2007年12月30日

和田先生はお怒りです。

今回が今年最後のUpになりますが,
ちょっと毛色のちがった社会的というか政治的な話です。

和田秀樹先生といえば,精神科医で教育にも詳しく,
両手では足らない数の受験関連の本を著されていて
テレビ番組のコメンテーターなどでも見た方も多いと思います。

コメンテーターってやつはたいてい当たり障りのない事を
言って,その番組が取り上げた犯罪とか不祥事などが出ると
けしからんとかここが問題だとか,だいたい番組制作側が
言って欲しいこと,視聴者が思いがちで「そうだそうだ」と
納得してもらえそうなことを言うのが仕事だったりするもんですが
和田先生の場合,一般ピープルが考えるような
単純で感情的な判断はしません。

昨年,公務員の飲酒運転がそれはもう酷い犯罪行為として
批難の対象となりましたが,法で取り締まりの対象となる
酒気帯び運転がどれだけ運転の判断能力に影響するか
医学的・生物学的に検証すれば必ずしも問題があるわけではない
まして仕事帰りに自動車でないと飲みに行けない地方では
都市部と取り締まり基準を同じにするのは合理的ではないと。

とにかく一時が万事,科学的に正しいか正しくないか,
合理的・役に立つか立たないかで意見を述べられるので
テレビ的には(制作側にとって)合わない点があったりしますが
先生のメルマガなどは読むと
盲点をつかれ,鋭い視点に刺激を受けること多々あります。

その和田秀樹先生,文化庁とその親玉の文部科学省にお怒りです。

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2007年12月26日

Z会「参考書の参考書」を斬る(6)『大学入試の得点源 生物I〈要点〉必出ポイント110の攻略で合格を決める』


生物I〈要点〉必出ポイント110の攻略で合格を決める―新課程版 (シグマベスト―大学入試の得点源)
大森 徹 (著),文英堂 (2005/07) ¥ 630(税込)(→Amazon
※表紙画像は「生物1【遺伝】編」
木原アイコン
先日は「12月になって受験モード全開の今の時期に「はじめからていねいに」やってる時間なんてねぇ!」って言われそうな『はじめからていねいに』を紹介したけれど,今回は今の時期になっても高校の生物がつかめていない,あと1ヶ月でなんとか挽回したい,という受験生に特効薬となるこの1冊。

ついに出た!『田部の生物1をはじめからていねいに【生命の連続性編】』(07/12/16)

『田部の生物1をはじめからていねいに 生命の連続性編』では帯のキャッチコピーに「図が巨大」とデカデカと書いていたが,この『大学入試の得点源 生物I [要点]』は,「字が巨大」。どれくらいかというと



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2007年12月20日

クジラの先祖はシカの仲間?

「クジラはシカの仲間から進化?米研究チームが化石を発見」
とのことですが,
クジラは系統的に哺乳類のどの仲間と近縁なのか?
という話題は長らく論争が続いていて,
高校生物の教科書でも取り上げられたりしていますね。



【12月20日 AFP】シカに似た小型のほ乳類が、クジラやイルカ、ネズミイルカなどの祖先だったとする研究報告が、19日発行の英科学誌「ネイチャー(Nature)」で発表された。
 クジラは4足歩行する偶蹄(ぐうてい)目のほ乳類を起源とし、南アジアの陸上で生活していたものが徐々に水中生活に適応したと考えられてきた。後足に重心を分散させているクジラの出現以前の偶蹄目の化石と、進化過程の最初の1000万年代のものとされるクジラの化石が、これを裏付ける証拠とされてきた。
 しかし、偶蹄目科の動物とクジラの共通の特徴を持つ化石はこれまで発見されておらず、「ミッシング・リンク(失われた環)」とされてきた。


このミッシングリンクに相当する化石が
カシミール地方で見つかったと。
「インドハイアス」と名付けられた,小形のシカに似た
アライグマほどの大きさの動物は頭蓋骨、耳、小臼歯が
クジラに類似していると。
…しかし,「ネズミイルカの化石も多数発見された」
って書いてあるけど,もし同じ地層から出土したなら
既にイルカが出現してる時代というわけで,
ミッシングリンク(イルカ・クジラと他の哺乳類との
分岐点となる先祖)にならないのでは…?

ともあれ,高校「生物II」生物の進化の章で
クジラの先祖について取り上げられるときメインとなるのは
たいてい,化石ではなくミトコンドリアDNAなどの
分子系統樹。化石など,外形的特徴から
推定される哺乳類どうしの類縁関係と
遺伝子の分子構成あるいはタンパク質のアミノ酸配列比較による
近縁度合いは必ずしも一致しない…という書かれ方を
することが多いんですよね。意外性が面白いということなのか。

しかし,この化石,原始的すぎるというか
構造がシンプルすぎて偶蹄類なんだか別のグループなんだか
どうとでも言えそうな体をしてますね…。
これまで積み上げられてきた分類学のノウハウから
どの系統・グループに属するのか,進化のどの位置に
あたるのか厳密に分類されるんでしょうけど,
今回発表された説,
新しい化石や証拠の発見・研究によって
遅かれ早かれ修正・くつがえされそうな予感が。
恐竜の想像図だって何度も描き変えられて
きているわけですしね。

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■関連サイト


今回の研究の共同著者
米ノースイースタン・オハイオ大学(NEOUCOM | Northeastern Ohio Universities Colleges of Medicine and Pharmacy)

Nature Asia-Pacific
 ※今回の記事のページ(登録が必要)





哺乳類天国―恐竜絶滅以後、進化の主役たち (単行本)
デイヴィッド・R. ウォレス (著), 早川書房 (2006/07)  →Amazon)
哺乳類の進化 (Natural History)
遠藤 秀紀 (著) 東京大学出版会 (2002/12)  →Amazon)
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2007年12月18日

さて今夜は…

ひさびさに漫画の話を。

このブログでも応援宣言しました
書道部マンガ『とめはねっ!』が
BS2の『マンガノゲンバ』で紹介されますんで楽しみに見たいと思います。
願わくば,作品の魅力を紹介する「読み手ノゲンバ」コーナーよりも
創作現場をレポートする「作者ノゲンバ」で扱ってくれるほうが
うれしいんだけど…。

マンガノゲンバ(NHK衛星第2)
 ※NHKトップ

今,10月発売の第2巻を読んでますけど,
いや〜,いいなぁ。

さわやかだし書道部メンバーたちのセリフのかけあいが
軽妙でテンポが良くてすごく面白い!
書道の知識もうるさくなくすらすら読める形で入ってくるし
(第2巻では筆の知識。次巻では書上達の特訓方法についてですね)
おじいちゃん(三浦清風先生)の瞬発的リアクションのよさ
(むっつりスケベじじい)もいい味出してるしなぁ…。

それにヒロインの望月結希(望月さん)の顔ね…
ヤンサン連載とはいえ,ティーンが主人公の漫画で
顔の中で目の位置を漫画の定石(目が顔の低い位置にある
ほうが幼く見え,かわいく見せやすい)より
かなり高めに置いたあの画風は,
かなり新しい試みだったと思うんですけど
みごとに美人でかわいらしく描けていますし
(負けず嫌いで活発な一方,ちょっと天然な性格と
 マッチしているというか),
今となっては,今年ほんとうにブレイクした
ガッキー(新垣結衣さん)ブームを先取りした形に
なってますしね。名前も結希と結衣でちょっと似てますね。

ヤンサンでの連載は間隔をおいて
連載と休載を繰り返す形で続いていますけれど,
じっくりと質の高い作品をリリースしていって
頂けばいいと思います。
これからも『とめはねっ!鈴里高校書道部』
応援していきたいと思います。
来年も引き続き楽しませてくださいね。



?o?b?h?i???????????j私も『とめはねっ!』河合克敏先生の作品が好きという方,
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2007年12月16日

ついに出た!『田部の生物1をはじめからていねいに【生命の連続性編】』


田部の生物1をはじめからていねいに 生命の連続性編―細胞・生殖と発生・遺伝 大学受験 (東進ブックス 名人の授業)
田部 眞哉 (著) ,ナガセ (2007/11) (→Amazon
木原アイコン
12月になって受験モード全開の今の時期に「はじめからていねいに」やってる時間なんてねぇ!って言われそうだけど,今回はこの本を紹介したい。


東進ブックスから出ている『はじめからていねいに』シリーズ,理科はこれまで物理と化学しか出ていなかったのだが今回,『生物I合格39講』などで知られる田部眞哉講師の筆による「生物1・生命の連続性編」が登場した!



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2007年12月14日

生物部百物語【あとがき】もう次の合宿の話?!

百物語after-サムネ
先日,生物部の夏合宿
「百物語」が終わったわけですが…

部長がなんか暴走してるみたいです。

※全国の臨海実習・公開講座情報あり。
 ご参考に。




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posted by ドージマ・ダイスケ at 07:43| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | 生物部員の雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月10日

NHK『ダーウィンが来た』No.82)「なぜ?白いクロクマ」

毎回ユニークな生き物の話題を扱い,30分間内容の濃い情報を
伝えてくれる『ダーウィンが来た!生き物新伝説』。

12月9日(日)の放送では,カナダのグリブル島に
数多く見られる「白いクロクマ(アメリカグマ)」の謎を紹介。
白い動物(アルビノ,白化個体)は緑の森の中で目立つ為、天敵に襲われやすく生き残るのが難しい、というのが動物界の常識。なのにこの島ではアルビノが島全体のクロクマのおよそ半数にものぼります。しかもこの白いクロクマは黒いクロクマより体が大きく、島の「番長」的な存在である事が明らかになってきました。
なぜ「白い」クロクマが「強い」のか?最新の研究を紐解きます。


ダーウィンが来た!第82回「なぜ?白いクロクマ」
NHKトップページ(http://www.nhk.or.jp/)※リンク承諾済み

前述のとおり,白い個体は色素がないぶん?体が弱いとか
自然の中ではなかなか長生きできないとか言われ,
カラスとかサルとか同種個体間の交流のある動物では
白い個体が仲間にいじめられたりする様子がテレビで流れたり
するものですが…白い個体が野生型より優位に立つというのは
初耳。いったいどういうことなのやら?

解説されるといちいち納得。
秋の主食になるサケを捕らえるのに,体が白いとサケから見て
体の黒いクマよりはるかに目立たなくて捕獲成功率が1.5倍,
サケをたくさん食べられるため体が大きく強く成長し,
黒い個体に対して優位に暮らしているというわけなんですね。

しかし,黒いクロクマが見られるのはカナダの離島のみ。
なぜかというと,白いとやはり天敵に襲われやすいからなんですね。
その天敵は…ヒグマ。
ヒグマは必要な食物を得るために広いなわばりが必要なため
離島にはわざわざやって来ないというわけ。

なるほどねぇ…。
それじゃ,カナダ本土には「白いヒグマ」がたくさんいても
おかしくないのでは?
どうなんでしょうねぇ…?

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2007年12月08日

皮膚由来の幹細胞で貧血症のマウスの治療に成功!

もう,科学の勢いが止まりません!



1年前に京都大学・山中伸弥教授の研究チームがマウスの皮膚から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製できることを実証し,先日もヒトの皮膚でのiPS細胞作製にも成功したことをこのブログでも取り上げたばかりでしたが,もう病気治療への応用段階に進もうとしています。
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posted by ドージマ・ダイスケ at 22:43| 東京 不明| Comment(2) | TrackBack(2) | 生物番組・ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月07日

地球環境に優しい「カンガルーのおなら」?!



地球温暖化に影響を及ぼす温室効果ガスといえばまず二酸化炭素が代表格として扱われていますが,体積当たりの温室効果でいけばCO2よりはるかに強力なのがCH4メタン。
そのメタンの発生源として,水田とかウシのげっぷが意外と大きな存在であるということが言われていました。

その具体的な数値,
> オーストラリアの温室効果ガス全排出量の14%が、
> 家畜のおならに含まれるメタンだ。農業依存度が
> さらに高いニュージーランドでは5割に達する。

強烈ですね…。
人口より家畜のほうがはるかに多い国ならでは。
てことは,頭数が根本的な問題だということで
人口爆発を続ける人類にとっては頭の痛い話ですね…。

で,水田とかウシ・ヒツジの消化器といえば,
要するにメタン細菌を嫌気的に増殖させる培養場。
ところが,ウシやヒツジと同じ草食動物ながら
カンガルーは腸からメタンを発生しないんだそうですね。
その理由はこれまた特殊な細菌とのこと。
ウシやヒツジ,息の臭いおっさんたちだって
産まれたときは無菌に近かったでしょうから
メタン細菌をどっかで口にしたのが元でしょう
(違ってたらゴメン。知ってる人いたら教えてください)。
カンガルーの腸内にいる細菌は消化効率を高めて
エサの減量を可能にする効果もあるとのこと。
先日の「大食いだけどスタミナ強靱なうえ長生き」な
マウス
に導入したら最強ですね。


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■関連サイト

水田から発生するメタンの起源、メタンの土壌中での動態
 (名古屋大学大学院生命農学研究科 生物機構・機能科学専攻 資源生物機能学講座 土壌生物化学研究分野)

トピック 水田からのメタン(神奈川県農業総合研究所農業環境部)
 メタン採取風景の写真など

水田におけるメタン(CH4)発生抑制のための圃場管理技術(北海道上川農業試験場)
 田んぼにすき込んだ稲わらの分解がおもな発生源のようですね。
排水性の改善による水田からのメタン発生量の抑制(京都府農業総合研究所・環境部)


図解地球の真実―ひと目でわかる温暖化の今と未来 世界の、とても不都合なこと (別冊宝島 1397 →Amazon)
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2007年12月06日

生物部百物語(4)部長編p5【完結】

百物語4-p05サムネ
生物部百物語,ついに完結!

あっと驚く衝撃のオチが!?
(わかる人は3ページ目でもう読めちゃうんですけど…(;^_^))



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2007年12月05日

生物部百物語(4)部長編p4

r百物語4-p04サムネ
生物部百物語,最終部ラス前!
山の中たった1人でぐったり動けなくなった幼き日の部長の身に何が?!


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2007年12月03日

生物部百物語(4)部長編p3

r百物語4-p03サムネ
生物部百物語,最終部3ページ目。
蝶と戯れる幼き日の部長に異変が?!


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タグ: チョウ
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2007年12月01日

小春日和の物騒な訪問者

全国的に?暖かい師走の入りとなった土曜日のこと。

お昼頃,陽気に誘われたのか,窓からでかいハエが飛び込んで
部屋をブンブン飛び回り,天井をテンテン叩いていきました。
うむ,12月ながら五月蠅い。

しばらくして午後2時頃,急に窓辺で
ブーンとどでかい音が。

うっせぇなあ。
いまどき季節外れのカブトムシか?
と思ってカーテンの裏を見てみると…

071201 スズメバチ00続きを読む
posted by ドージマ・ダイスケ at 21:59| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(1) | 生き物日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする