2016年12月24日

【推し魚2016】印象に残ったリアクションを誘った魚(2)ムサシトミヨ

土曜のクリスマスイブですね。皆さんお元気ですか。

さて,今年も残り1週間ということで,昨日から,水族館で見た人が思わず声を出した魚を紹介していますが,今回はその第2回。

推し魚2016_2_ムサシトミヨ.png

ムサシトミヨ。
トミヨという名前が2,3世代前の女性の名前のようで,しかも前に”名字”がついてフルネームみたいなところにウケる人がけっこうな数います。トミヨにはただの「トミヨ」もいるんですけど,ムサシトミヨのほかエゾトミヨ,イバラトミヨ,ミナミトミヨといった”名字”つきの種類のほうが,水族館でよく見る気がします。

このトミヨのグループ,もちろん高校生物の教科書でも行動学の範囲で登場するイトヨと同じくトゲウオの仲間。このイトヨ(糸魚)のほか,トゲウオ科にはハリヨ(針魚)がいたりして,トミヨは漢字で書くと富魚,止水魚と書くようです。イトヨは降海型のものもいますがハリヨやトミヨは湧き水など冷たいきれいな水の中で住んでいて,絶滅危惧種や天然記念物に指定されているものが多いですね。

前回紹介した「ボロカサゴ」もそうですけど,具体的にウケる魚,思わず声が出る魚となると,魚の特徴そのものより名前でってのが多かったりするようですね。具体的なので。
形状でインパクトを与える魚となると,去年紹介したルックダウンが突出していてもう殿堂入りですね。「平たい!」「薄い!」「メタル(メタリック)!」って。目に止まった人は高確率でウケてますw

名前が面白ければいいかというと,「オジサン」なんかは名前の表示を見て興味を惹かれる人が多いのですが,大きめの水槽で他の魚と混泳展示されていることが多くて見つからないことが多いんですよね。体の形も,模様も,下あごにひげが生えているという特徴もはっきりしてて普通に泳いでいるのに,慣れてない人は写真と見比べても意外と見つけられないんですよね…
161224 推し魚2016_オジサンサンシャイン.JPG
オジサン(サンシャイン水族館にて)

このシリーズは全3回の予定。次回最終回で紹介されるのは…?

■昨年の「推し魚2015」!
●2015年推し魚5 (前半) 
  ※ファイアスパイニーイール,フライングガーナード
●2015年推し魚5 (後半)
  ※コンゴウフグ,オオホモラ,ルックダウン


トゲウオの自然史―多様性の謎とその保全
北海道大学図書刊行会(2003)

トゲウオ、出会いのエソロジー―行動学から社会学へ
地人書館(2002)
posted by ドージマ・ダイスケ at 08:53| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ○生き物図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月23日

【推し魚2016】印象に残ったリアクションを誘った魚(1)ボロカサゴ

冬至を迎え,明日はクリスマスイブという時期に,寒気ならぬ暖気に上空を覆われて温かい日が続く日本列島。
先月は観測史上初の11月都心積雪を記録したというのに
12月下旬に20℃とかどうかしちゃってますね。

さて,今年ももうあと1週間となったわけですが,
色々な水族館・動物園に行ってまいりました。
昨年は「推し魚2015」として世間的には知名度がほとんどないであろう魚介類5種類を紹介しましたが,今年は,見た人が思わず声を出した魚を,その言葉が印象に残ったものから3つほど紹介したいと思います。

ではまず今回はこちら。
推し魚2016_1_ボロカサゴ.png

ボロカサゴ。
見る人皆,名前を見て,ルックスを見て,名前を見て,同情していくというお魚。

水族館って,そんなにしっかり魚を観察する人ってあまりいなくて,いろいろな魚が泳いでいる水槽を見るときとかカクレクマノミ(ニモ)とかナンヨウハギ(ドリー)とかいった有名な魚以外は,写真付きの魚種名表示を見て探すことがあっても半分くらい見つからず次に行ってしまうってことが多いですよね。

ですが,この魚,パソコンのマウスくらいの大きさで,おとなしくてあまり動かないためけっこう見やすく,小さい水槽で単独展示されるんできっちり100%の人に認識される,隠れた水族館のタレントなんです。

飼育展示している水族館も多くて

東京スカイツリーのお膝元・ソラマチはすみだ水族館のボロカサゴは妖怪感を漂わせる貫禄の面持ち
161223 推し魚2016_ボロカサゴすみだ.JPG


特色ある個別展示が得意なヨコハマおもしろ水族館ではボロだとゴミも体につきやすい?ボロカサゴくん
161223 推し魚2016_ボロカサゴヨコハマ.JPG


アクアパーク品川に迫る西のシャレオツ系水族館・NIFREL(ニフレル)になると,ボロカサゴなのにアッパークラス感あふれるコントラディクショナルなディスプレイに
161223 推し魚2016_ボロカサゴNIFREL.JPG
「ぼろぼろ脱皮する魚」とキャッチフレーズがついていました。


京都水族館では,ひらがな表記でさらなる味わいが
161223 推し魚2016_ボロカサゴ京都.JPG


沼津港深海水族館では,透明標本を展示
161223 推し魚2016_ボロカサゴ透明沼津.JPG


愛知県の竹島水族館にもいたはず…と思って写真のストックを見てみたら,別種のエクスマイヤーズスコーピオンフィッシュでした。
161223 推し魚2016_エクスマイヤーズスコーピオンフィッシュ竹島水.JPG
生きるキン消し,あるいはメキシコみやげのオニキスの置物にありそうな質感です。


ご覧のように体色やボロさにも個体差があってさまざまで,水族館ごとに展示方針にあった個性のボロカサゴを展示していますので,水族館でボロカサゴを展示していたらぜひチェックしてみてください(^_^)。


■昨年の「推し魚2015」!
●2015年推し魚5 (前半) 
  ※ファイアスパイニーイール,フライングガーナード
●2015年推し魚5 (後半)
  ※コンゴウフグ,オオホモラ,ルックダウン

決定版 日本水族館紀行 (翼の王国books)

木楽舎
人魚姫の水族館 1 (ヤングアニマルコミックス)

伊藤正臣/白泉社

※竹島水族館が全面協力
posted by ドージマ・ダイスケ at 11:41| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ○生き物図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月04日

【行ってきた】岐阜のアクアトトは想像より大きかった

先週,名古屋に行きまして,かねてより気になっておりました水族館,アクアトトぎふまで足を伸ばしてきました。
ツイッターの発信でしか知らなくて,どんな所か気になってたんですよね〜。
https://twitter.com/aquatotto

地方の水族館ではもうデフォルトなんですが,車持っていない人にはアクセスが厳しい。
JRまたは名鉄の岐阜駅からバスで30分530円,それが往復1日3本ずつ(徒歩で10分以上かかるバス停ならもっと本数多いみたいですけど)。このため私の行き帰りの時間は完全に固定され,滞在時間は約3時間半となりました。
車で来られる人には,高速道路から降りずに来られるなどけっこう遠方から来る人にも便利です

で,到着した水族館。
岐阜県というと中央線沿いの山がちの印象があったのでそんなに大きい施設ではないのかなと想像していたのですが,行ってみたらあらでかい。
161206アクアトトぎふ (1)外観.JPG

4階建ての大きい建物。
まず続きを読む
posted by ドージマ・ダイスケ at 23:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 生き物日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
記事検索
 

ケイン 基礎生物学
東京化学同人