (@dojimadaisuke) February 24, 2020
赤ちゃんキングは先日もAQUAS等で目撃してきましたが,ここでは泳ぐ姿が見られるということで,この機は逃せないわけです #葛西臨海水族園 pic.twitter.com/OvFjnoLbRI
今日は葛西のロワ様の誕生日とのことで今年2月に撮影した写真。大人のキングペンギンたちの中で堂々たる存在感で,雛の羽毛の状態で既にプールで泳ぎ回ってました。 #葛西臨海水族園 #ロワ #キングペンギン pic.twitter.com/hQ4dPIcPiU
— 堂 嶋 大 輔 『マンガ生物学に強くなる』 (@dojimadaisuke) August 6, 2020